【電気工事専門チャンネル】職人と担当者、利益改善方法の違い
電気工事に関する専門知識について発信していきます。
現場では、実際に作業をする職人さんと図面を書いたり打ち合わせをしたり、現場をチェックする担当者に大きく分けられます。
どちらが偉いとかそういうものではなくて、お互いに協調性を持って仕事をすることが大切です。
現場作業の効率・利益をアップさせることへのアプローチが職人さんと担当者で異なるので解説します。
職人さんたちが作業の効率を良くするためにすることは
1.工具や資材
電動工具や新製品の資材を使うことによって作業のスピードアップを測ります。
2.行動
よく行う例ですと、休憩などの際にもう使わない工具や作業で出たゴミを持ち帰っておくことですね!お昼休憩などの移動で運んでしまえば、1往復分の荷物運びする時間を削減できます。片道5分として1往復で10分、毎日やると・・・
3.作業の進め方
作業効率アップを測ります。例えば幹線のケーブル引きの場合は、曲がりや管路の場所によって中間から引っ張るなどです。
職人さんは、毎日、毎日、仕事をするので少しの効率アップでも長期で見るとかなりの効果があります。
それに対して担当者が行う効率アップは、
1.設計図から無駄を見つける
建物を作るための元となる設計図ですが、規模が大きくなればなる程、食い違いや無駄な部分が出てきます。無駄な部分というのは、施工する意味のない設備、実際に使うお客様にとって過剰な設備などです。
設計図を読み込んで理解し、お客様のことを考えて初めて気がつくことが出来るものです。
それを見つけて、確認し減らすことで減額されるその一部を貰えます。(価格交渉は必要)
2.変更
設計図の機器の配置や配線ルートなどを変更して配線距離を近くすることによって効率アップを測ります。1.と異なるのは、元々の機能を下げないことです。
3.プレハブ化、工場生産化
工場で製作して現場では組み立てるだけ
というやり方です。材料費が高くなりますがその材料を使うことで労務費(職人さんの給料)をそれ以上に安く抑えられれば利益改善につながります。
場合によってはコスト増になってしまうことがあるので全てそうした方がいいとは限りませんが、職人さんも全て腕の良い人とは、限りません。大人数を集めると良くない職人さんが来る可能性が高くなります。なので気の知れた職人さんたちのみで現場を終えることができれば利益改善ができます。
職人さんは、腕で
担当者は、頭で
といった感じでしょうか。
担当者のほうが、改善できた時の利益への影響度が高いです。
大変な状況だと思いますが、作業効率と利益改善を行って
頑張って乗り切りましょう!