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【電気工事チャンネル】強電と弱電

電気工事に関する専門知識ついて発信しています。

電気を大きく分けると2つ、強電と弱電に分けることができます。
強電は、機器の動力源で電圧の高さによって
・特別高圧 交流7000V超える
・高圧 交流600Vを超え7000V以下
・低圧 交流600V以下
に分類されています。

弱電は、電気的な信号を伝えたり、機器の制御の為に使用します。
明確な電圧の定義はないが、内線規程では60V以下(小勢力回路)とされています。

強電の設備は、
・受変電設備
・非常用発電設備
・幹線動力設備
・電灯設備
・コンセント設備

弱電設備は、
・電話設備
・LAN設備
・テレビ共聴設備
・セキュリティ設備
・非常放送設備
・監視カメラ設備
・中央監視設備
・自動火災報知設備

などがあります。

工業高校の電気科では、強電の部分の授業がほとんどですが、近年は受注金額に占める弱電設備の割合が高くなってきていています。

仕事を始めたばかりのころ、弱電設備が怖かったです。知識が皆無で話かけられても、聞かれても分かりませんと言うしかなかったので・・・
それぞれの設備毎に抑えるポイントを説明していきます。

電話設備
元になる場所から一対一で配線します。途中の端子盤(中継場所)まで10P(1対x10本)で配線してそこから2Pで電話機本体まで配線します。
ケーブルは電話線. ICT0.5を使用します。

LAN設備
インターネットを使うのに必要なLANです。近年重要度が増してきています。元電話と似ているのですが、途中にHUBを設けることで分岐することが可能。ケーブルの長さ制限100m以下があります。超える場合にはHUBを設置する必要があります。
ケーブルは、Cat5,Cat5e,Cat6などがあります。色の種類が十色以上あります。

テレビ共聴設備
屋上などにテレビのアンテナを設置し、端子盤内で分岐しながら各部屋のテレビ端子へ配線します。電波は、強すぎても弱すぎても映らず適正なレベルの幅があります。その調整としてブースターというものを端子盤の中に設置したりします。
ケーブルは、5CFBや7CFBです。同軸ケーブルとも言います。

セキュリティ設備
入退室管理とも言いますが、自動で扉の施錠ができる扉を電気錠というのですが、それらを制御・管理している設備です。
最終退室後に警備をかけて空間センサーを動作させて、検知した場合警備会社へ連絡がいく、という使い方もあります。
基本的にはメーカーが出しているシステム図というのがあります。それに沿って施工します。

非常放送設備
非常時に建物内一斉に放送が流れ非難を促します。
放送アンプと呼ばれる音源の元となる盤から天井や壁に取り付けられるスピーカーへ配線するのが通常です。
ケーブルは、HPという耐火のケーブルを使わなければいけません。火災時でも放送できるように
ケーブルの本数は、3本必要で共通線(コモン線)と一般放送線と非常放送線になります。一般放送は、学校だとチャイム、店舗だと音楽などで使用していますが、非常の際は非常放送を優先して流せるような設備です。
別で音を出すような設備がある場合は、カットリレーといって強制的に停止させる設備を付けたりします。
引き渡す前に、所轄消防の検査が必要です。

中央監視設備
受変電設備や機器の制御や状態などを一か所で監視できるような設備です。
場合によっては、遠方操作なども可能です。
どんなことをどこまでしたいか。によって集まってくる弱電線の数は変わってきます。ケーブルは、CVVケーブルやCPEVケーブル、AEケーブルなど

自動火災報知設備
火災が発生したときに、感知器で感知し、放送への信号出力や消火ポンプへの起動信号、防火扉や防火シャッターの動作など火災発生時の要になる設備です。こちらも非常放送設備と同様所轄消防の検査が必要です。

どうでしょうか。私たちの生活の中で弱電設備が担っているもの。
気が付いていないだけで、とても重要な設備ばかりなのです。
今後、設備毎に限定して深く掘り下げた解説もしていきたいと思います。

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