バングラデシュの暴動について。アジア最後の新興国として、世界で影響する。
こんにちはKeiです。
バングラデシュでは、最近の反政府抗議活動が激化し、深刻な暴動に発展しています。これらの抗議活動は、主に学生によって主導されており、政府の公務員採用における優遇措置に対する反発が発端となっています。政府は、1971年の独立戦争の退役軍人の家族を公務員採用で優遇する案を発表しましたが、これに対する反発が広がり、各地で暴動が発生しています。
7月4日、首都ダッカで警察と反政府デモ参加者との衝突が悪化し、少なくとも90人が死亡しました。この衝突は、学生の指導者らがシェイク・ハシナ首相の退陣を要求する市民的不服従運動を宣言したことを受けたものです。警察は催涙ガスやゴム弾を使用し、抗議者に対して実弾を発砲する場面も見られました。これまでに、警察や政権与党の支持者の一部が反体制派の抗議参加者に実弾を発砲しているのが目撃されています。
政府は、夜間外出禁止令を全国的に発令し、治安回復のために軍を投入しました。しかし、抗議者たちは「完全シャットダウン」を続けることを誓い、街中の道路を封鎖しています。ダッカ大学前では、学生たちが「実力、実力」、「兄弟たちの流した血を無駄にさせない」と唱和し、抗議には学生の親たちも数多く参加しています。
国連のフォルカー・トゥルク人権高等弁務官は、「衝撃的な暴力」に終止符を打つよう呼びかけるとともに、バングラデシュの政治家や治安部隊に自制を促しました。また、過剰な武力行使や意図的な偽情報の流布、暴力の扇動など、民衆の不満を抑圧するための継続的な取り組みも即座に中止するべきだと述べました。
先月から学生などのデモ隊と警察が激しい衝突を続けているバングラデシュで、ハシナ首相が辞任したと軍が発表しました。ハシナ氏は国外に逃れたとみられ、今後は暫定政権が発足することになります。
今後の展開が注目される中、バングラデシュの情勢は依然として不安定な状態が続いています。
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