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アメリカ景気先行指数の結果(2024年7月)

 こんにちはKeiです。

 2024年7月のアメリカの景気先行指数(LEI)は、前月比0.6%低下し、100.4となりました。この結果は市場予想の0.4%低下を上回るもので、6月の0.2%低下、5月の0.5%低下に続くものです。

景気先行指数は、民間調査機関のコンファレンスボードが発表するもので、経済の先行きを予測するための重要な指標です。この指数は、製造業の週平均労働時間、週平均失業保険申請件数、消費財新規受注、入荷遅延率、非国防資本財受注、新規住宅着工件数、S&P500(株価)、実質マネーサプライ(M2)、長短金利スプレッド、消費者期待度指数の10項目から算出されます。

7月の指数低下は、特に実質マネーサプライと週平均労働時間の減少が影響しています。これらの要因は、景気の先行きを示す重要な指標であり、経済活動の減速を示唆しています。また、消費者期待度指数の低下も、消費者の経済に対する信頼感の低下を反映しています。

この結果を受けて、米10年債利回りは3.89%から3.87%に低下し、ドル売りが再開されました。ドル・円は146円57銭から146円34銭まで下落しました。これらの動きは、投資家がリスク回避の姿勢を強めていることを示しています。

景気先行指数の低下は、今後の経済成長に対する懸念を強める要因となります。特に、企業の投資意欲や消費者の購買意欲が低下する可能性があり、経済の回復が遅れるリスクがあります。政策当局は、これらの動きを注視し、適切な対策を講じる必要があります。

一方で、景気一致指数は横ばいで、前月の0.2%上昇から変わらず1。これは、現在の経済状況が安定していることを示していますが、先行指数の低下が続く場合、今後の経済活動に影響を及ぼす可能性があります。

総じて、7月の景気先行指数の結果は、アメリカ経済の先行きに対する不透明感を強めるものであり、今後の動向に注目が集まります。政策当局や市場参加者は、これらの指標を基に、経済の動向を注視し、適切な対応を行うことが求められます。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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