空の境界 未来福音について
昼にも書いとくか。
短めに。
朝空の境界について書いたらちょっと気分盛り上がったから昼も空の境界について書いとく。
まほよのsteam版発売されて1日目なのに空の境界の記事になるけど書いとく。
まだまほよクリアしてないけど。
結局一年以内にクリアできなかったな。無念。
でも今日明日でクリアできるだろうな。
その時間も作りたいからな。
1番好きな映画の未来福音のことでも書くか。
例によってネタバレを含むのでご注意ください。
未来福音は自分が唯一劇場で見た空の境界だ。
まともに興味が出たのがそのへんだったっていうのもある。
大体10年前。新潟のTジョイ万代でレイトショーで見た。
片道7時間の長旅で、朝出て着いたら予定してた上映時間過ぎてた。だから新潟で時間潰してレイトショーを見たんだよな。
なんか映画館で見た空の境界はすごく良かった。
周りみんな空の境界好きな人だったっていうのもあるけど、やっぱり内容良かったな。
多分、自分の人生でトップ3に入る幸福な時間だった。
空の境界自体映画一通りみて、それなりには履修してた。
でもやっぱり空の境界すごく好きになったのは未来福音を見たのが大きかった。
基本的に未来福音がどういう話だったかと言えば、両儀式が幸せになったのを確認した話だったと思う。
だってあの式が! ナイフの擬人化みたいなあの式が!
ちゃんと家庭持ってちゃんとお母さんになってたんだっての!
すげぇ、って感じだった。
アニメのキャラながらこんなに人って変わるのかって思った。
すごく、家族とか友達のことみたいに幸せだったのを覚えてる。
それからやっぱり、未来福音で好きなのは瓶倉光溜だ。瀬尾ちゃんももちろん好きなんだけど、どちらかといえば瓶倉の方を推してしまう。
式が変わったのもそうだけど、瓶倉の方もそうだった。
なにもかも手に入るが故にこの世の終わりみたいな人生を送っている瓶倉が、気づけば普通の人間になっていた。
ロボットみたいに爆弾を仕掛けては起爆していた瓶倉が日差しを浴びながら「あっつぃ...」って言うようになってた。
これもまた、人が変わったことを描いてた。
そうだな、未来福音のテーマみたいなものかも。人の変化。
未来福音は明るい話だと思う。
それまでの空の境界はひたすらダークだ。
でも未来福音は明るい。
何かが日向に向かっていく話だ。
そして、完全に私ごとになるが、あの時の自分はこの映画の登場人物たちに自分を重ね合わせていた。
あの時自分は双極性障害真っ只中だった。
仕事もアルバイトを転々としていて、全然人生に希望なんかなかったのだ。
毎日が苦痛で辛かった。
自分の人生はもう終わりなのかと思っていた。
でも、そんな時に式が幸せになったのを見た。
瓶倉がうだつの上がらない一般人になったのを見た。
純粋にそれは希望だったのだ。
たとえ作り話だとしても、自分を重ねてしまうような暗い状況のキャラたちが幸福になったのを見て、純粋な希望を見た。
俺もいつかこうなるだろうかと夢に見た。
奈須きのこは間違いなく自分の雨模様の毎日の雲に切間を入れて日差しを見せてくれたのだ。
見た後内容で幸福になった。
そして、自分は希望を与えられたんだと重ねて幸福になった。
だから、空の境界、未来福音自分にとってはかなりフェイバリット映画なのだ。
という感じだった。
まぁ、未来福音の幸福さは間違いなくそれまでの空の境界あってのことだからな。
やっぱり、作品全てを通して生まれる感情だから。どれが上とか下とかではない。
ただ自分にとっては未来福音が特別だっていう話だ。
良かったなぁ本当に。
あれは本当に人生に何度かしか訪れない時間だったんだろうな。
そして、自分も今や社会人。
現場を任され、上司と部下と現場の三重で板挟みになるうだつのあがらないおじさんになってしまった。
普通の人から見たらなんの面白みもないしょうもない人間なのかもしれない。
自分の感覚も変わって、なんなんだこの毎日!って叫びたくなったりもする。
でも、ひとつだけ間違いなくわかっていることがある。
未来福音を見た時の自分が今の俺を見たら泣いて喜ぶって言うことだ。
それだけは間違いない。
俺も薄ぼんやりした普通の人間になってしまった。
瓶倉光溜と似たような。
そんな記事だった。
めでたしめでたし。
おしまい。