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要するに怖気付いたのです

「勇気」とかけまして、
「男性トイレ」と解きます。
その心は、もう一歩前へ。
#踏み出そう
#トイレはキレイに


結局、勇気がありませんでした。

後輩から誘われた飲み会がキャンセルになり、その代わりに落語サークルの友人が勧めてくれたカフェにサークルメンバー達と行こうとしたのですが、メンバー達の都合がつかず、ひとり飲みということになりそうでした。

そのカフェは、車で20分ほど離れたところ。
飲むつもりなので、運転して行けません。

するとその友人が、車でお店まで送ってくれると言ってくれました。
ありがたい申し出です。

しかし、その友人は自分をそこで降ろしてくれるだけです。
一緒に飲むわけではありません。

しかもそのカフェは、おつまみのメニューはなく、持ち込みすることになっています。

常連でもないのにたくさんの持ち込みするのも何となく嫌だな…
店主は面白い人だということはわかっているのですが、またそこまでの信頼関係は築けていないしな…
それならそんなに長居はできないし、中途半端に飲んで、そこからはタクシーでひとりで帰るのか…

などとネガティブなことばかり頭に浮かびます。

要するに怖気付いたのです。

お店の前でボンと「さあ飲んでこい」と降ろされ、一人にさせられるのが、何だか妙に情け無く感じてきました。

「ごめんなさい。今日はやめておきます。家で飲みます。送りは結構です。ありがとう。」

気がつけば即座に断りの連絡を入れていました。

本当は、そのカフェで飲みたかったのに。
前から行きたいと思っていたのに。
願わくばそこで一人飲みできる常連になりたかったのに。

みすみすそのチャンスを自ら潰してしまいました。
その友人にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。

大したことない勇気なのに、そこで行動できなかったのが悔やまれます。

今度はその友人の送りなしで、本当に一人でそのカフェに飲みに行こう。
つまみをちょっとだけ持ち込んで。

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