日本一になった時の話。3
さぁ、舞台は整い、5番が始まりました。
2を参照していただくと分かりますが、1番であっさり0-3で負けている試合です。そして、今日は舞台裏の話しを全て出したいと思います。
徳島選手が会場の外に出て、H塚と何を話していたのか。
実は1番の試合をH塚がずっと分析していました。彼も日の丸をつけて海外で試合をした経験のある人間で、相手の弱点を見つけるのがとても得意でした。そこで見つけた相手の弱点を徹底的に突くように話をしていたのです。
そしてこの時に彼が準備した弱点は、台上でした。
○○カワの選手全員に言える共通の弱点として、同じ理論で育っているので形もよく似ています。バックからの強打が無い事、フォアハンドに体のつくりが寄っていて、ラケットを先に引く癖がある事をH塚が見つけた結果、徹底してストップレシーブで流れをつかみます。
実際にこの作戦が効果絶大で、0-3で負けた選手が2-2にもって行きます。
しかし、相手の選手もさすがに全国トップクラスの実績を持っている。後半徐々にストップが点につながらない。それでも最終ゲーム7-9から2点取って9-9になった時に、徳島選手がレシーブで私はタイムアウトを取りました。
横にいたH塚は「は?」このタイミングでタイムは無いでしょ。と心の底から思ったそうです。
私は徳島選手に聞きました。どうレシーブする?と。当然彼はフォア前にストップしますと答えました。横でH塚はうなずきます。
私は、「いやダメだ。さっきからあまり点にならなくて、相手も対応してる。ストップに行くと相手も絶対思ってるから、ゆっくりで良いからバックにフリックしよう。」
H塚は「マジで言ってんの?」と私の頭を疑ったそうです。
あーやっぱり長くなってしまう。また明日に持ち越しだ。笑