日本一になった時の話。5

さて、次のお話しです。

初めて日本一を取った徳島選手達の次の年、青森で全日本クラブ選手権が行われました。この青森大会は、一般チームや私自身も二部で出場するということで、総勢30名くらいでバスをチャーターして12時間の移動を行った記憶があります。

私達大人は本当にこういった遠征は楽しいですが、一応前年度チャンプとして連覇を狙いに行くことが普通です。しかし、この年のメンバーは昨年に比べて弱かったので、優勝するなんて正直思っていませんでした。笑

私達一般は、すぐに敗退しました。笑

いよいよ子供達の試合ですが、予選リーグで現全日本チャンプのU田くん擁するH岡師匠のクラブと初戦で当たりました。オーダーも微妙な感じでしたが、中学生エースK樹がゲームオールの試合を乗り越え、なんとかギリギリ勝利出来ました。

予選リーグからこんな状態のチームです。到底優勝等と思っていたら、あれよあれよと勝ち上がり、準々決勝、準決勝と3-2勝利の連続で決勝へ。
正直、小学生にR馬がいて、全勝してくれたことが大きかったのですが、決勝も2-2ラストでエース対決。

この当時、バレーボール植田JAPANがオリンピックを決めた時に、床に倒れ込むシーンがあったと思います。ベンチでH塚と、もし優勝したらフェンス倒して倒れ込みますかとふざけて言ってた程です。しかし、K樹がまた激競りのなか、マッチポイントを取ります。

H塚は「マジ？行きます？行きます？」とフェンスを持ちながら倒れ込む準備を始めました。その瞬間でした。K樹がフルスイングしたボールがネットイン。。。
ずっこけて終了。ネットインなので声も出せず。笑笑

今までの8回の日本一で一番笑える日本一でした。

【おまけ話】
表彰式が終わり、帰路についた瞬間に師匠から電話がありました。
「優勝おめでとうございます。」という師匠に、「有り難うございます。」と答えたら、「え？マジで？」と。
師匠は、どこが優勝したのか聞こうと思ってカマかけて電話したら、本当に優勝したんだと。
師匠もヒドいですね。笑