「妖怪ナイモノネダリ」
昨日の投稿でちょっと言ったけど、「ほぼ昔の暮らしへタイムスリップ」してきました。
下界から閉ざされたところに行ってきた感想は、
とにかくめちゃくちゃいい。
回線やWi-Fi、電気がなんにもないのが逆に良く、すばらしい体験ができた。
人はつい最近までこんな感じに生活していたんだと思うと、奥深いものがある。
また、かつての文豪のような気分になって少し誇らしくもなった瞬間もあった。
そう、あの場所にいたときは
そこにあるものだけを見れた。
樹々の息、渓流の声、小鳥の歌、暗闇の深さ、ランプのあたたかさ。
そこにあるものだけで十分だった。
かつての温泉は近所の仲のいい友人が集まって他愛もない会話をするサロンのようなものだった。
そういうのだけで幸せを感じていた。
なんて良い時代だったのだろう。
* * * * * *
まぁ、もともと人間という生き物は「欲張り」だ。
昔は情報が制限されていたから、その「欲張り」もある一定のところまでいくと止まっていた。
だけど今はいろんなものにあふれていて、人の「欲張り」は無制限になった。
するとどうだろう。
欲求が満たされてもすぐに「次はあれがほしい」と言う『妖怪ナイモノネダリ』が増えてしまった。。
欲求というものは追いかけても追いかけて、やっと手にしたと思っても先に行ってしまう。いわば「まぼろし」なのである。
つまるところ僕が言いたいのは、
情報量が無制限になったところで昔のような質素心をわすれてはいけない。
ということだ。
そうしないと、なにが幸せでどうすれば心が満たされるのかわからなってしまう。
「まぼろし」を追いかけてしまうのは
現状に満足していないから。
自分に自信がないから。
他人は他人。自分は自分。
今身の回りにあるもので十分幸せだということに気づき、自分自身を高めていく。
ブランドの服や高級な物はいらない。
自分というブランドをないがしろにしていては、そういったものはただの仮面。
自分の弱さを隠しているだけだ。
もし自分が妖怪ナイモノネダリだと思ったら、
昔の人的な心を身につけて
成敗しよう。
いっかい制限された生活に身を置くのは超オススメです。
騙されたと思ってやってみて!!!
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ちなみに僕が今回泊まったのは青森にある「ランプの宿 青荷温泉」
ツッコミどころもたくさんあったのですが、今までにない体験ができたので大満足です。
友人や恋人、家族、もちろんひとりでもおすすめ!!
興味のある方は、青森県の秘境へぜひ。