Mリーグ11/13① 軍師とロボの戦い

一昨日のMリーグの第一試合

松本プロ、勝又プロ、前原プロ、小林プロ

◯東1局 小林 1000点出アガリ

 手は安かったが役牌の北がトイツで形は良かった小林が、勝又からロン1000点

 こういう上がりはフリー雀荘でも大事ですね。自分の手がチップや打点が見込めない場合は、早アガリして、チップを取られるのを回避しましょう。

◯東2局 勝又、前原の満貫リーチ対決

 最初にイーシャンテンになったのは小林。以下の手牌から打4ソー。

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解説では、「三色を見据えてかなりの人が打7万とするのではないでしょうか」と言っていたが、競技麻雀系の思考かなと思います。4ソーがドラなら若干迷いますが(それでも切りそう)。だって7万は六万の受けだけではなく、八万を引いて打九万とすると、

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この形になり、

ピンズ2.3.4.5.6.7.8

マンズ1.2.3.4.5.6   でテンパイ

受け入れがめちゃくちゃ広がり、最低でもノベタン以上のリーチが打てます。チップありのフリー雀荘なら、オーラスでどうしても満貫ほしいという場面じゃない限り、遠い三色よりも目の前の効率を追うべきでしょう。

この局は、前原のドラ發の扱いがポイントとなりました。(前原に知る由もありませんが、親の勝又がトイツで持っていて、場に放たれたら鳴いていたはずです。)

前原は3巡前にツモった發を温存して

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 ここから打1万。ドラポンされた場合に、先に47万ひくとカン2万のリーチ赤の2600点。それでは勝負に行かず、どうせ1万3万をはらっていくからここでは打1万か。(なおこの時点でポンされると、勝又に両面両面のイーシャンテンが入ります)

この後3巡ほど進んで、親の勝又がドラドラ赤の手でリーチ

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対する前原は、リーチを受けての下記の手牌

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三色見えるもカン6ピンが厳しいか。ここはいったん親の現物の打7ソー

そして次巡。

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カン6ピンを引いて打發リーチ。このカン6ピンは気持ちいい!(てか、7ソー返して、三色返して、、)あとは親とのめくりあい勝負!

結局、この半荘、前原にまともな手が入ったのはこの局だけでした、、。

この親子マンガンリーチ対決は、勝又が前原の捨てた8ピンを「ロン12000点」。勝又としては最高の親マンスタート。

前原はイタイが仕方ないか。親リーに対しドラを切って、3900ダマという選択肢はさすがにない?47万が親の現物でもないし。ただ、この12000の振込みが、後々のさらなる失点の原因になるかと考えると、東1局で半荘の行方が決まったとも言える。

ちなみに、前原が發をツモ切りして勝又がポンをしていると、小林がすぐに6万を引いて258ピンの平和テンパイ。親のドラポンが入っているので、小林はダマを選択。そうすると次巡松本が2ピンをツモる。勝又の4巡目に切られている4ピンを見て、2ピンが危なくないと判断して2ピンをツモ切れば、そこでピンフ1000点の親流れが完成。

ただし、松本が2ピンすらケアして(しそう)東のアンコ落としを始めると、勝又が5ピン、8万と引き入れて数巡で親マンツモ。

どのルートをとっても勝又の親マンは高確率であがれていた。前原が降りる以外に、ほぼ逃げ道はなかった。

◯東2局二本場 松本まっすぐ

 この局は、小林のリーチと松本の役々トイトイの対決。ドラは2万。

松本は9ピンポンから入りこのイーシャンテン。

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捨て牌は染め手に見えず、役牌(またはトイトイ)に見える。ここにドラの2万を引いてきて打🀄️。これはどうなんだろう。

①カン3万の受け入れを残せる(ただし、先に引いた場合のみ。2600点)

②ドラ2万を重ねて打点大幅アップ(多分、これを目指していたのでしょう)

メリットはあるものの、ドラがなくてもゴーニーやマンガンと打点はあるので、この形でどうせ出ていくドラを抱えていたくはないですね。あと個人的には、打🀄️とすると、役牌を1種類切られやすくして相手を楽にしてしまうのが嫌です。見えていない役牌が多ければ、これくらいはと言って切ってくれることも多いので、テンパイもしやすいし。

なお、前原は松本の捨てた🀄️に下の手牌から反応せず

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前原さん、腰重い。かなり引き気味、点数ないからね。そして字牌をなかなか打たない。自分なら鳴いてドラの2万か6ソーのくっつきを狙います。

この合間をぬって小林がテンパイを入れて、打1万リーチ

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小林プロのこの手牌はなかなか興味深かった。1ピン2ピンツモは当然即リーだけど、3万ツモっていたらどうしていたんだろう。前巡に完全安パイの西を捨ててドラ表示牌の1万を残しているので、打2ピンのテンパイはずしかな。

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この形にしておけば

①4.7ピン引きで、カン3ピン待ちの三色ドラ1の5200テンパイ

②3ピン引きなら、1.4.7ピン待ちで、リーチしてMAXハネツモのメンピン三色ドラ1テンパイ

③3万.5万引きなら、ピンフドラ1テンパイ

④裏目の1ピンツモのアガリ流しでも、2ピン切ってリーチすればノベタン1.4万の出アガリ2600、ツモアガリ符ハネのイチサンニンロクテンパイ

対する松本は、小林のリーチと同巡に勝又の切った北をポンして打2万。ドラ表示牌リーチに対して、ドラを切って宣戦布告。

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その後、6万、3万をツモ切りして、3万で小林に御用。ニーロクはニッキュー。

打点のあるテンパイだし、素直に押していくのは松本プロらしい。ここで降りるくらいなら、テンパイに取らないか。

ただし、ドラ表1万切りリーチなので、マンズが埋まってのリーチじゃなければ2万が通った以上3万はほぼ当たる。

複合系を除けば、打1万をしたときの形は、

①112 →   12

②111 →   アンコから1枚切って頭で

③113 →   13

④122 →   22

⑤133 →   33(カン2万で受けるでしょ)

⑥134 →   34

⑦135 →   35(カン2万で受けるけどね)

まぁ、当たりますよね。むしろ124という残し方はレアケース。本当ならソバテンを警戒されたくないので1万は先に捨てたかったはずたから、小林プロはやっぱり先に3万を引いた展開を想定してたのだろう。

◯東3局 松本まっすぐ 再び

    松本、1巡目に重ねた東を5巡目にポン、6巡目にドラ9万チーして、345579から5を切って間8ソーの3900テンパイ。

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勝又は、ノミ手のいーシャンテンだったが、松本の2フーロを見て撤退気味。比較的通りそうな6万、7万を切って行く。その後、3万を中抜きして完全撤退。

そして小林。若干松本をケアしつつテンパイまで辿り着く。松本の最終手出しが5ソーだけに、相当切りにくいが打6ソーで安めザンク高めマンガンのテンパイ。若干考えるもここはヤミテン。

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同巡、勝又は小林の6ソーに合わせて打6ソー。

そして、松本が小林のアタリ牌5ソーをつかんで、ノータイムで3900の放銃。松本も、小林が押してきていたのはわかっていたはず。

2フーロした松本の捨て牌がこれで↓

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小林は2ピン1ピンと落とした後に、6ソーを切って、ほぼテンパイ。6ソーまわりは危ない。松本は5ソーを残し打9ソーとして、間6ソーに受け替えることは出来なかったか?そうすれば、小林が通した6ソーが脇から場に打たれる可能性もあったはず。なお、小林がダマテンじゃなくリーチをしていれば松本はスジの9ソーを打って、間6ソーに受け替えたはずである。リーチして満貫確定〜ハネツモにしたいのをぐっと我慢した小林のファインプレー。

この局面、実は、勝又の6ソー合わせ打ちが効いていた。

これで6ソーは場に2枚切れになってしまったのである。松本も1枚切れなら間6ソーへの受け替えを考えたかも知れないが、2枚切れは流石に厳しい。なぜなら見た目上は8ソー4枚残りだし、小林が押しているとは言っても、6ソーのソバテンじゃないパターンはあるしね。

個人的には、松本プロが間6ソーに受け替えた際に、勝又プロが手牌にもう一枚あった6ソーを打つのか、打たないのかが見たかったな。松本プロは当然あんな5ソー止めません。あれを止める松本プロは松本プロではないです。

チップ0.5k以上のピンフリーなら、当然押しです。あんなのでおりていたらダメです。ピンフリーはあまり深く考えずにガシガシ行きましょう!

◯東4局、南1局 前原崩壊

 東4局開始時の点棒状況

 松本 18200点

 勝又 37000点

 前原 12000点

 小林 32800点

 東パツに親マンを振ったとは言え、その後は我慢して何とか踏ん張っていた前原。これが、南2局開始時には△8000点に!?まさかの、マンガン、ハネマンの2局連続放銃、、、。

東4局 松本に南ホンイツの南アンカン60符3翻8000点の放銃

2ピンポン 南アンカンで手牌は下記の通り

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前原は松本の7ピンと西のシャボマチにチートイのイーシャンテンから放銃。7ピン、ドラ8万、白、發から7ピンを打って放銃。なお、ドラ8を使い切らない限りチートイのみの1600点。

南1局 勝又に中ホンイツドラ3 の12000点の放銃

 8ソーポン、ドラ2ソーポン

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に🀄️で放銃、、、。なお、放銃時の前原の手牌は下記の通り

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勝又の捨て牌からは、染まっているかどうかはわからないけど、2ソー、8ソーポンだし、染めてやトイトイの可能性も高く、🀄️はそれなりに危険だった。手牌もマンズの悪形が残るとイマイチだしね。

ちなみに、親の松本は、役牌仕掛けて間6ピン、ペン3 万が残る苦しい仕掛けだったけど、9万のアンコ落としで撤退。

前原の放銃はどちらも7巡目くらいで、普通なら止められる可能性も高いと思うが、前原自身がラス目で点数が少なかったのでガードが甘くなってしまったのか。フリー雀荘で打っていても結構こういう状況は経験します、、。自分自身守備型で、平均して半荘に1回振り込まないが(実際にはもう少し振り込んでいるかも知れないが、気持ち的にはこれくらい)、東場で親マン振ると、取り返さなきゃと思って、普段より押しよりになって放銃する。そして、1万点切るともういいやと投げやりになってさらに放銃(笑)そんなことがたまに起きます。点数持っていると、攻める、降りるなど、選択肢が広がるので有利だな。

これオンレートフリーだったら、麻雀の内容じゃなくptの競い合いなのでどんな打牌しても問題ないですけど、ノーレートフリーの場合は投げやりになって適当に振り込むのは感じが良くないので控えた方が良いと個人的には思っています。特にトビありのルールなら尚更。一度、東パツで南家に12000点放銃して、東2で、東パツに上がった親のリーチの一発目に平和のみのテンパイでドラの3万切ったらインパチの放銃になり、開始5分くらいで飛んだことがあります。東パツは自分が絶テン(絶好のいつ出てもおかしくない良い待ち)でリーチ者の現物で、振り込みに全く後悔はないのですが、次局の親リーにドラ捨ては自分の待ちが良かったとは言え、他の同卓者の二人には悪いことしたなとちょっと思いました。だって、何もしてないのに、勝手に飛ばれてゲーム代徴収されて。

でもまあ、そういう理不尽さも麻雀だよね。

◯南2局 ロボの「一撃」、軍師「ここが勝負!受けてたつ!」

親勝又 ドラ北

10巡目小林、一通確定のテンパイ

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 さて、どうするか?ダマでも出アガリ満貫、リーチしてツモればハネマン。トップ目の勝又は49000点持ち、2着目小林は32800点待ちで、その差は16200点。

①ハネツモ 一気にまくって1800点差のトップに

②ダマツモ 12000点差つまり4200点差に

③ダマ直  16000点差つまり200点差に

④ダマ満出アガリ 8000点差つまり8200点差に

脇からの出アガリ以外は、かなり差がつまるのでダマ選択かと思って見ていたら、

小林「(ハネツモ)リーチ」

おぉっ。南3、オーラスと良い手が入るとは限らないし、ここがチャンスと見て攻めてきた。ちなみにもしダマテンの場合、同巡松本から6ピンがツモ切りされていた可能性が高かった。

松本は前巡、下記の手牌からドラの北を残して5ピンをきっていたので、次巡の6ピンは当然のツモ切り。松本としては完全に助けられたリーチ。

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 2着目小林のリーチを受けた親番勝又。13巡目良形のイーシャテンにリーチに通っていない6ソーを持ってくる。

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 この時点の小林の捨て牌は、

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5ソー、7ソーは場に3枚。3ソーはリーチ後に松本が通している。勝又は、小考の後、6ソーを河に捨てる。この時の打牌は力が入っていたのが画面から見て取れる。

これが勝又が放った勝負を決める一打

2着目からのリーチに対して、受けに回らず意を決して迎え撃った。2巡後に9万ツモでテンパイ、打2ピンでリーチ!15巡目とは言え、あそこで6ソー押してダマはないってことか。結果、小林から8ピンロンで、3900点の出アガリ。ロボ小林と軍師勝又、2人の思惑が交差した見応えのある一局だった。リー棒込みで9800点差が広がり、2人の点差は26000点差に。

これで、この試合の趨勢は決まった!

、、、かに思えたが、オーラスまさかの展開に

◯南2局 松本、小林熾烈な2着争い。前原のドラポンに二人はどうする?

 南2局 1本場 親勝又

 点棒状況は、松本26200点 小林27900点  トップ目、ラス目とはそれぞれ3万点近く離れている。両者とも加点して南3局に進みたい、でも大きな振込みは絶対にしたくないという状況

 この局は、ドラの發を勝又、前原、小林の3人が1枚ずつ持っていて、他者を警戒して序盤には場に放たれることはなかった。

ドラ發を捨てるタイミングがこの局の キーポイント

11巡目、親の勝又よりドラの發が切られ、一斉に場が動き始める。

勝又 11巡目

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好形イーシャンテンにノータイムで打發

前原 11巡目

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勝又に直前に切られているものの、待望のドラツモにより俄然やる気の出る手牌に。一瞬考えるも、受け入れMAXの打南。「今なら合わせられるぞ。誰か發切れ」と思っていたかどうかはわからないが、

小林 11巡目

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小林の手配も親に負けじと赤赤の勝負手。東をツモって、すかさず打發。

前原「ポン(かかったな)」

場に緊張が走る。

このときの松本の手牌は、

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白ホンイツのイーシャンテン、14ピンの2度受けと、パッと見の形は良くないが、ピンズの上の変化もあり、間違いなく勝負手である。

前原ドラポン後の小林、松本、勝又の打牌が非常に興味深かった。一巡毎に見ていこう。

小林 12巡目

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解説の渋川さん「この6ソー行くかどうかですね〜。いったん東」

松本 12巡目

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解説の渋川さん「この4ソー行くかどうかですね〜。いったん中」

奇しくも、小林、松本の両者に、ドラポンの前原に通っていないソーズの真ん中の牌が入ってくる。両者ともいったんは字牌で様子見。そして渋川さんの韻を踏んだ解説が場を盛り上げる。

小林 13巡目

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切り切れなかった6ソーに7ソーがくっついて、リャンメンターツに!素直に前原の現物の打2ピンで良いのだが、下家の松本がピンズに染めているので、2ピンを鳴かれないか。17秒の長考後に打2ピン。

松本「 ・ ・ ・(4ピン出してー)」

松本 13巡目

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ピンズきた〜!!

松本「14ピンじゃないのかよ。4ソーで前原さんに振りたくねぇなぁ」

松本、13秒の長考後、打8ピン(前原の現物)。テンパイしていない状況で4ソーは切り切れないのはわかるけど、ここは小林に合わせての打2ピンかと思っていた。ちょっとビックリ。

①打8ピン 14ピンでテンパイ

②打2ピン 694738ピンでテンパイ(広っ!)

③打4ソー 6914738ピンでテンパイ(さらに広っ!!)

引き気味は理解できるけど、14がよっぽど良さそうに感じていたのかな?

ここで松本は振り落とされる(4ピン引いた時のみ勝負か?)

実はこの裏で前原の上家の勝又は、7ピン、7ソーと前原に通っていない牌をノータイムで切っている!?

そして14巡目、小林は前原のツモ切った4ピンを小考後、ポンして打赤5ピン(前原の現物)。門前テンパイならハネツモまで見える手を2千点に落とすポン。イーシャンテンとテンパイには、絶対に埋まらない差がある。あの小考は何を考えていたのか。ポン直後の顔は画面では映らなかったのでわからないが、チーテン、ポンテン取ることは既定路線だったのであろう。松本よりも勝又に危ないと思っていたはずだが、普段と変わらぬ顔で打赤ウーピン。さすがロボ。

同巡勝又にもテンパイが

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ツモ5ソーで、打7万。この終盤に777の3連打。完全にテンパイ打牌。点数の壁によりギリギリまで押していく勝又。前原の現物の4万片アガリのタンヤオ一盃口赤の7700点のテンパイ。勢い余ってリーチなどしない。

15巡目 小林に最後の試練が!?

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4ピンポンしてこの手牌にツモ8万。8万をツモ切るか5万を切るか、前原、勝又に安牌の7ソーか。小林からは7万は4枚見えている。ただ最後の7万は勝又のテンパイ打牌(濃厚)。また5万は自身で3枚使い、前原の捨て牌にマンズが12774(4万手出し)が捨てられていて、4万が単独の浮き牌とは考えにくく、最後の5万を持っている可能性は非常に高い。なお勝又はマンズは7万一枚しか切っておらず、25万待ちも全然あるが、わからない25万待ちよりも、7万そばの8万の方が怪しいと考えたのか(手牌に確実にありそう)。小林は、テンパイを安全に維持する7ソーではなく、強気の5万切り。その後すぐに5ソーツモ上がり。

ロボも熱いじゃん


◯南3局 軍師、華麗なるコントロールで場を操作

 とりあえず、親の前原が仕掛けていったけど、松本が2着に向けて2千点の出アガリをした局。

 前原 🀄️ポン後の8ピン9ピンのペンチャン外しは、なかなか出来なくない?最後の親番で、1シャンテンから2シャンテンに戻すのは勇気がいるよね(ペン7ピンきたら泣くし)。でもドラ7万は引っ張りすぎじゃない?🀄️ポンの時点では早すぎかもしれないけど、打2ソーのところは流石にドラの7万切りたい。

 松本 門前ならマンツモ、ハネツモまで見える両面、三面張のイーシャンテンから、チーして2千点のテンパイ取り。前局の小林と同じじゃん。2着争いが激しいわ。

あと、最後3ソー切った読みはさすがプロって感じ。普通のフリー雀荘だと、自分はよっぽどでない限りは小考すらしないから、打2ソーの先切りの後の1ソーチーに違和感は感じると思うが、あの読みはその場ではできない。

 小林 この局は特に出番なし。むしろ、役なしテンパイ維持の1ソー押しはいらなかったのではって感じ。

 勝又 ダマで上がれる手組みにするっていう渋川さんの解説通りの打4ピン。プロとしての当然の打牌なのね。あとは、小林が切った1ソーを合わせ打って、前原の手を進めさせて手を明らかにしていく抜け目なさ。勝又プロは東パツの1000点放銃以外は振り込まなかったはず。行く局面、行かない局面の見極めがしっかりしてる。

◯南4局 小林船長、全速前進!

 さぁ、オーラス。トップ目の勝又は52800点。2着目の親番小林は30200点。その差、22600点。マン直、ハネツモなら一発まくり。

 小林の手が順調で11巡目に先制リーチ

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これに対し、松本が12巡目に小林のアタリ牌の赤ドラの5万を引き入れて、

気合い満点追っかけ「リーチ!」パシッ

小林からリー棒出ているので、点数的には赤でも黒でもドラでも関係ないけど、Abemasファンは

「マツモッティ、行け〜」と大興奮!

していたはず。(マツモッティとか呼ばれてるのか知らないけど)

手に力が入るマツモッティ。

たんたんと「ツモる」「見る」「捨てる」を繰り返す小林船長。

勝負は最後の2牌へ。

小林が1ソーをツモ切る。

Piratesファン「ふ〜〜、とりあえず振り込みはなかった〜」

そして、マツモッティがハイテイ牌をツモ切る。

「8万!?」

Abemasファン「うわぁ〜〜」

なんと、ハイテイに小林のアガリ牌が。12000点の出アガリ、、、。

さすがに

マツモッティカワイソウ、、、

◯南4局二本場 軍師vsロボ最終決戦!

 前局の親マンのアガリで、小林と勝又の差は9600点差まで縮まっている。

巷のフリー雀荘のオヤジなら

「前局の勢いでここでイケる!!」

と思いそうだが、デジタル船の船長小林と船員であるPiratesファンは、

「その局の最適解を。いつも通りに」

と思っていたはず。だから、小林の配牌が凡庸でも焦らない。

対してトップ目勝又の配牌がかなり良い。4巡目で下の手牌

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ツモ4万で、25万、25ピンのイーシャンテン。何これ!?ずるい!でも麻雀あるあるで自分が一番早いと思って油断してたら、他にも早い人がいたりするんだよね。

勝又、ここで打1ピン。あれ?安全性考えて打8ピンじゃないの?手牌をどう眺めても、8ピンをもう一枚使うことはなさそうだけど。

となると捨て牌か。8ピン1ピンの順で切った場合に、万が一でも1ピンのそばの2ピンをケアされたくなかったのか。あと、1ピン8ピンの外側からの切り順の方が普通の捨て牌なので、なるべく捨て牌を目立たせたくないと。

しかし盤石のこの手牌、14巡目の松本の5ピンをチーするまで全く動かない。マジか!?

この隙に船長小林は、一歩一歩と手を進め、前進していく。

14巡目 小林

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5万ツモ!これは嬉しい。さすがのクールな船長も

「これはいける」

と思った、かな?しかし、瞬時に何なら鳴くかに思考をシフトした、、、はず。

ここは迷うことなく打9ソー。

ここから一気に場が動く

松本、2ピンツモ打5ピン。フリテンながら三色赤ドラのイーシャンテンにとる。

「ギリギリまで攻める。見せ場作るぜ!」

この5ピンを首を長くして待っていた勝又がチーテン。25万のテンパイ。

そして、小林15巡目

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7ソーを引いて、147ピンのテンパイ!

リーチ打牌がドラなんて関係ない。

船長「待たせたねみんな。さぁ、出港だよ」

船員「よっしゃー、行くぞ〜!!」

小林がいつも通りの所作で「リーチ」と発声し、牌を横に曲げる。

松本「チー」

「、、、松本くん?」

松本がリーチ宣言牌のドラ3万をチーして、現物の打3ソー。フリテン片アガリのザンクテンパイをとる。こういうのって気分的に嫌だよねー。完全にオカルトだけど、なんか起きそうというか、食い流されそうで。ただ、松本の立場からすれば、当然のチー。一発消せてツモられた場合の失点を減らせて、まず何より自分のアガリの可能性がある。(たとえそれが1巡のツモのみだったとしても。アガリ牌の5ソーが小林から出たらチーしたかな?)対リーチとしては、現物3ソーがもう一枚と最悪は2万が早めに切られているので1万のアンコ落としか。

結果は、勝又のアタリ牌を小林がつかんでゲームセット!

南2局開始時には勝又プロのトップは安泰かと思ったが、ここまで迫られるとは。やっぱり麻雀って面白い。

そしてMリーグ面白いじゃん。

Abema  TVの動画で、何度も巻き戻したりして見ていたら、すっごい時間かかったけど、いろいろ考えられて楽しかったー。

そしてnoteも長文になってしまった。ここまで読んでくれた人がいたなら、ありがとうございます。そして、おつかれさまでした。

天鳳とかのネット麻雀はほとんどやったことなくて、麻雀本もほとんど読んだことないので、完全に勉強不足です。

今日書いた内容や感想も全然違うよって、ツッコミもあるかも知れないけど、まぁ自分的に楽しく見て、楽しく書いているので勘弁してください😅

じっくり見るので、2試合のうち1試合しか見られていないんですが、これからもぼちぼち書いていきたいと思います。



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