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風林火山オーディション/敗者復活戦/本物のプロがそこにいた!

昨日は風林火山オーディションの敗者復活戦をAbemaプレミアムで見た!!

一言で言うと、「最高だった!」

これに尽きる。

あと一歩でMリーガーになれるという人生をかけた対局であることはもちろん、対局の内容自体が素晴らしかった!!

まだ見ていない人は、これからでもいいので、Abemaプレミアムに登録して、敗者復活戦をぜひ見てほしい。人生がかかっているという意味では、Mリーグファイナルの闘牌よりも一打一打に重みがある。

◯出場選手


 本田朋弘(連盟)
       富山出身の新進気鋭のイケメン雀士。去年の最強戦の決勝で、安牌を見落として、多井隆晴プロの優勝を決定づける放銃をしたことが記憶に新しい。若者らしからず、手役・打点をかなり追うタイプ。

 小沼翔(RMU)
       この1ヶ月間で一気に有名になったシンデレラボーイ。最初は、「なんだこのポッと出のチャラそうな奴は?」って感じだったが、対局もインタビューも萎縮せずに堂々としていて、また、時に見せる不敵な笑みも相まって、人気急上昇中。風林火山オーディションで一番名を売った選手だわ。

 一方で、麻雀自体もしっかりしている。そして、多くのMリーガーがするような、序盤に安牌の字牌を抱えて手を進めるようなことはせず、とりこぼさないように真っ直ぐテンパイを目指していくスタイルは見ていて気持ちが良い。

 浜野太陽(連盟)
       本田さんが濃い顔系のイケメンなら、こちらは薄い系のイケメン。時代の流れ的には、薄い系が優勢か!?
  準決勝では、苦しい状態が続いたものの、なんとか敗者復活戦に滑り込んだ。無難な麻雀をするイメージだが、3戦しかない敗者復活戦で殻を破れるか!!

 坂本大志(最高位戦)
       本田、浜野、平良など、若手イケメン軍団と比較されて忸怩たる思いもあろうが(ないか笑)、団体の最高位も獲得したこともあり、過去の実績はダントツ。以前に緊急事態宣言中にセット麻雀を行い各方面?から怒られていたのが思い出されるが、それほどの麻雀バカということ。そう、生粋の麻雀バカである。(すみません。知らないから勝手なイメージです💦)ここまでは苦しい展開が続いてきたので、そろそろ爆発の予感💣

 個人的には、コロナ禍でのセットなどどうでもよい。世の中のフリー雀荘では、緊急自体宣言中でもみんな普通に麻雀しているから笑 まぁ、団体の理事でもあり、立場的に気をつけても良かったかな、ってくらい。

◯第一試合

 坂本さん、まさかのトビラス、、、。坂本プロを除く3人のトップ争いを制したのは、、

、、、浜野太陽!!

 3試合しかない中での初戦トップはマジでデカイ!!  2位は小沼、3位が本田の並び。小沼さんは準決勝から全然トップ取れていないけど、うまく2着に滑り込むことが多く、若者らしからずそつがない麻雀。すぐ降りたりせず、結構、手数が多いイメージだから、そういう打ち方は高得点は得られなくても、着順は安定するんだろうね。

 とにかく、浜野さんのトップはデカイ!!決勝進出確率75%くらいか!?

◯第2試合

 小沼プロ、トップ!!

 並びは、小沼、坂本、浜野、本田の順。

 これで、2着、1着の小沼プロがほぼ当確。ラスでもほぼ大丈夫そう。最終戦の打ち方が難しいか。まぁ、あまり無理せず若干守備目に、手が入って先制できるときは普通通りに攻めるのが良いかな。

 浜野プロは、2着とれれば小沼プロとワンツー同士で相当有利に進められたのに、残念ながら3着。それでも、相当有利なのは変わらない。

 一方、坂本、本田の両名は非常に厳しい状況となった。小沼さんはおいておいて、自分がトップになりつつ、浜野さんにラスを押し付けないといけない(浜野さんが3着でもいいが、素点で大きく差をつけないといけないからね)

 ◯第3試合

 正直、南1局の坂本さんの親番が流れた時点で、ゲーム終了の雰囲気だった、、。

 もちろん、本田さんの親番は残っているけど、8,000点くらいしかもっていないし、ここから浜野さんをラスに落とす着順作りつつ、トップを取るなんて、絶望的だと思っていた。

 そもそも本田プロは、2戦目のオーラス、Max倍満まで見えるリーチを打つも、その宣言牌の4pが小沼プロのカン4pに捕まって放銃。終戦ムードが漂っていた。

 詳しくは、Abemaプレミアムに加入して、実際の対局動画を見ていただきたいが、ここからオーラスまでの概要を記載しよう。

⬜︎南1局 無情、坂本 親流れる、、
 坂本渾身のリーチを、仕掛けを入れていた浜野があっさりとツモアガリで流した。この時の坂本プロの表情が印象的。親無しで着順作って逆転するのは、至難の技。そして、睨みつけるような表情で点棒を受け取る浜野。ほぼ決勝進出を手中に収めたと言って良いであろう。

⬜︎南2局 本田の親 ラス牌ツモの6千オール
 粘りの本田の真骨頂。赤ドラを引いてアタマにしてのマンガン確定リーチ!
 なかなかツモれなかったものの、58s最後の1枚を最後のツモでツモッて、裏乗せて六千オール!!見てて震えたわー。

⬜︎南2局 1本場 坂本プロの差し込み
 前局六千オールを上がった本田が、早々にペン4mを仕掛けてタンヤオのみの連チャンに向かう。ドラの白を重ねた浜野は、仕掛けて親リーが来ないことから、リーチに打って出る。ここの親さえ流せば9割9分決勝進出が決まる。

 しかし、ここからの坂本プロがすごい。

 本田の上家の坂本が、それまで抑えていた索子を鳴かせ本田にテンパイを入れさせて、次巡、手牌を見ているかのように、あっさりと6mを差し込み、浜野のリーチを蹴らせた。

 坂本としては、親に振ってでも浜野のリーチを蹴らないと、僅かながらの決勝進出の可能性が本当にゼロになってしまうのである。

 何がすごいって、リーチがかかるまでは自分のアガリを追い求めていたのに、リーチがかかった瞬間に、全くのノータイムでこの二つの「テンパらせ」と「差し込み」を行ったところである。地味な局面ながら感動した!!

 実際にはほぼ可能性がない中で、あそこまで自分の条件を残すために、瞬時に判断して出来るか!?ということである。

 Mリーグのセミファイナルでの多井さん、勝又さんの連携プレイは記憶に新しいところだが、あの時の多井さんは条件が楽だった。それに比べての坂本プロのこの操作。普段からどれだけ麻雀のことを考えているかが画面越しに伝わってくる2打だった。

 どれだけの人があの2打に感動したかはわからないが、個人的にはあれこそプロの打牌だと痛感した。

⬜︎南2局 2本場 本田プロ四千オール
 この局も、本田、浜野の壮絶な戦い。2巡目に白をポンして、手を進める本田。ドラドラもありうまくいけば親マンが見える。 

 対して浜野も同巡に中をポンして臨戦体制。連チャンして望みをつなぎたい本田と、局を流して決勝の椅子を確実にしたい浜野の意地の張り合い。

 イーシャンテンの浜野。リャンシャンテンの本田。そして、1pをポンしてイーシャンテンに追いつく本田。

先にテンパイしたのは本田。
坂本が捨てた2mをチーして、打8s。

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 4sと6sのシャンポン待ちで、ドラの4sなら親マン。

 浜野も同巡、上家の小沼が捨てた3mをチーして打5p。

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 浜野の手牌は、まさにこの並びで置いてあった。手牌右端の4mと右から4番目の2mをつまんでカン3mチー。

 並び替えている場合もあるが、普通の並びなら萬子待ちがかなり怪しまれる鳴き方。もしくは、チー出しの5pまたぎの47pかカン8pか。

 ここで、坂本が小考、、、。

 二人ともテンパイ濃厚。
 坂本は本田に差し込むことを考えていた。自分の条件が厳しい中でも、親への差し込みという最善手を模索する坂本プロ。

 しかし、浜野への放銃は絶対に避けなければならない。

 わずか数秒だが、坂本の目線が、本田の捨て牌、自分の手牌、浜野の捨て牌と小刻みに動くのがわかる。

 浜野の河にも索子は捨てられていないが、坂本が選んだのは5s。

 自分の手牌の中で、浜野に当たらなさそうで、本田に差し込める牌を切ったのだ。浜野の理牌から索子待ちを消去したのだ。

 5sは待ちになってはいなかったが、一流プロたる所以を遺憾なく発揮する坂本プロ。

 結果は、ドラの4sをツモりあげた、本田プロに軍配が上がる。

 てか、すごいな本田さん。絶対絶命の場面から、六千オール、1500、そして四千オールと3連続のアガリで、浜野プロにどんどん迫っていく。

 正直言って、さすがの本田プロも、個人的にはもうダメだと思っていた。

⬜︎南2局 3本場 小沼、非情なる裏裏
 2巡目、トータルトップ目の小沼からリーチが入る。さすがに両面や字牌シャンポンなどアガりやすい待ちであろう。

 この時の小沼のリーチの手牌は、これ。

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 おいおい、2巡目3面張かよ、。容赦ないな。

 本田は振り込みは避けたいが、小沼のアガリは大歓迎。

 それは、この時点の点数状況にある。

 坂本21400点
 本田42000点
 小沼15400点
 浜野21200点

 本田としては、小沼にアガッてもらい、現状3着の浜野がラスに落ちると、順位点で2万点分変わるのである。

 さぁ、困ったのは浜野である。間違っても振り込めない局面。

 浜野の手牌は、、

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 2巡目で赤赤ドラドラ。そして、ドラの南は場風。形はまだまだなものの、本来なら相当やる気が出る手牌。

 浜野「なんなんだよ、、。こんな良い手なのに、この巡目でリーチか、、、。」

  こんな気分であっただろう。でも、ここは腐らず、慎重に通りそうな牌を切って、何とか凌いでいく。

 頑張れ、浜野太陽!!この試練を乗り越えてこその決勝卓だ!!

 そして、運命の7巡目。

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 打点、形ともに文句なしの状態になったところで、リーチ者の小沼からドラの南が捨てられる⁉️

 普通なら迷わずポンだ!
 しかし、点数状況的に絶対に振り込みたくはない局面。ドラポンをしても、生牌の白と4枚持ちの25pをリーチに打てるのか?ここでマンガンでも振ろうものなら、ほぼほぼ掴みかけている決勝卓が指の間からこぼれ落ちていく、、。

逡巡はしたのだろう。

でも、その声を発するのに時間は要しなかった。

 浜野「、、っポン。」

   苦虫を噛み潰したような顔で、なんとか絞り出した二文字の言葉。今まで数千回、数万回と発してきた言葉なのに、こんなに重かったことが、かつてあっただろうか。

 この敗者復活戦の中で1番見てほしいのは、浜野プロが「、、、っポン。」と発したこの瞬間の表情である。

 逃げ切るのではない。自分で決勝卓、いやMリーグを掴みに行く!!その意志がはっきり見えた、人生をかけた「ポン!!」。この瞬間を見るためだけでも、Abemaプレミアムに加入する価値はある。

 そして、10巡目に上家のリーチ者、小沼が捨てた4pをチーして、打5p。これで、南ドラ4の満貫テンパイである。

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 ※南は上家からポンです。やり方わからず、対面からのポン表示になっています。

この時の浜野にもう迷いはない。

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 あとはこの69sをアガリきるだけ。

 場が煮詰まるほどに、実況、解説陣のボルテージもあがっていく。

日吉さん「これ浜野勝ちますよ。麻雀ってそうできてますよ。みなさん僕を信じてください。」

勝又さん「腹くくりましたねぇ。これはいいですねぇ。」

日吉さん「本田と坂本のMリーグへの道を、今、浜野が閉じようとしてるんですよっ!!」

勝又さん「勝っている人(浜野)が、勝っている人(小沼)のリーチに無スジを切るなんて、普通の条件戦じゃ考えられないことなんですっ!

珍しく、勝又さんも興奮している。

もう、普通の状況じゃないってこと。常識を覆さないとMリーグへの扉は開かない。

親の本田、12巡目

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 辺3pが入って、9sを切れば、36pと358sのピンフのイーシャンテン。小沼がアガるのは良いが、ドラポンの浜野に満貫をアガられたら終戦という厳しい状況。自分もアガリに行くなら、目一杯の9sか、とりあえず現物の2sを切ってテンパったら9s勝負か!?

 ここで本田が手にかけたのは、

 二人の現物の5p。

 若いのに落ち着いてるわ、本田さん。この極限の状況下で「見(けん)」を選択した。小沼への放銃はともかく、萬子をバラ切りして、556pから4pを仕掛けている浜野の待ちは、ほぼ索子が確定している。そんな中、焦って索子を切っていくことはしないと。

 果たして、この本田の選択は、正解であった。

 同巡、小沼がツモった牌は、小沼、浜野のアガリ牌である9s。

 手を開ける小沼。現状ノミ手のゴットー。
 小沼が裏ドラ表示牌に手を伸ばす。

 本田「(1枚でいいから、乗ってくれ、、、)」

 浜野「(頼む、乗るな、、、)」

 小沼「(、、、乗りそうだな)」

 坂本「・・・」

 裏ドラにいたのは、、、

 🀄️⁉️

 小沼の手牌は、

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 まさかの、ウラウラ。満貫のアガリである。

 非情、まさに非情な裏ドラ表示牌。

 こんなことってあるのか。ここまで頑張って押していったのに、同テンをツモられ、はたまた裏ドラが2枚。

 これで全員の点数状況はこうなった。

坂本19100点
本田37700点
小沼24300点
浜野18900点

 200点差ながら、とうとう浜野がラスに落ちてしまった。こんなことってある?

⬜︎南3局 本田イチサンニンロク ちゅも!!

 本田は満貫ツモで条件を満たす。あれよあれよという間に手が進み、4巡目にテンパイ

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 本当はドラの5pにくっつけたかったが、引いてきたのは9s。辺7sをはずすか、ドラ切ってテンパイにとるか。そして、リーチかダマか。

 本田の選択は、打5pダマ。

 リーチしないのは、現在の並び順を変えたくないので、浜野以外からは見逃しをかけるためだ。

 このドラの5pを上家の坂本がポンして、すぐに本田が7sをツモりあげた。

 本田「ちゅも!1300、2600」

 マンガンとはいかないまでも、並び順を変えずに、浜野とのトータルの点差を2000点以内に縮めた。(もちろん「ちゅも!」とは言っていないが、気持ち的にはこうだろう。)

 南2局から、本田は5局中、4局アガッて
38600点の荒稼ぎ。

 さぁ、オーラスだ。

⬜︎南4局 本田「リーチ!!」

   運命のオーラス。

 本田の条件は、
①400.700ツモ
②浜野から1000点以上の直撃
③小沼から3900点以下の出アガリ

 並びは変えられないので、200点差の坂本からの出上がりはできない。そして、浜野としてはここでラス親であることも致命傷であった。
 もし、坂本がラス親なら、本田はツモアガリは出来なかったからである。

 しかし、勝負はあっけなくついた。

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 誰が仕掛けるわけでもなく、淡々進み、10巡目に、本田がテンパイを入れた。ピンフが確定する最高のテンパイ。しかも、3面張。

 勝又さん「これはダマがいいですね。」

 そりゃそうだ。坂本からは上がれないし、小沼からでも、一発や裏ドラが絡んでマンガンになったら目も当てられない。

 しかし、、、

 本田「リーチ」

   そして、次巡、、、

 本田「ツモ」

   一発で8pをツモッた。

 この時点で、浜野そして坂本のMリーグへの挑戦は終わった、、、。

⬜︎敗者復活戦が終わって
 南1局が終わった段階では、小沼・浜野の勝ち抜けだと、誰もが思ったはずだ。
あの状況からの逆転は20回に1回もないであろう。
 坂本の差し込みや小沼の裏裏など、展開に助けられた面も多かったが、本田プロの底力、ここ一番での「持っている」感をまざまざと見せつけられた。そして、忘れられない興奮を味合わせてもらった。

 最後に、4選手を振り返ってみる。

〇小沼翔(RMU)
 強心臓。
 3試合目のオーラス、本田からのリーチに対し
 「浜野さんには申し訳ないけど、差しに行くことは考えていました。」
  この発言を見ても、普通の20代の若者とは思えない。
  この度胸・平常心が彼の強さの根底だろう。

〇本田朋広(連盟)
 準決勝といい、敗者復活戦といい、絶体絶命の淵から蘇る生命力。
 麻雀の手順も、手役・打点を作るのが得意であり、まさに、ないところに道を作ったと言える今回の奇跡の逆転劇。

〇坂本大志(最高位戦)
 手牌や展開が上向くことなく、残念ながら敗戦となってしまった。しかし、第一線級のプロとしての実力を遺憾なく見せてくれた。

〇浜野太陽(連盟)
 今回の悲劇のヒロイン。
 もしかしたら、今回逃したことで一生Mリーガーになれないかも知れないが、この挫折があってこそのMリーガーへの復活劇が見たい。

 あまりにも見応えのある敗者復活戦だったため、長々と勢いで書いてしまった、、、。

 さぁ、金曜日は決戦だ!!


おしまい。

余談、、、

⬜︎南2局 3本場
 もし、本田が9sで小沼に振り込んでいたら。

 南3局 突入時の点数状況はこう↓

 坂本21400点
 本田35900点
 小沼21500点
 浜野21200点

 300点差に2〜4着目がひしめく大変な状況になっていた。

 こうなっては、本田は小沼をラスに落とすイチサンニンロクツモはせずに、ツモアガリ拒否からの待ち替えしての、浜野からの直撃狙いになっていたであろう。もしくはドラの5pを捨てずに好形テンパイでの直撃狙いか、最低でも倍満確定リーチを打たざるを得なくなっていたであろう。

 どちらにせよ、本田として相当厳しい状況になっていたはずだ。

 あまり行くつもりもなさそうだったけど、落ち着いた状況判断が、決勝進出へ繋がっていたのである。

 

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