知識と思考力
知識が増えることは素晴らしいことだが、知識が増えることと思考力が高まることは、異なるものであることを認識した方が良い。何気に知識と思考力を同じものと認識してしまう人が多い気がする。
知識は思考力の天敵なのかもしれないと思うことがある。知識を得ると、答えを簡単に導くことができると錯覚して、思考することを止める傾向にあるからだ。
逆に知識がない時、巨大な壁(=目の前の解くべき課題)をどうやって乗り越えるかを考えてみると、ゼロベースで解決策を思考することが多い。誰かの力に頼ることも、知識がないからこそ、生まれてくるアクションだ。誰かの知識を、最大に活用したくもなる。同時に、自分の持っている別軸の知識とかけ合わせてみると、思わぬ発見をすることも出来る。
知識を持つことは、何かの努力の成果だからこそ、とても尊いものであることは間違いない。しかし、知識に頼ることからは何も生まれてこないことも確かだ。大切なのは、得た知識をどう使い、更に変化を生み出し、知識を進化させる為の思考をすることなのではないかと思う。
年に一回知識を整理して、捨てることを意識した方がいい。思考するスペースの作ってあげたい。
知識と思考力の境界線の有無と、それを超えた進化の先にある世界観、とても興味深い。
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