32日目 入院
父が入院。
忘れないように記しておこう。
4月4日
絨毯床に横になっているのを発見。
意識はあり、会話できる。握手もできる。立ち上がるのが難しいが、立ち上がればおぼつかないながら歩行可。
もともと左下肢が動かしにくいところがあったが、そこが悪化した印象。
以前入浴中に立てなくなったときと様子が似ている。
眠かきするような。ぼーっとしているような。
その時の同じ脱水かもしれないと思い水を飲ませる。
食事がまだだったため低血糖も考え缶コーヒーを飲んでもらう。
会話でき、手に力も入っていたため、救急車は呼ばなかった。
食事は摂れる。傾眠傾向。
4月5日(わたしは出勤)
きたえるーむに行くも、指示が入らず、スタッフさんのすすめで清院へ受診。
認知症が悪化したとの見立て。
わたしが仕事から帰宅後、絨毯床に横になっているのを発見。
自分では起き上がれず。
兄に応援。椅子に座ってもらう。
その後食事を摂る。
4月6日
傾眠傾向。わたしは日中不在。
夕方シャワーを浴び、体を洗う。
腰が痛いと話す。
4月7日(わたしは出勤)
職場に県中の脳神経外科から電話。和田医師より脳梗塞とのこと。恐らく内頸動脈もしくは中大脳動脈が詰まったと。(診断は内頸動脈)
薬物治療とリハビリで2週間ほどの入院。
ペースメーカーのためMRIはとれず、腎機能も悪いため(クレアチニン2)造影剤は使えない。
主要な血管であるため、今後認知症が悪化する可能性は大いにあり。
まずは入院治療とし、悪化を防ぐことが目標。
4日に救急車を呼ばなかったことが悔やまれると医師に話した。
あいさんに状況を吐露。自責の思いが止まらない。
訪問終了後、院長と有里子先生にも思わず気持ちをこぼす。涙止まらない。
有里子先生は背中をさすりながら一緒に泣いてくれた。
血管が弱い人だと、TPA(血栓を流す治療)を受けても脳出血につながる可能性もあるため、一概にこうすべきだったとは言えない、と言ってくれた。
帰宅後、今日の様子を母に聞く。
コロナのワクチン接種のため、清院を受診し、その際父の様子を見てCTを受けた方がいいのではと紹介状を書いてくれたとのこと。
その足で県中に行き、入院の流れとなった。
火曜日にわからなかったのかなという思いもよぎる。
でもワクチン接種が無ければCTは受けていないため、ある意味幸運だったか。
4月8日
あきちゃんと約束していたが、キャンセルさせてもらう。
畑に行ったり買い物したり、用足しをする。
畑はすっかり春。
白菜のとうを収穫。
ことあるごとにいろんな思いが巡って、涙が出る。
4月9日(今日)
まきさんと会う。ランチ後、あきちゃんへのプレゼントを買い、その後川原へ。
近況を報告。
後悔の念は確かにあって、でも一生抱えて生きていこうと思っている。
もしかしたら無くなるかもしれないけど、わからない。
でもこの思いを抱えていく覚悟というか、そんな大それたものではないけど、そういうものだ、という思いがある。
お父さん、ごめんね。
今は、父の回復力を信じて待つ。