#2 CWオンラインイベント レポート 2020.07.04
皆さん、こんにちは。
熊本eスポーツゲーミング協会[KeGA]の"きいちゃん"です。
今回は、熊本で行われました"株式会社CWモバイル"様主催『CW火の国リーグ』についてまとめていきます。
火の国リーグの使用タイトルについて
主催がモバイル会社であるため、競技タイトルはソーシャルゲーム(ソシャゲ)にされたいということで、最終的にmixiが運営している全国的に人気のタイトル『モンスターストライク』の"eスポーツ競技"に向けて製作された『モンストスタジアム』、NetEase Gamesより配信されているバトルロワイヤルの金字塔『荒野行動』の2タイトルを使用することに決まりました。
※私は『モンストスタジアム』部門を担当させていただきましたので、この記事では主に、『モンストスタジアム』についてのレポートを記載しています。
イベントまでの経緯と背景
私がイベントのお話をいただいたのは、6月上旬のイベント本番より約1ヶ月前のことでした。"熊本eスポーツ協会[KESA]"よりご紹介をいただき、CWモバイル様の店舗(SoftBank)が入っている大手モール内のカフェにてお顔合わせと打ち合わせをさせていただきました。
ご担当者様は「『火の国リーグ』という年間を通してのリーグ戦を行いたい」という構想をお持ちでした。まずは1ヶ月後の7月24日(金)「スポーツの日」ということで、"eスポーツ"にかけて開催したいということ。
本来であればモール内でイベントブースを設け、モールに来店されたお客様に立ち寄っていただきモバイルの契約を促進するという目的がありました。しかし、コロナウイルスが蔓延している今、熊本での感染者が0人という状況でもオンラインのイベントを余儀なくされました。
CWオンラインイベントについて
「あれ?『火の国リーグ』は?」と思われた方もいらっしゃると思います。
『火の国リーグ』についてmixi様と事前打ち合わせをさせていただいた際に、懸念されたことが『初のオンラインイベント』という点でした。
もちろん、私も含めCWモバイルの担当者様もmixi様もオンラインでの大会は行ったことがありません。『モンストスタジアム』を用いたオンラインイベントは前例がありませんでした。
※ちょうど同時期に鹿児島にて『モンストスタジアム』を用いたオンラインイベントの企画が進んでいたらしく、正確にはそちらのイベントが最初のオンラインイベントということになります。2020年6月27日に開催されました。
ですので、本番を迎える前に一度プチイベントを行うということで決定しました。ただでさえ本戦1ヶ月を切っていたのですが、急ぎオンラインイベントの準備を進めました。そして、2020年7月4日(土)『CWオンラインイベント』が開催されました。
『CWオンラインイベント』では、参加枠を16組としてトーナメントを行いました。ルールの概要を簡単に以下に記しておきます。
参加者:2人1組(最大16組)
試合形式:トーナメント形式(シングルエリミネーション)
※通常Bo1、準決勝・決勝戦のみBo3
使用ステージは4ステージをそれぞれに割当
優勝賞金:なし
大会ルールは公式大会ルールを元に作成
※ピックシステムや使用キャラクターについてなど
オンラインイベントの問題点
現在、コロナ禍においてオンラインやリモートで行うものが増えています。
『モンストスタジアム』に限ったことではないですが、以下の3点が主に問題視されます。
1.ラグ問題
これは特にスマホゲームを扱う際の注意点になります。PCゲームやPS4などでも常に考えておかないといけない部分ですが、スマホゲームにおいてはそれぞれの使用している端末が違うだけでラグが起こります。コンマ何秒で勝敗が別れるゲームにおいてラグは致命的です。
『モンストスタジアム』の公式大会は完全オフラインで行われています。
会場に自社サーバーを持ち込み、使用機種は全て統一されているという徹底ぶり。たいていの公式大会はこれくらいの準備をしていますね。
また、個人の端末をしようしているので、Wi-Fi環境であったり、プレイ中に電話がかかってきたり、通知が邪魔をしたりなどなど、こちらでは把握使用のない問題も起こりえます。
2.替え玉・ソロプレイ問題
相手の顔が見えない、声が聞けないなどの状況でオンラインならではの起こる問題ですね。自分の名前で上手い人にプレイしてもらうというもの。基本的には「自分たちでプレイして勝ちたい」というゲーマーの精神があると思うのですが、中にはこういう方もいらっしゃるかもしれないという心構えで運営する必要があります。
また、『モンストスタジアム』の場合は1人で複数端末を操作するという問題もあります。2人1組、3人1組などで同時操作をしないで済むゲームというのはソロプレイができます。こればかりは確認が難しくなります。
3.チート問題
マクロを使用したり、それぞれのゲームにおけるチートコードを使用したプレイヤーも少なくはありません。まして、オンラインとなると使いたい放題です。運営が画面を管理していようが見つけきれなければ発覚しません。
まとめ
今回はイベント開催まで時間もなく、mixi様にも許諾の申請やらイベント画像の監修やらでかなり急いで対応していただきました。本当に感謝です。イベント告知期間も、選手の募集期間も1週間なかったのですが、無事16組の参加者が集まりました。当日キャンセルもでましたが。
賞金も商品もないイベントでも、大会に参加していただけるプレイヤーがいらっしゃる。これは勘違いされがちですが、賞金目当てで大会に出るのではなく、ゲームが好きで大会にでるのがゲーマーの真理というものでしょう。一概に全ての方に言えることではありませんが。
大会やイベントにちょっとしたスパイスを加えたい。それが賞金や商品じゃないかなと私は思います。
主催する方々に伝えたいのは"eスポーツ"というのは「選手」「観客」「環境」の3つが揃って初めて"eスポーツ"と名乗れるということです。なので、参加していただく選手に対しても最大限の感謝のカタチを、見ていただける方々には最大限のエンタメを。気をつけていただけると幸いです。
熊本eスポーツゲーミング協会公式Twitter
https://twitter.com/kega_esports
株式会社CWモバイル公式サイト
https://cw-office.co.jp/mobile/