5Gとは?かんたんに解説
5Gとは、移動通信システムの「第5世代」を意味する言葉です。
5Gの“G”は「Generation」の頭文字を意味しており、4Gに次ぐ新しい通信規格です。日本では2020年から一部地域で利用されています。
1Gから4Gまでの進歩
今まで1G(第1世代)から4G(第4世代)まで進歩してきました。
まず、1980年ごろに「1G」が誕生しました。1Gによって、電話線がなくても電話できるようになり、携帯電話が使われるようになりました。
1990年ごろになると「2G」が誕生します。2Gによって、メールができるようになりました。メールによって、話さなくても伝えることができるようになりました。
そして次は「3G」。2000年ごろに広まりました。ここでやっと携帯をインターネットにつなげるようになります。ネットサイトや芸能人のブログをみられるようになりました。
そして、2010年代に「4G」が誕生します。4Gによって、動画を見る、ゲームをプレイする、ということが可能になりました。個人でも、SNSで画像や動画を投稿できるようになりました。それによって、Youtuberやインフルエンサーといった新しい仕事も誕生したのです。
「5G」の特徴
5Gの特徴は大きく3つ。
「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」です。
まず「高速大容量」。さらに速く、大きな容量で通信ができます。
4Gの約20倍のスピードで映像などのダウンロードができます。
たとえば、2時間の映画であれば、わずか3秒でダウンロードすることができます。
2つ目「高信頼・低遅延通信」。通信中に遅延が起こりにくくなります。
遅延が少ないデータ通信が行えるようになれば、たとえば、離れた場所に居てもリアルタイムでビデオ通話ができます。いまの環境でも、ビデオ通話はできると思いますが、たまに止まったり遅れたりすることがあると思います。5Gになると、それがほとんどなくなります。
3つ目「多数同時接続」。多くの機器が同時に接続することできます。
イベントやお祭りなど大勢がいる場所で、スマホがつながらないことがあったかと思います。それが、つながるようになります。多数のスマホが同じ時間にアクセスしても、問題なく使えるようになるのです。
5Gで変わる世界
①超高速な通信ができる
②通信中に遅延が起こりにくくなる
③多くの機器が同時に接続できる
この3つができることで、私たちが住んでいる世界が大きく変わります。
身近なところでゆうと「動画」。2時間の映画を3秒でダウンロードできるので、いつでもどこでも見られるようになります。
色々なものが動画に代わっていくといわれています。学校の授業も完全に動画になるかもしれません。動画だと、止める・戻すことができます。それによって、ゆっくり勉強できるし、難しいところをもう一度復習することができます。
一番大きく変化するといわれているのが「自動車」です。
「自動運転車」の開発に5Gは欠かせません。5Gの2つ目の特徴である、遅延が起こりにくくなることが、自動運転車の開発には超重要です。
通信の調子が悪くて、自動車がちょっとでも止まったり・遅れたりするだけで、大きな事故になる可能性があります。5Gが広まることで、完全な自動運転車が2030年ごろには普通に街中で走りまわるのではないか、と言われています。そうすれば、渋滞や自動車事故が無くなることが期待できます。
他にも、VR/AR/MRが本格的に広まったり、遠隔治療・遠隔手術ができるようになるといわれております。もっと詳しく学びたい方は、おすすめの本や動画を書いておりますので、チェックしてみてくださいね!