ロボットプログラミングってなに?①
ロボットプログラミングってなに?
ロボットをプログラミングするってどういうこと?
学校でプログラミングの授業がはじまり、これからの社会で必要そうだけど、具体的に何をするの?何が学べるの?
そんな疑問にお答えします!ロボットプログラミングの基本をわかりやすく、複数回に分けてお話していきます。
まずは「ロボット」について。みなさんはどんなものをイメージしますか?
恐らくこういった形のモノ。あるいは、アニメや漫画に出てくるものがまずは思い浮かぶのではないでしょうか。
ではこれらはロボットでしょうか?
すべてロボットといえます!
具体的にどこからどこまでがロボットだ、というものはありません。
ロボットといえど、使われる目的が違えば、できることも違うし見た目も大きく変わります。
でもどんなロボットにも必ず共通した特徴があります。
それは「入力装置」「コンピュータ」「出力装置」の3つの部品が組み込まれているということです。
入力装置は、人間でいう目や耳、鼻のようにいろいろな情報を感じ取る部分で、センサーと呼ばれます。
コンピュータは、人間の頭脳に当たる部分です。入力装置で感じ取った情報を処理したり、出力装置を動かす命令を出します。
出力装置は、人間の手足や声に当たる部分です。モーターなどコンピュータからの命令をもとに実際に動くものは「アクチュエーター」と呼ばれます。LEDやブザーなど音や光を出すものは「インジケータ」と呼ばれます。
たとえば自動ドアの場合、こういった流れで動きます。
このようにロボットが動くためのプログラムをつくっていくのが「プログラミング」です。そしてそれを、初心者でも簡単に、ブロックを組み合わせるだけで行えるようにしたのが、みなさんがよく耳にする「ロボットプログラミング教室」です。ロボットの動かし方については次の記事で詳しくお話しします。
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話が戻りますが、ロボットに共通している「入力装置」「コンピュータ」「出力装置」は、人間の体と同じような働きをするものがたくさんあります。
センサーから得た情報を元に、プログラムを経由してモーター、LED、ブザーで動きを表現する。
これは人間が、目や耳などの五感から得た情報をもとに、考えたり、何か行動したりする流れに似ています。
ですので、プログラムをつくってロボット動かすときに、ロボットの仕組みを理解していくのはもちろん、「人間の仕組みや構造」も学んでいくことが出来ます。
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また、ロボットの動かし方と同時に、「人間の動かし方」を学べるといってもいいと思います。
「人間の動かし方」というと不気味な感じがするかもしれませんが、少し違います。
例えば、職場で自分とは違う役割の方に仕事を依頼するとき、
「どうやって伝えたら相手がすぐに理解してくれるか?」
「どうお願いしたら喜んで引き受けてくれるか?」
というような、誰もが悩むであろうコミュニケーションの問題がありますよね。そういったことにも、ロボットプログラミングの学びは役に立ちます。
つまり、ロボットプログラミングは「コミュニケーションを上手く行うための学び」の側面もあるのです。
社会で生きていくうえで非常に大切なコミュニケ―ションについて、人と話す時とは別の角度から、「ロボットを動かす」という経験を通じて学べるのが、ロボットプログラミングの魅力です。
ロボットの動かし方については、次の記事で詳しくお話ししますので、ぜひご覧ください。以上、お読みいただきありがとうございました。