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【マイクラ部】振り返りミーティング

持続可能な社会をテーマに全国大会への作品を創造

PBL(Problem-Based Learning、課題解決型学習)の一環として、今年から新しく「マイクラ部」を設立しました。Minecraftカップという全国大会へ作品を提出することを目標に、約3か月間活動を行いました。
今年の大会の作品テーマは、「誰もが元気に安心して暮らせる持続可能な社会」。これを踏まえ、地球環境やSDGsに焦点を当てて学習を行いました。そして、8月末。全チームがそれぞれの作品を無事提出し、部全体で振り返りのミーティングを実施しました。小学2年生から高校1年生までの計15名が参加し、チームごとの作品作りの過程や、それぞれのアイデアがどのように形になったのかを共有しました。

9/27 振り返りミーティング


Q.マイクラ部に参加した理由は?

やはり、みなさん「マイクラが好き」「楽しそう」「興味があった」などの感想をいだいていました。
私自身、 マインクラフトが多くの人々に支持されている理由は、その自由度の高さとシンプルな操作性にあると思っています。これはサンドボックスゲームとしての枠組み、ブロックを使用したシンプルさ、冒険心を引き立てる敵キャラクターやダンジョンなどが備わっているからです。さらに、大きな建物を作る楽しさなど、ゲームとしての奥深さもポイントです。これらの要素が、特定のグループだけでなく、多くの人々に愛される理由を作っていると私は感じています。


Q.他チームの作品で「おもしろいなぁ」「マネしたいなぁ」と思ったのはどんなところですか?

全4チーム作品を提出しましたが、それぞれにおいて、大きさや編集技術、テーマ性、メッセージ性、要素活用方法などに違いがあり、その個性が明確に表れていました。そのことを多くの人が気づき、フィードバックできたことに意味があったと思います。
自分以外の作品に感想を述べる行為そのものにも、大きな意味があると感じています。それは、他の作品を通じて作品を客観的に評価することで、自分たちの作品に対しても新しい視点を持つことができるからです。そして、その新しい視点をもとに、改善すべき点が見つかり、修正し、さらに改善を繰り返していく。このような試行錯誤を重ねるプロセスを通じて、作品のクオリティは次第に向上していきます。
ですから、フィードバックを行う側も、受ける側も、その時間は非常に価値あるものだと改めて感じました。


Q.活動前のイメージとの違いや、活動を終えた現状の感想を教えてください。

多くのチームが「時間がたりなかった」「もっと建築出来た」と感じていたことが共通していましたね。期限内で全てを形にするのは、難しい挑戦だったようです。それでも、「作りたいものは作れた」と感じている子もいました。これは単に「物足りない」と感じているだけではなく、「あれも、これもやってみたかった!」という新しい可能性や自分たちの力を発見した瞬間でもあったと思います。
クリエイティブな活動には、本当の意味での「完成」は存在しないと私たちは感じます。常に「もっと良くできる」という思いがどこかにありますよね。そうした小さな「物足りなさ」を、次の活動へのエネルギーに変え、モチベーションを高めて、これからの取り組みに活かしてほしいと思います。


Q.SDGsをテーマに、作品を作り終えた感想を教えてください

SDGsとマインクラフトをリンクさせるのは、難しかったと思います。しかし、アイデアに溢れたメンバーがひとりでもいれば、その存在がシナジーを生み出し、結果としてチーム全員がイメージを膨らませることが出来ると思います。
「住みやすい街づくり」を表現するために、多くのチームが公園を設置したり、食べ物を安全かつ低価格で提供したりするなどで「豊かさ」を表現していました。Bチームは一歩踏み込んで、防犯カメラの設置、家からオフィスやスーパーまでの距離を最小限に抑えるなど、セキュリティと利便性の両面での安全性も実現していましたね。

今回のマイクラ部は、異年齢が混ざり合ったチームで、活動を行いました。普段のプログラミング授業の発表の際は、年齢の違いが現れることがありますが、実際の体験を振り返るミーティングの場では、年齢差をあまり感じませんでしたね。発言しやすい自由な空気が流れていましたし、多くの人が「自分の意見」として、自信を持って答えを発言していました。

全体ミーティングを終えた参加者の感想を紹介します。
「〇〇くんが言ってた水力発電所のコマンドをもうちょっと作りたいと言うことがなるほどねーと思いました。」「コマンド多くを使った方がよかったという意見で、それをすることで、とてもよいワールドを作れたらいいなと思いました。」「色々なことに、なるほどなぁと思いました。」「編集をもっとという意見になるほどと思ったから次のマイクラ部に生かしたい。(自分の)Dチームをほめてくれてうれしかった。」


教育版マインクラフトについて

Minecraft Education(教育版マインクラフト)は、プログラミング教育・情報教育・協同学習などの教材として使えるようにした教育向けエディションです。

一人勝手な世界を作るのではなく、クラスメイトとどのように協力して世界を作るか、共同作業を通して協調性も身につけながらプログラミング的思考を学ぶことのできる教材です。学校や課外活動の中で、教育版マインクラフトを活用し、授業をおこなっている事例が数多くあります。

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教育事例
教育版マインクラフトの学習に初挑戦。授業に落とし込む前に考えたこと〜大森学園高等学校 杉村譲二教諭がめざす学びのアップデート①
総務省「教育版マインクラフトを活用したプログラミング的思考学習の推進」

学びは楽しさに溢れています。
みんなが大好きなゲームを通じて、さまざまな学びを得ることは、とても希望に満ちています。テクノロジーが日々進化し、目まぐるしい変化が加速する社会では、学びの形も変化し続けます。ただ机に座り、講義を聞くだけの学びではなく、楽しいことから学ぶ身の回りのことから学ぶ、そういった自然な学びがスタンダードになるかもしれません。その際、自分自身で学ぶ姿勢がますます大切になってくるでしょう。
来年も引き続き、教育版マインクラフトを活用した様々な活動を展開していく予定です。興味を持たれた方は、どうぞお気軽にお声がけください!



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