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ロイヤルバレエスクール 指導者セミナー修了

ロックダウン期間の4か月間。Reopening(再開)に向けて、Covid-19対策としてRed CrossやWHOなど色々な資格を取得しました。同時にオンラインクラスの普及に伴い、世界中で数えきれない程の資格コース、講習会などが開催されていました。Covid-19対策以外にも、自分のキャリアに役立つ授業を受講したい。しかしオンラインでの資格コースは短期間での資格取得や、内容が不明瞭なコースと商業的なものが多い様に感じました。

教育的で質のある、自分の目的に沿ったプログラムを受講したい。
自分のキャリアの視野を広げてるきっかけが欲しい。

色々と検索した結果、長年の夢であった世界トップクラスの名門バレエ学校、ロンドンにあるRoyal Ballet School の Teacher Training Webinarsに辿り着きました。

↓ ロイヤルバレエスクールの校章 / ↑ トップ写真は校舎のWhite Lodge

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Covid-19の影響で諦めなければならないことが多々ある中、小さい頃から夢だったロイヤルバレエスクール。信じられない機会に、心が躍る瞬間でした。

教師陣はTeacher TrainingのTraining Manager(トレーニング マネージャー)Karen Berry 先生、 Head of Training & Access(トレーニング主任) Mark Annear 先生から直接指導を受けることが出来ました。

↓ 今回お世話になった先生方

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4日間の短時間なセミナーでしたが、心理学、脳科学、スポーツ科学と様々な分野を総合的に学ぶことが出来ました。特に印象に残ったのは、バレエ教師としてPedagogy (教育学) の基本的要素が必須になるということ。そこには心理学や脳科学、子供の発育など色々な分野を平行して勉強する必要性があると深く感じました。またオンラインクラスでの指導方法とスタジオへ戻った際の生徒への対応方法は非常に勉強になりました。

↓ 4回に渡って受講したクラス内容

【Pedagogy and dance education 教育学とダンス教育】
1. Adapting teaching styles and strategies for online learning and return to studio teaching
オンラインでの指導にあたり、教え方の適用と戦略。またスタジオへ戻った際はどう対応するか。

2. Striving for excellence: improving our effectiveness as teachers
卓越する為の努力、指導者としての効率化を見つめ直す。

【Technical and artistic aspects of dance training
                ダンス教育のテクニックと芸術性】

3. Reaching their potential: an overview of the skills required to achieve in dance
生徒達の可能性を発揮させる為に、ダンスの中で達成する必要のある技術の要旨をどのように説明するか。

4. Effective motor learning for dancers: strategies for developing dance skillsダンサーの為の効率的運動性学習、ダンスの技術を発達させる為の戦略。

昨日最終日を迎え、無事に修了証をいただくことが出来ました。一つ一つの講義が本当に濃い内容で、先生方のプロフェッショナルな姿勢と長年の経験や知識。クラス後に直接質問をする機会もあり、世界中のバレエ教師の方々と接する貴重な機会にもなりました。

↓ ロイヤルバレエ学校からの修了証

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今回のセミナーを通して、私の中で大きな変化がありました。

今まで心の片隅で
「バレエの教えに携わることは、少しずつ舞台公演から立ち去ること」

特にアメリカのスタジオはセメスター制のスタジオが多く、半年もしくは1年を通してクラスを受け持ちます。バレエ教師として働き出す=スケジュールが拘束される=パフォーマンスの出演が難しい。オーディションや舞台公演が多いニューヨークで、少し心の中で引っかかっていた気持ち。

今回のセミナーで「バレエ教師」というキャリアに対して
新しい視点を持つことが出来ました。

世界トップクラスのバレエ学校と言うだけあり、「プロフェッショナル」のレベルの差を感じました。特に線引きが曖昧で、資格がなくても教えられるバレエ。4日間の短時間でのセミナーでしたが「今後自分にとって何が必要か」を具体的に把握することが出来ました。

ちなみに授業の中であった教師診断。10個の質問に答えるのですが、私の強みは意外にも「Enthusiasm - 熱意」でした。自分自身についても知らない一面を知ることの出来る良い機会になりました。

↓ セミナーのテキストとノート

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最後はMark先生からの印象に残った言葉。人生を通して学びたいことがある素晴らしさ。また新しい夢を持つことが出来ました!

"I'm still learning! I'm always learning!" 
「僕は未だに学んでいるよ、いつも学んでいるんだ!」

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