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中高一貫校での制服の買い替え・・・サスティナブルファッションへ

私の娘も中高一貫校で今年の4月から高校へ進学・・・と嬉しいことではあるのだが、疑問に感じることもある。
その疑問点というが、中学で使っていた制服は高校では使えず、また高いお金を出して買い替えが必要であり、それは制服に限らず、ジャージなどすべてに及ぶということ。わざわざ買い替えるために必要なお金のこともあるが、それ以上に最近は気候変動に興味がある中においては、使えるはずの中学の制服やジャージ、体操着などはすべて廃棄処分??と疑問になる。

私もファッションは嫌いではなく、むしろ好きであるが、ふとユニクロやGUなどの安い服を見ると、とてもありがたいと思う一方で、安い服が売られているということは、大量の不要になる服もでるのだろうと疑問に思いながら、今に至っていた。脱炭素の書籍を読んでいたが、ちょっとファッション業界のことに触れていたようにも思えるが、あまりそこにフォーカスして挙げられてはいなかった。

と身近なところで無駄な制服の購入、そして廃棄ということを目の当たりにして、そもそもファッション業界とカーボンニュートラルにはどのような関係があるのかと調べてみた。

するとすでに消費者庁が、ファッション業界について、サスティナブルファッションという切り口で、すでに綺麗にホームページにまとめられていた。水の消費、そして二酸化炭素、さらにはマイクロ・プラスチック。人間活動で排出される炭素の10%が、とは。こんなインパクトがあるとは、これまで読んでいた書籍にあったかな。。。

アパレルファッション産業は、大量消費・大量廃棄のビジネスモデルが広がったこともあり、環境負荷が極めて大きい産業と言われています。
例えば、世界全体で、毎秒トラック1台分の衣服が埋め立て又は焼却処分され、人間活動で排出される炭素の10%が衣服生産段階で排出されます(国際航空・海運分野の排出量の合計よりも大きい)。
また、毎年930億m3の水(500万人分の生活に必要な水の量に相当)を使用し、毎年衣服から出るマイクロ・プラスチック50万㌧が海洋に放出(500億本分のペットボトルに相当)されていると言われます。
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これらの課題解決に向けては、事業者や事業者団体の活動・取組に加え、消費者一人一人の主体的な行動も鍵となります。消費は事業者や社会に対する投票行動とも言えます。環境負荷の高い製品よりも低い製品を購入する、生産に携わる人々の生活への配慮がなされている製品を購入するなどの消費行動が広まれば、事業者の意識や行動も変わり、社会を変えることにつながります。
他方、アパレルファッション産業の事業者においても、衣服を取り巻くこうした様々なエシカルな※4課題が急速に意識され、SDGsの取組の加速と相まって、様々な取組を始めています。例えば、再生ポリエステルの利用、マイクロ・プラスチックが出にくい生地の開発、リペアサービスの提供、衣服のシェアリングサービスの展開、不用な衣服の回収、売れ残りを最小化するための在庫管理による生産の適正化などです。

消費者庁サスティナブルファッション

するとファッション業界は、これまでZaraやH&M、そしてユニクロなどによってファストファッションというスタイルを生み出してきた一方で、従来のファッション業界も、バーゲンして売れ残れば、今はアウトレットがあるが廃棄処分をしていた。つまり大量消費によって成り立っていた業界だった。日本にいるとあまり、このようなことがフォーカスされないのは何故なのだろうか。

私自身がファッションは好きなので、購入してもできるだけ環境負荷の小さい製品やブランドを選ぶべき(ただ安ければ良いというのは、きっと環境に負荷をかけているのであろう)だし、廃棄においてもリサイクルまでを考えて服選びをしていくべきと思いました。

そこに翻って教育の現場ではSDGsについて教えているにもかかわらず、制服の大量消費という従来形のビジネスモデルを内包している。ここはまずは教える側の立場として、地球環境に優しいサスティナブルなことを学校が自らお手本となって、生徒にしめしてもらいたい。これでは教育したことが実際社会がつながっていかないのでは、実にもったいない。。。

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