遠のく「1.5度目標」 日本でニュース担っているのだろうか・・・
ウクライナ侵攻によってロシア産の石油、天然ガスの輸入停止。その一方で朝日新聞で読んだのだと思うが、インドネシアの石炭を買いたい国が急増しているという記事が載っていた。COP26での動きなどを見ながら、この半年間で脱炭素の動きを見ていたが、逆回転が始まったのではないかという危機感を持っていたが・・・
■温暖化、遠のく「1.5度目標」 22年排出1%増の試算
6/7の日経新聞に出ていた記事を読んでいて、そうなのかもしれないとは思っていたが、22年排出1%増の試算という文字には愕然とした。
記事には以下のような内容が書いてあった。
■化石燃料の高騰による効果
この記事を見ると、脱炭素への道は非常に厳しいかと思っていたが、一方で化石燃料の価格高騰に関することが触れられている。そもそも化石燃料は、温室効果ガスを排出するというコストが積まれていないために、相対的に安いエネルギー源であった。本来、発生した温室効果ガスを削減するというコストが入っていれば、こんなに安いはずがない。
これがロシア産禁輸によって化石燃料の価格が上がれば、相対的に再生エネルギーが安くなり、その導入が増えるという可能性がアップする。これが一つのチャンスとも言える。
■機会を捉えて加速するには
化石燃料から再生エネルギーへという目先の積み上げのみでは、そもそも「30年まで毎年5~6%減らし続ける」というところに達するのか。
これまで脱炭素の各書籍に書いてあったが、未来の目標から逆算的に目標を定めるバックキャスティングでの目標設定をしないと達成は非常に難しいか。きっとリスクばかりを取っている体制では、目標の達成などできないと思われる。
それを打破するのが、僕はやはり、これまでの既成概念の中で進めていくのではなく、目標からやるべきことを進めていく形を作れるスタートアップがその中心になければならないと思う。
その意味では先日に政府から出た「新しい資本主義」において、GXとスタートアップ支援ということが並んでいたが、この2つの組み合わせ、つまりGX領域におけるスタートアップを支援し、日本発のGXスタートアップ企業を立ち上げるようにし、日本におけるエネルギー事情を打破していけないものか。世界に売って出るためにも、まずは日本がそのスタートアップを育てるための支援も必要ではないか。いつもリスクを取らずに、大企業ばかりを応援するのではなく。きっとそのような投資が、日本に大きなリターンとして戻ってくるのではないか。
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