世界の気候テック(Climate tech)・・・個人向けカーボンオフセット
気候テックにはどんな企業があるのか
気候テック(Climate tech)にはどんなものがあるのかを見ていると、以下のサイトに世界の企業事例が丁寧に整理されていました。
事例として選ばれているものには、グリーン水素の産業利用やCO2を吸収する、カーボンネガティブなコンクリートなど化学系知識が求められるテクノロジー技術が挙げられていたのですが、アイデア的に面白いと思ったのが「個人で始められるカーボンオフセット」をサービスとして展開しているWren社(2019年にアメリカで設立されたスタートアップ)です。
上記サイトでは以下の様に紹介されています。
Wren社のサービスとは
どんなサービスを展開しているのだろうかと、Wren社のサービスサイトに実際に訪問してみると、まずは以下のような画面に到達する。
そしてContinueを押すと、車は何台持っているのか、移動はどのくらいの頻度で行っているのか、肉はどのくらい食べているのか、衣服はどのくらい買っているのか、などの日々の生活をアンケート方式で聞いていくと、自分のCarbon footprint(炭素の足跡=排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算したもの)が計算されるというもの。
そしてそのCarbon footprintに応じて、そのカーボンをオフセットさせるための投資先を選択する画面が表示されるというもの。
日本でもできるか
このようなサービスはひょっとしたら、日々の生活記録(物販の購入履歴や飛行機や新幹線のチケット購入履歴などでも良いのかもしれない)があれば、Carbon footprintが自動計算されるというものな気がしてきます。
先日にテレビでサンデーモーニングを見ていた時に、日本は気候変動についての問題意識は上昇していても、危機意識があるかというと、そこは上昇していないというようなアンケート結果が出ているということを言っていました。
今、ライフジャーニーという言葉があり、これが単純にマーケティング的な方面からの活用が謳われているように思えますが、Wren社のサービスのような考えを取り入れて、Carbon footprintに換算・見える化し、それを関連ファンドと結びつけるというWren社のアイデアを取り入れたサービスができれば面白いのではないかな、と思いました。