
今年の暖冬とその原因・・・
昨日はとてもあたたかい日でした。春が通り過ぎてしまう・・・と思いながらふと今日2月15日のモーニングショーを見ていましたが、その暖冬についての特集をしていました。
1|暖冬の影響
今年の暖冬での影響として、次のような事例が挙げられていました。
・袋田の滝(茨城県)
滝全体が真っ白に凍結した「氷瀑(ひょうばく)」を見ることができるはずなので、それが凍っていないうようです。
・乳穂ケ滝/におがたき(青森県)
上の流れ口から下の滝つぼまで凍ってつながるようなのですが、これがすべて溶けてしまっていました。
・千歳・支笏湖氷濤まつり(北海道)
氷が溶けてしまって、まつりが中止になったようです。4月下旬並の暖気が流れ込んでいるということ。
そして先日には確かワカサギ釣りで有名な福島県の桧原湖においても凍っていないとのこと。
ワイドショーの最後は、スキーができなくなるかもしれないですね、などのコメントで終わっていましたが、この現象は一過性のものなのでしょうか。
国連のグテーレス事務総長の「地球沸騰」という言葉を思い起こし、悠長なことを言ってられないのではないか・・・改めてそう感じる春です。
2|暖冬の理由は?
今年の暖冬の理由はなんなのか、というまったくワイドショーでは突っ込まれず、すぐにバレンタインデーでのチョコ購入などの話題に移っていました。
Web上で調べていると、よくまとまっている記事がありました。
今年は太平洋の東側、南米・ペルー沖の海水温が平年よりも高くなるエルニーニョ現象による影響で、その影響が特に強くなるスーパーエルニーニョ現象と言われていました。
しかし特に地球全体の海水温が上がり、異常な高温の中で発生しているのでその影響がさらに強くなっており、「ジャイアントスーパーエルニーニョ現象」と呼んでもよいような状況とのこと。
地球全体の水温を見ると、青い(水温の低いところ)がまばらであり、地球全体の海水温が上がってしまってるという事実があります。
3|日本の海はさらに高い!
日本近海も真っ赤です。この図では、海水温が平年より5℃以上高いところは黒くなっていますが、三陸沖は黒いですよね。全地球の海の中で平年に比べて最も海水温が高いのが、日本なんです。平年より5〜7℃、高い。これはあまり報道されていません。
本来、エルニーニョ現象が起きると日本近海は冷たくなるんです。日本も太平洋の西側にありますから、フィリピン沖だけでなくて日本近海の海水温も下がるのです。
特に日本近海はその海水温が高くなっているようです。。。
さらの本来はこのようなエルニーニョ現象が発生しても、従来であればそれが収束していたものが、地球全体が沸騰化しているために、それが収束せずにもはや異常な方向に振り切れるというリスク。
ワイドショーやニュースでも、もっとWhy(なぜ)?を深く掘り下げてもらいたいと改めて思いました。
その事実を知って国民全体の行動を変えるべきとであると思います。国民が変われば企業も、国も動きがもっと積極的になるはずです。