ウクライナ侵攻を契機に脱炭素を加速できないか
ロシア産の石油と天然ガスは、国際的なエネルギー市場において非常に重要な地位を占めていた。特に近接する欧州にとってはロシアは最も競争力のあるエネルギー供給国であり、2021年には欧州による石油輸入量の27%程度、天然ガス輸入量の45%程度をロシア産に依存していた。
しかし4/22の日経新聞には「ロシア対策、動く欧州 エネ安保、再構築の時」という記事があり、欧州ではロシアに頼らないエネルギー戦略に動き出そうとしていることが書かれていた。
ウクライナ侵攻は、これを脱炭素における機会として捉えれば、ロシア産の石油や天然ガスからの脱却、そして再生エネルギーへの転換という形になると思われる。ただこれを機会と捉えることができなければ、どのように他から石油や天然ガスを得るのかという話となる。
多分、前者は再生エネルギーのために風力発電や太陽光発電などの投資が伴うが、他の地域からの石油や天然ガスというのは投資というよりもコストが増加するのみ。きっと長期視点でみれば、大きなマイナスになる。
今、欧州が考えている方向はやはり長期的視点なのだろう。一方で日本は、補助金でその場をしのごうとしているが、それであれば投資をして、一気にエネルギー構成を変えるという方向にするべきではないか。ロシア産エネルギーからの脱却も急ぐべきか。
円安も進む中で、経済力があるうちに早く、意思決定をしてもらたい。エネルギーをもたない日本において、今であれば、投資をすることで一つの優位性を持たせることができるのではないだろうか。
色々と難しい課題があるとは推察するが、今は意思決定の時ではないか。
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