平均気温が産業革命前より1.5度を超えた!
GW中にゆっくり起きてきて「サンデーモーニング」をつけると、今日は気候変動についての話をやっていました。なんと過去1年間の平均気温は産業革命前の水準を1.52度上回ったとのことでした。
地球温暖化対策の国際ルール「パリ協定」では、産業革命以降の世界気温の上昇を2度未満、できれば1.5度に抑えることを中心的な目標に掲げていたのに、気温上昇の加速を抑えることができてないようです。
1|1.5度上昇のインパクト
1.5度の上昇のインパクトというのは、たったの1.5度と思う気温です。ただこれは平均ということなので、場所によってはもっと温度が高くなっているという点に注意しないといけないのです。
ちょうどサンデーモーニングの中でも1.5度上昇した場合の地球上のシミュレーション結果が出ていました。ちょうどネット上に、そのシミュレーション結果が掲載されていましたが、特に北極のあたりでは赤くなっていて、6度以上も上がっています。
これは北極の氷が溶ける、氷山の氷が溶けるということです。氷は白いので光を反射するので、太陽のエネルギーが地球上に吸収されるのを防いでくれていたのが、この氷がなくなることで地表と海面が表に出てしまうため、太陽のエネルギーが地面と海水に吸収されてしまいます。すると急に地表と海水温が高くなり、さらに地球上の温度が上昇します。シミュレーション結果で特に北極や南極の温度情報が大きくなっているのは、この氷が溶けることの影響なのでしょう。
2|この上昇を止めるために・・・もっと環境に投資を
サンデーモーニングの中でも議論をされていましたが、軍備による防衛費に投じているお金をもっと気候変動に向けるべきということが触れられていました。日本もその防衛費が徐々に上がってきていて、今や5.8兆円にもなっています。防衛が重要なことはわかりますが、この10年間であがった2.5兆円のお金があれば相当な気候変動対策への技術やインフラ投資ができたはずです。これが日本のみではなく、他の国も同様に投資していれば、もっと大きな力が生まれていたはず。
気温上昇1.5度はティッピングポイント(急激な変化が起こりはじめる「転換点」を指す)と言われているようで、この1.5度を超えると、 気候システムが不可逆的 (再び元の状態に戻れない) 大規模な変化を起こすと言われています。その気温に到達した今、私たちは本当に武器への投資額をもっと気候変動対策に向けるべきときなのだと思います。
この気温1.5度と2.0度上昇、さらには3.0度上昇で何が起きるのかわかりやすくまとめられているページがあるので、以下にリンクを貼っておきます。
3|世代間倫理・・・自分たちの子孫のことをもっと考える
世代間倫理については、ちょうど以下のページに記載されていますが、サンデーモーニングの中でも触れられていて、選挙権をもっている現役世代が化石燃料をどんどん燃やし、選挙権をもたない若者世代の将来が脅かされるという状況で、若者世代の声をもっと聞くべきではないかという意見がありました。
気候変動は今の時点のみを見ていると、規模が大きく、時間軸でみると小さいので問題が見えにくいのですが、それが時間軸で将来どうなるかがもっと自分たちのこととして見えて、さらにはそれが自分たちの子供、孫にどう影響が出てくるのかを考えられるようにできれば、この世代間倫理が意識され、もっと行動変容が起きるのかな・・・と思いました。
最近、眼の前の仕事にかなり大きなパワーを割いていて、noteの更新が止まってしまっていましたが、今日のサンデーモーニングの風をよむのコーナーを見て、改めてこの問題に取り組まないといけないと思いました。
気づいていいないのかわかりませんが、ティッピング・ポイントに達した1.5度を超えたというニュースが、まったくテレビをつけていても報道されていなかったのでは・・・と思います。もっとこの問題を大きく捉え、行動に移さないと自分たちの子孫に迷惑をかけることになります。