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春の引越、ゆっくり焦らず

夫の転勤で私が感じたこと

春の進学や入学のシーズンを控えて、「転勤」の二文字がちらほらと聞こえてくる今日この頃。新しい環境への期待が膨らむ一方で、急な辞令や引越の知らせには、戸惑ってしまいますよね。実は、私自身もそんな経験をしたひとりです。
この記事では、私が家族の引越で体験したエピソードをお話することで、今まさに引越に直面している皆さんに役立てていただければなと思います。



さて、突然の転勤どうする⁉

夫の転勤が決まったのは、春にはまだ早い2月の終わりごろでした。初めての転勤。まったく思ってもいなかったことです。行き先は、まったく馴染みのない地域。まず頭に浮かんだのは、子どもの幼稚園や学校のこと。特に、まだ幼い子どもが新しい環境に馴染めるのか、とても不安でした。しかも、小学校と違って、その地域の幼稚園は自由に選んで決めるというのです。それまで通っていた幼稚園は住んでいる場所によって決まるので、まるで勝手が違います。
どんなふうに決めればいいのか。引越先は遠く離れていたので、前もって見に行くこともできません。途方に暮れていたときです。

通っていた幼稚園の園長先生が、こんな言葉をかけてくださいました。

“まだ幼稚園だし、そんなに急がなくても大丈夫。引越して落ち着いたら、子どもと一緒に幼稚園を見て回って、子どもが気に入るところを選んだらいいんだよ。”

その言葉を聞いて、心の中のモヤモヤがすっと晴れたように感じました。
おかげで引越後、落ち着いてからいくつか息子と幼稚園を回ると、「僕、ここがいい!」と本人が教えてくれました。


子どもの気持ちを優先することの大切さ

もうひとつ忘れられない出来事があります。それは、小学生だった娘が「どうしても、この行事に参加したい」と話してくれたときのこと。本来ならすぐに引越の予定でしたが、子どもの気持ちを大事にしようと考え、引越を少し遅らせることにしました。その間、家はすでに引き払っていたので、おばあちゃんの家にお世話になりながら、車で元の家まで送り迎えをしました。登校班に加わり、学校へ通う子どもの姿を見ながら、「これで良かったんだ」と心から思いました。
今ではそのときの出来事が、家族の大切な思い出になっています。

親の都合だけで進めない。
そして、子どもの視点を忘れないこと。

大人はつい、引越のスケジュールや新しい生活の準備に追われて、物事を効率的に進めようとしてしまいがちです。でも、子どもにとっては、今までの生活や友達がとても大切なこと。親の都合だけで決めるのではなく、子どもの気持ちに耳を傾けることが、家族みんなが納得できる引越につながるのだと思います。


これから引越を迎える皆さんへ

もし急な転勤や引越で不安に感じている方がいたら、ぜひ子どもと一緒に話をしてみてください。大きくても小さくても関係ありません。引越すると、どんな生活になるのか。引越することで、みんなどんな気持ちなのか。
そして、今の生活で子どもが大切にしていることに耳を傾けてみてください。家族みんなが納得する。それから進めても、決して遅くはないと思います。
それを踏まえて、新しい場所やおいしい食べ物、次の場所でも楽しいことがたくさんあることを確かめるのがいいと思います!
引越は、新しい出会いや経験を得るすばらしいチャンスでもありますよ。

新しいスタートが、皆さんにとって温かく幸せなものになりますように。


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