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ファミリーオフィス(FO)|プライベートバンク|シンガポールのFO実態

シンガポール通貨庁​​(MAS)によると、税制優遇措置を受けているシングルファミリーオフィスは、2024年に約2,200人の地元住民を雇用。シンガポールのシングルファミリーオフィスの数は2024年に2,000を超え43%急増とのこと。(2025年2月6日Citywire誌記事より)

Single-family offices in Singapore hire 2,200 locals

皆様は最近プライベートバンクやファミリーオフィス(FO)という言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか。現在、俳優の唐沢寿明が主演するテレビ朝日系ドラマ「プライベートバンカー」が好調ですが、ファミリーオフィスは究極のプライベートバンクともいわれ超富裕層ファミリーの投資管理と資産管理を扱う非公開会社です。

ファミリーオフィスは一般的に最低数十億から100億円以上の資産を保有する同族及び一族を対象に投資管理や資産運用などを行い、資産を後の世代に継承し一族が永続的に繁栄できるよう運営されています。

また、有価証券不動産といった有形資産の管理だけではなく、税金や法律問題の管理、親族間の人間関係の調整、ボーディングスクールの手配など後継者育成業務を行うこともあります。

ファミリーオフィスは資産規模やタイプにより3つほどに分類され、1つのファミリーの財産を管理するシングル・ファミリーオフィス、複数のファミリーの財産を管理するマルチ・ファミリーオフィス、不特定多数の富裕層ファミリーを対象にプライベートバンクや金融機関などが提供するコマーシャル・ファミリーオフィスとなっています。

日本においても全法人の90%以上をファミリービジネスが占めると言われていて、これらファミリービジネスを営む一族の中には、本来、ファミリーオフィスで管理すべき規模の資産を保有する一族もいます。しかしながら、このシンガポールでの盛り上がりに比べて日本ではファミリーオフィスの普及が進んでいません。

日本には個人資産管理会社の全体業務を執事的にサポートする番頭さん制度というのがあるのはあるのですが・・・個々には超優秀な番頭さんがいたり、素晴らしいストラクチャーにしているファミリー(資産管理会社)もありますがあまり横展開・発展していかない現状もあります。

金融立国、富裕層招致に熱心なシンガポールではこのファミリーオフィスには様々な優遇措置を提供していて、税金面、ビザ支給、資金援助、金融規制緩和など数々のインセンティブがあります。

日本の富裕層ファミリー、資産管理会社も、(日本に居ながら)シンガポールのマルチファミリーオフィスのサービスを活用することもできるので、今後はそういった形で海外の革新的なFOサービス、日本では受けられないサービスや運用などを活用する事例も増えていくのを願ってます。

最後まで読んで頂きありがとうございました😊


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