自転車乗り捨てて来た話
今日は新しい自転車を買いに行ってきました。近くのホームセンターへ歩いて10分。家には息子が今日も丸一日お留守番。
私は今、無職だからできるだけ節約で徒歩。っていうか交通手段がないだけ。私は昨日息子の学校へ呼びだされて自転車でむかった。のだが途中でパンクしたので時間も迫ってきていたので焦る中、もう要らんこんな自転車!
とまあ乗り捨ててきました(笑)。はい。すみません不法投棄、いや不法放置か。
家から高校まで約10キロ。家の最寄り駅から1駅隣の駅。そこから徒歩15分。まあ田舎なので保護者なら車、学生達は電車で通学が普通である。
今までに1度も自転車で行った事はない。電車や借りたクルマで数回行った事はあるが。
働いていないから運動不足を解消ついでにいっちょ学校まで自転車で行ってみるか!とトライしようとする50をとうに過ぎたおばちゃんの私。家に居る息子に自転車で行ってみようと思うけどどうかな?と聞いてみた。
無理じゃない?疲れるよ。帰りなんて暗くて何も見えなくなってくるし、まだかまだか~って思うくらいたどり着かないよと返ってきた。
しかし私はいやぁ、早めに出るしうん、まあ
働いてないから疲れはしないだろう。エネルギーは余っているくらいだ。なんとかなるだろうと16時に家を出た。
ちゃんとたどり着けるかわからない不安もあって15時半には出ようと計画したのだかあっという間に16時に。家の駐輪場で自転車に乗る前に後輪がいつもより空気が抜けている状態だったので空気を多めに入れてスタートした。
昨日は風も強かったから結構な防寒対策をして自転車をこいでいると往路は登りが多く途中で暑くなりコートを脱ぎ立ちこぎだったりでちょっとしんどいかも。大丈夫かな?自分。
と少し弱気になりかけたがでも日はまだ夕日で充分明るいし、16時15分だからまだ大丈夫。そう自分に言い聞かせて急ぎ気味でこぎ続けた。まあ、出だしは順調だった。
おそらく真ん中あたりまでは来たかなと思って国道に出た頃そういえば後ろのタイヤは大丈夫かな?と思いだしてこぎながら後ろをチラ見した。え?と思った。タイヤが随分潰れていて沈みこんでるじゃないか!
やばいぞ!まだまだ距離はあるぞ!どうりでペダルが重いなぁと感じてはいたが風がきついのといつも2、3キロしか乗った事がないからやはり体力の消耗でしんどいのかと勘違いしていた。一体いつからこんなに空気がなくなっていたのか?
とりあえず今止まるわけにはいかない。タイヤがぺたんこになるギリギリまで進めるところまで進もう。急がないと17時に玄関で担任は待っている。息子は遅刻魔、その親も遅刻魔というレッテルを貼られるわけにはいかない。
そのあとどんどん空気は減ってペダルを立ちこぐ度に地面とタイヤが私の重さで摩擦でめりめり音を立て始めた。もう歩いた方が早いのにそれでも重いペダルをこぐ私。あともう少し進ませてくれ~。はるか遠くに目指している高校の最寄り駅前の高層ビルらしきものが見えている。
あれがその建物であれば学校までのおおよその到着時刻も予想がつく。とにかく急がなくては。いよいよ降りて急いで歩いていった方が早いかも。何度もそれを考えなから無理やりめりめりと音を立てて重いペダルをさらにこいだ。重い~重すぎる!もうダメだ~!
交差点の信号脇の歩道でとうとう自転車を降りた。もうここからは早歩きで行こう。明日気が向いたら取りにくるかもしれない。年の為鍵をかけて放置した。
えーと、焦りながら今の時刻を確認。16時40分。スマホで位置確認して高校までの距離とかかる時間が出た。あと2.1キロ、かかる時間は25分。遅刻、いや急げばギリギリ間に合う、いや間に合わせなければ!
本当なら担任に遅れますと連絡を入れたいのだが意地でも間に合わせてやる!ちょっと小走りに。真剣に走ると左肩と左腕に痛みが走る。歩きと小走りを交互に急げ急げ~!焦る焦る。手に持ってるコートが重いわ、暑いわ。
目指したビルは駅前の建物だった。良かったぁ。駅前のビルに着く頃には16時48分頃になっていた。よーし、ここから案内では徒歩15分と案内されているが息子は10分で着くと昔聞いた事がある。ギリギリ間に合いそう。
しかしいつの間にか辺りはほぼ暗くて見えない。しかも普通車が1台通れるだけの幅の山道で登り坂。
山道の両側にはまだらに住宅があるがほとんど明かりがもれてこない。暗がりの中下校してくる高校生がぽつんぽつんと下ってくるのが目が慣れてきてようやくわかる。
時折ゼイゼイいいながら左肩を気にしながら走った。しんどいわ~50過ぎたおばちゃんにはとても辛かった。部活かと思うぐらい。リュック背負って片手にコートもって暑くて袖まくりして登り坂を走るしんどさ。
しかし暗すぎて怖い。こんな山ん中怖すぎる。こんな不便な学校へよく通ってるなと感心しつつみんな頑張って毎日登校しているのは偉いわ!それに比べうちの子はなんなんだー!みんなを見習えー!
山道を登りきって大通りに出たらすぐに校舎が見え、玄関まで一目散。着いたのは2分前だった。ちょうど担任がガラス張りの玄関に現れる様子が少し手前から見てとれた。ほぼ定刻。良かったー(泣)。待たせる事なく行けて本当に良かった。
担任はお寒い中ご足労いただきすみません。と声かけてくれたが体は熱々だし間に合った安心感から笑えてきて変に笑顔でニヤニヤしてしまっていた。歩いてきたので暑いです~と告げると先生は歩いてこられたのですか?って聞いてきた。けれど詳細は言わずにええ、まぁ。と濁しておいた。
それでその放置してきた自転車はどうなったかって?
私は簡単なパンク修理は自分でできるがあの場所まで徒歩で直しに行くのはこりごりだ~。原付はあるが全然のらないからバッテリーが上がってしまっていて動かないし。あの地点は家から徒歩8キロ辺りの地点。勘弁してくれ~と自分に叫んだ。
昨日の帰り?もちろん電車で楽々帰ってきました~(笑)。
おわり