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マクドナルド公式、ついに「ドナルドネタ」に手を出す

生物

60年以上にも渡ってマクドナルドのイメージキャラクターを務めている「ドナルド・マクドナルド」。

2007年のCMを最後に彼の姿をCMで見ることはなくなってしまったが、先日マクドナルド公式が「ドナルドネタ」に触れたことで一部界隈で盛り上がりを見せた。


ドナルド教

ドナルドの出演するCM映像(「ドナルドのウワサ」等)を使ったいわゆる「MAD動画」がニコニコ動画の全盛期に一大ブームとなった。

なかでも東方Projectの楽曲「U.N.オーエンは彼女なのか？」およびビートまりお氏による同曲のアレンジ「最終鬼畜妹フランドール・S」を使った「M.C.ドナルドはダンスに夢中なのか？最終鬼畜道化師ドナルド・Ｍ」は、ニコニコ動画の中で最も有名な音MADのひとつと言えるだろう。

その中毒性・洗脳性から、一連のドナルドミームは宗教になぞらえて「ドナルド教」と呼ばれるようになった。ニコニコ動画において「教祖様」といえば大抵ドナルドを指す。

公式からの扱い

長年マックのキャラクターとして愛されてきたドナルドであるが、ネット上での人気とは裏腹に現在ではCMなどの表舞台で彼を見かけることはなくなってしまった。

アメリカではピエロの格好をした人物が悪質なイタズラや犯罪行為を行う「ピエロ騒動」が起きたことでドナルドが活動自粛に追い込まれる・「子供に不健康な食生活を推奨する」として企業監視団体の槍玉に上げられるなど、ドナルドに対する世間の風当たりは強いようだ。

前述の通り、日本でも2007年を最後に彼のCMは放送されていない。

公式見解によると「ドナルドはチャリティー活動の役割を担っている」とのことである。

“干された”理由については言及されていないので憶測の域を出ないが、本国アメリカでの騒動を受けて、企業方針としてドナルドのメディア露出を控えているのかもしれない。
ネットでネタにされすぎて使いにくくなっている可能性も微レ存…？

日本マクドナルド公式アカウント

Twitter(現:X)には日本マクドナルドの公式アカウントがある。

日清公式アカウント等と同じく時折インターネットミームを意識した投稿を行いながら広報活動をしているが、絶望的につまらないノリに「滑ってる」「教祖様(ドナルド)を出せ」と手厳しい意見が寄せられるのがある種のお約束と化している。

「ドナルド・マクドナルド」という最強のカードを持っていながらも頑なに使わず、それどころかドナルドについてはまるで最初からいなかったかのように言及せず、中途半端にネット民に迎合するようなネタばかりを擦る姿勢はドナルド信者ネット民からしたら面白くはないだろう。

いまだけダブチ食べ美

 そんな折、期間限定バーガーの宣伝として「いまだけダブチ食べ美」が突如として現れ、界隈が震撼する動画を公開した。 

ど こ か ら ど う 見 て も 教 祖 様 の ネ タ で あ る

元ネタと思われるドナルドのウワサ
 
・ドナルドは嬉しくなるとついやっちゃうんだ。みんなも一緒にやってみようよ。いくよ？ランランルー！
 
・こっちのほうがいいかな？これもいいな。これか？これか？
 
・ドナルドは今、ダンスに夢中なんだ。ほらね、自然に体が動いちゃうんだ

(ハンバーガー4個分はなさそうだが)デカい靴、マックカラーの衣装、左胸のワッペンなど、キャラクターデザインも間違いなくドナルドを意識している。

「イマダケ ダブチタベミ」という10音にもなるクッソ長い変な名前も、10音の「ドナルド マクドナルド」になぞらえてのことだろう。

全盛期と比較され「オワコンピエロ」と揶揄されることもあるドナルド界隈であるが、心の中でドナルド信仰を続けている隠れ信者は大勢いるようで、普段はあまりドナルドに触れないネット民が一斉に反応し、早々にドナルドMADやファンアートを作成する有志も現れた。

ビートまりお氏も反応。

 
企業方針としてドナルドの活動自粛が行われている中で、広報担当者の一存でドナルド本人を表舞台に出すことは残念ながら不可能に近いのだろう。

「いまだけダブチ食べ美」はその名の通り今だけの広報キャラに過ぎないし、今回公式が触れたのはドナルド本人ではなく「今まで取り上げてきた数多くのミームのひとつ」としてのドナルドなのかもしれない。

しかし、決してドナルドを無視しているのではなくミームとしてのドナルドを認知したうえで、可能な限りのドナルド要素を提供してくれた今回の公式の対応は神ィ！？だったと思う。

 満を持しての公式によるドナルドネタに嬉しくなり、ランランルーをついやっちゃった信者も少なくはないだろう。

「公式がドナルドを封印する限りはマックを買い控えよう」とプチダイエットボイコットをしていた筆者であるが、今回の広報による“粋な計らい”を受けて、ダブチ4個分くらいの購入を決意した。筆者はチーズバーガーが大好きなんだ☆

さいごに

 メディア露出を自粛しているドナルドではあるが、チャリティーイベントや子供向けイベントには現役で顔を出している。

CMや広報で姿を見なくなったとしても、決して存在が無かったことにされているわけではないということは声を大にして言いたい。
というか、ニコニコ動画の視聴者も含めた世界中の子供達に笑顔を届けてきたドナルドを無かったことになんて絶対にしてはいけない。
教祖様よ永遠なれ。
ランランルー

近所のショッピングモールにて撮影。イベントにはたくさんの子供たちが洗脳され集まっていた(2023)


11/13 追記

「いまだけダブチ食べ美」の性的なイラストに公式ハッシュタグを付けてTwitter(現:X)で投稿する行為が横行し、炎上するという残念なことが起きてしまったようだ。


筆者が見ていた限りでも、純粋に食べ美の誕生を歓迎するような微笑ましいイラストも多数あったが、キャラクターや教祖様へのリスペクトを感じないイラスト…いわゆる「イナゴ絵師」によるセンシティブなイラストも確かに多く見られた。

報道する側を非難する二次元アイコン声も上がっているが、筆者のように報道前から「食べ美」のエロ絵に疑問を感じるTwitter(現:X)ユーザーも実際に存在していたのもまた事実だ。

「エロあるよ(笑)絵」は伸びやすいし、話題のキャラクターに公式ハッシュタグを付けて投稿すれば確かに多くの人の目に留まるだろう。
しかし、マックに限らず全年齢向けのジャンルで公式タグを付けて「エロ絵」を投稿する行為はオタク界隈において重大なマナー違反ではないだろうか。

飲食店のキャラクターならより一層イメージも重要であるし、このような行為が横行してしまっては美少女キャラクターを使った広報活動やオタク向けアニメとのコラボが企業側にとって「リスク」とみなされて敬遠されてしまう恐れがある。

AI画像生成技術の進歩によって良くも悪くも画像投稿に対するハードルが下がり、ゾーニングやマナーに対する意識も麻痺しつつあるのかもしれないが…自分たちの首を絞めないためにも、オタクくん達には節度を持った二次創作を心がけてほしいものである。女の子のキャラクターというだけで安易にエロ要素を付加する風潮も疑問ではあるが
ドナルド教徒との約束だぞ！🍔🤡

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