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木造校舎物語#初恋編②

 こんにちは👋N.です。

 
“初恋”って言えるのかなぁ?

 
 小学生のときも、いじめられてた中学生のときでさえも“好きな人”はいた。
でもまだ幼くて、修学旅行での写真をこっそり買って枕の下に挟んで寝てた、くらいの淡い気持ちだった。


 高校生になり、初めて『恋』なんだなぁと感じたのが彼だった。

 野球部員しか着られないウィンドブレーカーを着て、マネージャーも外にでる。
一年生の私たち(2人)は、まだグランドの練習には参加出来ず、掘っ建て小屋の部室を掃除したり、スポーツドリンクを作って運んだりしていた。
60人の部員に対して3年生が一人の計3人しかいなかったため、毎日仕事を覚えることで精一杯だった。

 彼は毎日、
「今日はありがとっ!」
と言ってちょっと前傾姿勢で、ユニフォームのまま帰って行った。

 どんなにきつい仕事でも、その一言で頑張れた!

 好きな気持ちは隠していたつもりだけど、友人曰く
 「だだ漏れだった」
らしい。
 きっと彼も気付いていて
知らぬふりをしていたのだろう。

 もし“両思い”なら、言ってくれるはず…
 だけど言ってこないのは、私の気持ちに応えられないからだよなぁ…と悩む日々。


   
   苦しいな。
もう、言っちゃいたいな。

 

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