小さな子どもの大きな野望#終
こんにちは👋N.です。
母はすぐに父にも連絡をして、探し始めた。
私が帰って来るかもしれないからと、母は家で待つことに…
私のことを祈りながら、大好物の“おでん”を作ってくれていた。
その頃私は、泣きながらトボトボ歩いていた。
“お腹すいたなぁ。”
そんな私の横を、何台もバスが通り過ぎた。
“バスで帰れば良かった。
時計はすでに20時を超えていた。
父と母は運転手さんに事情を話して、バスの中にまで乗り込んで探していた。
そして最終便のバスが来た。
“乗っていない…”
その頃私は、やっとバレエ支部教室の近くまで歩いて来ていた。
その時…
“パッパーー!”
車から、歩いていた私を見つけてくれた両親だった。
母が飛び出して来て、
「◯◯!何やってるの💢」
「心配したんだよ💢」
怒りながら、母は私を抱きしめて泣いていた。
私も母に抱きついて、ワンワン声をあげて泣いた。
“小さな子ども”の
“大きな野望”
は
こうして幕を閉じた。
家に帰ると、あたたかな“おでん”の香りがした。