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Photo by
suzumuraxxxjun
やさしい声
こんにちは👋N.です。
人生で“その人”が
「結婚したい」と
強く願った人だった。
メガネをかけていて
ウソのない
まっすぐな瞳をしていた。
足もぶっちぎりで早く
サッカーで県の代表にも
選ばれたほどの実力。
スポーツ万能なうえ
ドラムもお手のもの。
ちなみに身長は179cm。
こりゃ、モテるでしょ?
同僚として一緒に働くようになると、
彼の“誠実さや真面目さ”が
見えるようになってきたわ。
その分“不器用”なことも
わかったの。
そんな彼と接するうちに
彼の姿を、目で追うようになったわ。
彼には大学生のときから付き合っている“彼女”がいたの。
遠距離恋愛だったけど
よく会いに来ていたみたい。
結婚も考えていたようで、わたしの入る隙なんて
これっぽちもないのよ。
そのことを感じるたびに
なぜか、心が痛かったわ。
でもある日、
彼女と別れたみたいでね。
無理やり笑ってる。
そんな彼を見ている方が辛かった。
そして苦しかった。
「私、好きなの?」
初めてそう感じたわ。
でも直接“告白”なんて
絶対無理!
ムリ、ムリ!!
そこで考えて
“バレンタイン作戦”を決行”
今までは、他の人と同じものを渡していたけど
好きだと気付いてからは
彼にだけ、特別なチョコを準備して
コッソリ靴箱に入れたの
(やってることがとことん
中学生よね😂)
お返しも毎年“靴箱”に
入っていたわ😂。
(こっちもか~~~い👀)
このやり取りが5年になったとき、初めてチョコと一緒にお手紙も入れることに。
ドキドキしながら
返事を待ったわ。
そしていよいよ
ホワイトデーに。
仕事もおわり、玄関へ。
ドキドキの瞬間💓
靴箱をあけると
そこには❗
お高そうなクッキーのみ。
返事は見当たらない。
やっぱりダメだったかぁ😭
家に着くころ
プルルルル…プルルルル…
「今度2人で出掛けない?」
初めて電話から聞こえる
彼の“やさしい声”だった。