血統ニワカはもう卒業!みんなで血統勉強会!!(サンデーサイレンス編その①)
血統ニワカはもう卒業!みんなで血統勉強会!!
初回は日本競馬を代表するサンデーサイレンスについて調べた情報をまとめてみました。
【1】サンデーサイレンス(SS)3×4時代
・SSの3×4または4×3クロスを持つ活躍馬は増える一方
近年SSクロスを持つG1勝利馬は
・エフフォーリア(皐月賞 天皇賞秋 有馬記念)→サンデーサイレンス4×3
・ソングライン(安田記念連覇 VM)→サンデーサイレンス3×4
・デアリングタクト(牝馬三冠)→サンデーサイレンス4×3
などなど大きな舞台で目覚しい活躍を収めています。
そしてSSのクロス持つ競走馬が活躍することで、後を追うように今年もSSのインクロスを持つ馬が数多く生産されています。
つまり日本競馬はSSクロス時代に既に入っていると言えます。
・日本競馬の中心“サンデーサイレンス”
現時点(2024)での種付け料ランキング上位勢は
となり、ロードカナロア以外は全てSSの血を引く種牡馬となっています。
つまり、SSの血を引く種牡馬=名馬を手繰り寄せる近道なのです。
そしてSSの血を引く繁殖牝馬も大量に存在しますから、SSの3×4×5、4×4×4、4×5×4…とSSの多重クロスを持つ競走馬が多く生産されるのは必然でしょう。
【2】SSクロスの問題点
…と言いたいところですが、そこには落とし穴があります。
・SSクロスの落とし穴
SSクロス持ちの代表馬エフフォーリアは、初年度の種付け料300万と発表され、すぐに満口になるほどの人気を集めました。
例えば、今年産駒が誕生する予定のエフフォーリア×ヴィルシーナ配合を見ると、
ヴィルシーナは父がディープインパクトですから、自然とSSの5×4×3になります。
これが唯一エフフォーリア産駒でSSクロスを持つの生産馬ならまだ良いのですが、SSの5×4×3を持つエフフォーリア産駒はかなりの頭数が生産される予定です。
この様な状況が続くと、いずれSSを血統表の中に4本、5本と持つ馬で溢れかえってしまいます。
・競走馬にとって第2の馬生
競走馬を生産するに当たって、優秀な成績を収める馬を生産することは第1の目標でしょう。そして、その後に待っているのは繁殖としての生活です。
SSは日本競馬に高い適性を示すため、その血をクロスした馬も同じく日本競馬に高い適性を示す可能性があります。
SSクロスを利用し競走馬として第1の目標を果たした牡馬は、大抵の場合種牡馬入りします。しかし、ここで問題が発生します。
例えばエフフォーリア×母父父SSの牝馬との間に誕生した牡馬と、SS3×4を持つソングラインを配合すると、
この馬の血統の20.3125%をSSが占めているということになります。これはいくらなんでも濃すぎますよね。
行き過ぎたインブリードの危険性については堀田 茂さんのブログや著書に詳しく書かれていますので是非参考にしてみて下さい。
SSの血を使って日本競馬に適応した馬を生産したいけど、SSの血を使いすぎると行き詰まってしまう。
この問題を解決するにはどうすれば良いのでしょうか?その答えは…
その為にはまず、サンデーサイレンスを理解しなくてはいけませんよね!
【3】サンデーサイレンス編の目的
よって、このサンデーサイレンス編では
を目標にして、血統を勉強していこうと思います。
初回はここまで!
次回は“サンデーサイレンスのとは何者なのか?”について勉強します!
次回