【院試解答】 京都大学 情報学研究科 数理工学コース 2022 力学系数学
割引あり
令和3(2021)年8月6日に実施された、京都大学情報学研究科京都大学情報学研究科数理工学コース(令和4(2022)年度4月期入学修士課程)の筆記試験、専門科目「力学系数学」の解答例です。もし誤字・脱字や、解答の誤りを見つけた場合には、連絡いただけると対応します。
解答一つ一つ、解説も含めて丁寧に作成しているので、無料では書くことが難しいです。応援する気持ちも込めてワンコインで購入していただけると励みになります。
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問題は京都大学 大学院情報学研究科 修士課程過去入学試験問題(夏期実施分)にあります。
総評
<難易度評価> 易、やや易、標準、やや難、難の5段階評価。
(i)やや易、(ii)標準〜やや難、(iii)標準、(iv)難
<解答のポイント>
常微分方程式及び力学系数学では、「有理式」が頻出である。有理式とは、「多項式/多項式」の形でかける式のことである。一見、微分方程式論の内容がなくとも、その場の式変形で解けるようにも見えるが、各種の式変形及び(iv)では、微分方程式論の知識が必要である。典型解法を抑えているのみでは、なかなか難しい問題である。
以下、ベクトルであっても太字では書かないこととする。また、$${I}$$を単位行列、$${O}$$を零行列とする。また、$${\frac{dx}{dt}}$$を$${\dot{x}}$$と書く。
(i)
解説
愚直に解を代入していく。「必要十分条件」を求めるので、きちんと十分性も確認すること。
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