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【バドミントン日記】パート14 【サークル「F」時代】
【バドミントン日記】パート14 【サークル「F」時代】
《はじめに》
高校で三年間「部活バドミントン」を経験し、50歳を過ぎてから「初心者歓迎」の社会人サークルに加入したオジサンの日記(ここ8年ぐらいの振り返り)です。
(多少の記憶違いはご容赦を)
この記事が、バドミントンサークルを見つけてプレーを楽しみ、
さらには公的な試合(市民大会レベル)にも出たいな、または、漠然と、自分でサークルを始めようかな、と思っている方の参考になれば、幸いです。
《最近のあらすじ》
「市民大会に出場してみよう」という機運が高まったサークル「F」の初級者メンバーは、
レベルが高すぎる「S市の団体戦」ではなく、近隣の他の市の(ゆるめの)個人戦の大会参加を検討し、
まずはH市の「ミックスダブルス大会」へ参加することとなった。
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今回は初参加した「ミックスダブルス大会」の模様についてアレコレ書きました。
●試合会場へ
薄曇りの七月の日曜日の早朝。
誰一人遅刻することなく、待ち合わせ場所の体育館入り口前の階段前に集合。
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体育館は駅から遠いので、みんな分乗して車で来てました。ワタシだけはバイク。
みんな少し緊張しています。
初級者メンバーが初めて大会「四部」に参加する、ということでサークル「F」の代表者SSさんも、付き添い・引率(笑)の意味も込めて、
ご自身は「二部」にエントリーして出場することになっていました。
●入場
SSさんが代表して受付を済ませ、参加者のみなさんは「陣地の確保」のため、争うように観客席を目指します。
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(参加費は、1ペアあたり3000円、一人あたり1500円 これが相場みたいですね)
下駄箱が使用禁止だった(数が足りない)ので、みんな受付で渡されたビニール袋に履いてきた靴を入れて、
ブラブラさせながら、小走りに駆けていった姿を今も思い出します。
「F」からの参加チームは、たしか10チーム。
応援に来てくれた人も含めると25人ぐらいの集団になりました。
なんとか「陣地」を確保し、代表のSSさんはサークル「F」ののぼりを立てて、アピールに余念がありません。
●試合前の基礎打ち
以前にも書いた通り、開会式前の「基礎打ち」ほど大事なものはありません。
それは、この体育館に集まった全員の想いでもあります。
したがってコート周辺は、大混雑。。。
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H市の体育館は、割と新しくて、キレイで、広くて、確かバドミントンコートが12面もとれるんですけど、
あっという間に埋まってしまった。か、に見えましたが、コートの「三分の一」を確保したペアが2ペアいて、そこをみんなで交代で5分ぐらいずつ使いました。
一面で基礎打ち出来るのは、6人として、12面ですから、72人の人間が一斉にうごめくのを見るのは、なかなか壮観です。
実際の試合が始まれば、人口密度は下がりますから
さらに72人以外の、コートに入れなかった人たちも、体育館の隅っこでクリアーやドライブだけ打ってたりして、
アチコチでラケットがブンブン振られているので、コート周辺を歩くのも、なかなか危険な状態です。
こうして、たぶん、誰もが十分な基礎打ちができないまま、開会式が始まるのです。
●開会式
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例によって、その市のバドミントン連盟の偉い人が出てきて開会宣言みたいな話をして、
次に運営の責任者がタイムテーブルや「3セット目も21点マッチです」みたいな話をしてました。
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試合形式は、「4チームで1リーグ」「リーグ戦の1位と2位が決勝トーナメント進出」
「各セット11点目が入ったときに、申し出があれば1分間の小休憩が可能」こんな感じだったと思います。
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開会式が終ったところで、ワタシと代表のSSさんで、全てのペアが、どのコートで何時ぐらいから試合をするのかを、抜け漏れなくチェックしました。
なにせ、初級者メンバー全員、市民大会に初出場なので。
●試合開始
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サークル「F」としての最初の試合は、どのペアだったのか、もう思い出せないけど、
ほぼ全員が応援する感じで始まりました。
しかし、あっけないくらい、あっさり敗退。
敗因は、スキルの差もありますが、それよりは「大会経験」の少なさが大きかったと思います。
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普段のサークル内での試合なら普通に対処できてるシャトルもミスしてしまうし、そもそものポジショニングも甘かった。
もう、コートの脇でみていても分かるくらいに「ガチガチに」緊張してるし。
まあ、緊張するのは、ワタシも同じですけどね。
最初の試合から、「敗戦」が続く状況でワタシたちの出番になりました。
代表のSSさんも「せめてshinichiさんペアは勝ってほしい」と、祈るような眼差しです。
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相手は、かなり「三部」よりのペアでした。
大会にも慣れている感じでした。
1セット目は惜しくも落としてしまい、2セット目で巻き返さなければならない状況に。
2セット目も接戦で推移し、相手に13点目が入ったところで、ペアのSBさんが、
「小休憩って、11点目の時しか申請できないんでしたっけ?」と聞いてきた。
「?」と思って、「どうしました?」と聞いてみたら、
「具合、悪い。 熱中症、かも?」
「えっ? かなり辛いですか? 11点目が入ったタイミングを外すと、もう小休憩は申請できないです」
「やばい。 でも頑張ります」
●まさかの「棄権」
そこからは明らかに身体のキレがなくなり、ずるずると敗戦。
ワタシは、試合が終ってから、試合の緊張から、ペアの体調を気にする余裕を失っていた自分に気付きました。
七月の大会なのに。。。
大事をとって、2試合目は「棄権」とし、ワタシたちの「ミックスダブルス大会」は終わってしまいました。
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SBさんは、「ゴメンね」を繰り返しながら、アチコチ冷やして徹底的に安静にしていました。
この辺りから試合の進行がモタモタし始めてきて、タイムテーブルとズレてきて、試合の順番やコートが変わることが出てきました。
大会が終わったワタシは、他のペアの面倒を見る役割に徹していました。
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こうして1時間ぐらい経ったころ、ワタシの背中に「三試合目、やりたい!」の声。
「えっ!」と振り向くと「徹底的に安静にしていた結果、急速に復調した」SBさんが立っていました。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫、やれる!」と言うので、代表のSSさんと一緒に運営のテーブルへ交渉に。
「三試合目、やらせてください!」とダメ元で頼んでみたら、意外にあっさり「OK」が出ました。
ただし、当然ですが条件があって、
①勝っても負けても記録には残さない
②相手のペアが同意すること
①は当然OKだし、②は相手のペアも「棄権」の悔しさを考慮してくれて「Ok」してくれました。
相手は決勝トーナメント進出が決まってるペアだったから、本当は凄く嫌だったと思いますけど。
●まさにエクストラな、三試合目
この急展開で、緊張は無くなり、スムーズに身体は動くようになっていましたが、SBさんの体調は「要注意」です。
「記録に残らない」こともあって、リラックスしながらプレー出来て、1セット目をあっさり奪取。
(たしか、これがサークルとして、この大会、唯一のセット奪取だったかも)
コートの周りを囲んだサークルのみんなは、お祭り騒ぎでした(ちょっと大げさかも)
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負けても影響がないけど、トーナメントに進出する相手のペアにも意地があります。
2、3セットは奪い返されて、結果「1-2」で敗戦。
でもSBさんは最後までしっかり動けていたので、満足そうでした。
●サークルとしての結果
サークル「F」から出場したペアは、代表のSSさんのペアも含めて、すべて「一次リーグ」で敗退。
早々に体育館を後にして、みんなでファミレスに寄って、ワイワイガヤガヤ、ご飯を食べてから帰宅しました。
みんな「市民大会」の厳しさに、びっくりしている。
そんな印象です。
普段のサークル内の緩い試合とは次元の違う「一点を取ること」への、こだわりと執念。
初めて受ける「厳しい攻め」や「ズルいショット」に「困惑」&「当惑」
いろんな意味で「思ってたのと違う」だったと思います。
今から振り返ってみれば、この「H市のミックスダブルス大会」への参加は、サークル「F」(特に初級者グループ)にとって、一つのターニングポイントでした。
《続く》
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