【バドミントン日記】パート8
【バドミントン日記】パート8
この記事が、バドミントンサークルを探し、公的な試合にも出たいな、または、自分でサークルを始めようかな、と思ってる方の参考になれば、幸いです。
(久しぶりのバドミントンの記事なので、アラスジを書いておきます)
《ここまでのあらすじ》
「娘と楽しく、体育館などの風の影響を受けない場所でバドミントンしたい」という願いを起点に、50歳を過ぎてから「初心者歓迎」の社会人サークルに加入し、さまざまな「現実」や「歪み」に直面しつつも、いくつかのサークルに参加しながら、偶然にも高校生以来の「公式戦(と、言っても『市の大会』ですけど)」に出場したり、ついには自分自身が小さなサークルを立ち上げ、果ては、「放置する」に至った普通のオジサンの現在進行形の日々を綴っています。
(一文が長すぎる)
《サークル「F」時代》
●サークルの運営方法は、さまざま
ここで、このサークル「F」の特徴について説明しておきます。
ただし、私が今までに見てきた「社会人バドミントンサークル」で、「F」と同じように運営しているところは一つもありませんでしたので、「参考」にはならないでしょうけど、「面白い」とは思います。
サークル「F」の代表者は、きちんと仕事をもっている30代の男性でした。
代表者は、「毎日バドミントンが出来るサークルを目指す」のスローガンを達成するために、それに同調したサークルの中心メンバーたちに、主に二つの「役割」を付与していました。
①体育館の予約担当者
⇒予約業務の実態は確認できなかったけど、たぶん複数の人間が、ほぼ毎日、さいたま市の「公共施設予約サイト」をチェックしていたんだと思います。
ちなみにさいたま市の場合、毎月の月初に、三か月先のコートの抽選申し込みを行うのです。(今が一月なら、四月の抽選)
これが、なかなか取れない。とくに「土日祝日」は文字通り「熾烈な争い」となります。
しかし、抽選の結果が出てからが本当の「戦い」です。日々「キャンセル状況」を確認しては、空きを見つけて、すかさず押さえる。
この動きが本当に大事なのです。
②開催時の「仕切り係」:参加費の徴収、プレー、シャトルの管理
⇒「仕切り」は大変。でも、「仕切り係」の人は、この役割を「お手当なし」で務めていた。
サークル「F」は、本当に毎日、さいたま市内のいろんな体育館でコートをおさえて開催していたので、「仕切り役」をあてがうのも大変だったと思います。
私も懇願されて、何度か「仕切り」をやりました。「F」は「他人の集まりサークル」だし、遅刻や無断不参加は当たり前、それにたまに「客面(きゃくづら)する人」もいます。
初対面の大人が12人集まったサークルを仕切る。
たとえ2時間でも、「仕切り」は本当に大変でした。
なにせコートに入ってダブルスのプレーをする時に、ペアを組む人も、相手も、全然知らない人なのですから。
●社会人サークルの「損益分岐点」は?
「F」では参加者の募集を掛けるときは、コート1面あたり6人の参加を基本としていました。
(四人が試合して、二人が休憩)
したがって、この人数を超えてからの参加希望者は「キャンセル待ち」に回ります。
つまり、2面の開催で、12人が参加可能。
さいたま市の体育館の使用料金は、当時、1面2時間で300円程度。2面なら、600円程度。
「F」の参加費は、当時たしか「2時間で400円」でしたので、
2面開催で、上限の12人が集まれば、集まる参加費は仕切り役の人は無料だったので「4400円」
コート利用料金の600円を引いたら、「売り上げ」は、「3800円」
ここから当日破損するシャトルの購入費用を引いて、それでも余りがあれば、それがサークル「F」の収益になる、そんな仕組みでした。
どれぐらいシャトルが破損するかは、本当に集まった顔ぶれ次第でした。
強いスマッシュばかり打つメンバーが集まれば、どんどん破損しますし、
かと言ってパワーの無い初心者でも、シャトルをラケットのフレームに当てて破損させてしまうこともあります。
「F」は、主にヨネックスの「エアロセンサ300」を使っていましたが、このシャトルの値段は、当時は1ダース3500円ぐらいでした。
(今は値上がりして、4000円ぐらい、かな?)
シャトル一個が「300円」とすれば、14個破損させれば「300円×12」=「3600円」で「200円」の「黒字」です。
2時間枠で、試合には使えない破損した「基礎打ち用シャトル」を使う「基礎打ち:30分」と「片付け:10分」を除いた80分が試合で新しいシャトルを使う時間。
1試合に掛かる時間が人の入れ替わりの時間も含めて「10分~12分」と考えれば、「2面、2時間開催」で行われる試合数はだいたい「12ゲーム」
つまり、1試合で一個破損すると「12個の破損」になるという計算です。
シャトルは、大量に買っていたので割引してもらっていたはずですが、それにしてもギリギリの運営。
しかも、上限いっぱいフルに人数が集まってもギリギリ。開催する曜日や時間帯によっては欠員が出ることもあります。
そもそも、「仕切り」や「予約係」も「ボランティア」です。
たまに「仕切り」が「今日は、もう、これ以上シャトルを壊さないでくださーい」と冗談交じりに叫んでいることもありました。
これが「ギリギリの運営」後々の「多角経営」につながっていったのかも知れません。
《続く》