子どもたちに背中で語る「 仕事って楽しいよ!」~挑戦し続ける働き方~
さおりさんインタビュー
かわいらしくて、キラキラと輝きながらお仕事をされるのが印象的なさおりさん。スターバックス神戸旧居留地店インタビュープロジェクトのトップバッターを務めていただきました。
ー若々しい見た目からは感じさせない
二児の母としても活躍される彼女の素顔はー
※本インタビューは2024年5月に取材させていただいております。
お名前、お写真等、ご本人の了承を得て掲載しております。
無断転載はご遠慮ください。
周(筆者/インタビュアー)ーー太字
さおりさん:細字
で記載しております。
★自己紹介とインタビューの目的
ーーさおりさん!今日は本当に突然なのにありがとうございます。トップバッターです!お願いします:)
さおりさん:こちらこそありがとうございます。裏でめっちゃトップバッターやん言われてました(笑)
そう言っておもむろにドリンクカップにストローを刺されるさおりさん。
さおりさん:すいません、ちょっとドリンクを、、のどがカッサカサで、、潤いを、、
ーー爆笑。さおりさん、本当に面白いですよね。
たまに接客の際におっしゃっていただくワードチョイスがユーモアに溢れていて、本当いつも笑っちゃいます。
さおりさん:それ、この前ほかのパートナーの子にも言われたんですよ。ワードセンスがちょっとあれじゃない、、って
※”パートナー”とは、スターバックス社内にて
従業員同士の呼称として使われております
ーーいや、でも、とても素敵ですよ!
とっても素敵でお上品なさおりさんの口から出てくる言葉が面白くてギャップがあって。
さおりさん:あ〜、そのパートナーの女の子もまったく同じように、いい意味でですよ!ってフォロー入れてくれました(^^)
ーー本当にいい意味でです!いつもお見掛けするたびに素敵だなあと思って元気が出ます:)
さおりさん:え〜ありがとうございます。こちらこそいつもありがとうございます。
私こそ、陽さんにお会いするたびに元気をもらっています:)
陽さんはお仕事は何をされているのですか?
ーーありがとうございます💖
一言でいうと、もっと素敵な社会にする!ことが私のいまやっていることです。
チームのコミュニケーションや組織の在り方について興味があるのですが、「人と人との繋がり」や「心理的安全性」が、「いい教育」に繋がり「いいチーム」を育み、更には「素晴らしい商品を生み出す」という仮説を持っています。
本当の「いい教育」によって個々人の働きがいや生きがいを引き出せるのではないか、生きづらさを感じてしまっている人々を減らせるのではないかと信じていて。
社会の中で、自分の中から湧いてくる、やる気やパワーを共に働く仲間が信じることで、動くことのできる人を増やせるような。
そんな「いい教育」を世の中にもっと増やしていきたいと思っています。
そんな中でここの居留地店のみんなを見ながら、楽しそうに働いてるな、コミュニケーションの取り方素敵だな、素敵なチームなんだろうなといつも感じながら利用させていただいていました。
だから、どんなチームなのか取材させていただくことが、ずっと夢だったんです。
何より、みんながいつもニコニコ笑顔で素敵な接客で私と接してくれて、
仲良くさせていただいていて、このスターバックスが好きなので、みんなのことをもっと知りたいっていうのが実は一番のインタビューの目的です✨
さおりさん:え~嬉しいです。でも、きっとみんなの笑顔は、陽さんの笑顔が伝染しているからなんだと思います:)
こちらがインタビューさせていただいているのに
筆者のことを褒めてくださるさおりさん。どこまでも素敵です。
ーーでは、前座が長くなりましたが、
始めていきたいと思います。よろしくお願いします!
★素敵な接客のヒント
ーーさおりさんが、働くうえで一番大事にしているものはなにかありますか?
いつも笑顔で、素敵な接客をされているなあと感じています。
さおりさん:
んー。一番大事に。
それこそ、この前江口さんとの面談でその話をしました。
働くときに何を一番意識してるのかというという問いだったんですけど、
実は、私のなかではあんまり意識していることがないんですよね。
にこにこ笑顔なのも、意識して笑ってるというより、ただ単純に来てくださるお客様と毎朝お会いできることへの嬉しさが溢れて、ニコニコになるというか。なので、自然と気持ちが出て、この接客になっているっていう感じなのだと思います。
ーーわ、、ほんとうに素敵ですね。
さおりさん:それこそ入って今でちょうど一年位になるんですけど、入りたての時はすごい緊張していて、こんなに自然と笑えたりはしていなかったような気がします。
やっと最近一通り動作も身について、今やっと自然にお客様とお話したり、接客を楽しむ余裕も出てきているのかなと。
ーーあ~なんだか、私もとても覚えています。
私がここへ通い始めたのもちょうど1年前くらいだったのですが、最初のころのさおりさんは少しぎごちなかったというか、緊張している様子が伝わってきていたような気がします。
さおりさん:わああ、私もなんかそれ、すごく覚えています。
入りたてのころ、ほかのパートナーのみんながお客様に対して素敵な接客をしているのを見ながら、いいな~と思いながらやっていました。
それこそ陽さんともみんな楽しそうに話されていて、きっと常連さんなんだろうな、素敵な方なのだろうな、私もお話ししてみたいなと思っていたんです。でも、もう手元が渋滞していてそれどころじゃなくて。。
ーーえ~覚えてくださっていたの本当に嬉しいです、、!でも、そのころからいつも笑顔で頑張ってらっしゃていたのはすごく印象的でした!
さおりさん:あ~それこそ、そのころはすごく意識して笑っていたかもしれません。目の前の手順をこなすのに精いっぱいで、周りに対して気を配る余裕は全くなかったのですが、せめてものの笑顔だけは、、というのはいつも気を付けていました。
ーーそうだったんですね~!
いや~でも本当にその姿勢はすごく伝わってきていました。なんだか本当に素敵です。
その頃は意識して笑顔でお仕事されていたのが、今は自然に気持ちがあふれて笑顔がこぼれるようになっていて。
それが今では誰がいつ見ても「とても素敵な接客されてる」と伝わる接客になっていらっしゃって、成長してこられたということなのだと思うのですが、本当に素敵だと思います。
★スターバックスの教育の素晴らしさ・転職された理由
ーーやはり、入りたてのころは覚えることが沢山あって大変ですか?
さおりさん:いや、もう〜大変です~~!!!レシピが沢山あって・・!
ーーレシピ(笑)
さおりさん:何回ポンププッシュするかとか、いろいろと細かいことがずらーっと。。
ーーやっぱり、、!
本当に大変そうです。そういう意味で、スターバックスってベース的な教育、トレーニングがすごくしっかりしているっていうイメージがあるのですがそのあたりはいかがでしょうか?
さおりさん:そうなんですよ~!
私もそこは本当にスターバックスの素晴らしいところだと思っています。本当に研修が手厚いんです!
私前職も飲食店で働いていたんですけど、比べるものではないのですが、でも、そことは比べ物にならないほど教育がしっかりしていて、本当に感動しました。
前職のお店ではこんなにしっかりとした座学の時間なんてとられていなかったですし、現場任せな部分があって。スターバックスもそうですが、こういうカフェで働く人って、若い方が多いじゃないですか。
特に若い子たちにとっては負担だろうなといつも思っていました。
ーーわ〜それ、本当によくわかります。私も前職のパン屋さんが個人店だったのですが、マニュアルやトレーニングをする余裕がなく、教育はそのときの現場任せ、という職場でした。新人さんはとにかく現場に連れてこられて、できるかどうかはその子次第で周囲から評価される。
学生さんも多かったので、右も左も分からない子は戸惑ってしまいますよね。そういう意味ではとても厳しい環境だったと思います。
ですが、個人店や中小企業の方々って余裕がなかったり、そこまでやりたいとは思っていてもどうしても手が回らず、それによって人が辞めていってしまって苦しくなっていく、、というのはありがちだったりするかもしれませんね。。
さおりさん:そうなんですよ~~!
何も言われないと正解がわからないから、なにからすればいいのか分からない。
分からないまま、そろそろっとやってみて、「それちがう」って怒られる。みたいな。
それだと本当挑戦することが怖くなってしまって、結局なんかぬるっとした空気感の中、言われたことだけやる、みたいなことになってしまうんですよね。
労働環境も悪くて、教えても教えてもやめて行ってしまう子が多くて、本当に大変でした。離職率はすごく高かったです。
ーーすごくよくわかります。私も教える立場にいたとき、教えるのは本当に難しかったです。どうしたらうまく育ってくれる声かけができるのか、いつも本当に頭を悩ませていました。
ちなみに、ここ(スターバックス神戸旧居留地店)の離職率はどうでしょうか?低そうですが!
さおりさん:いや、それが本当に離職率が低いんですよ!驚くぐらい。辞めていくとしても、みんな卒業や就職とかしか聞いたことがないです。
ーーわー。。本当にすごいですね。
もしよければ、さおりさんが前職からスターバックスに転職された理由をお聞きしてもいいですか?
さおりさん:成長したかったからです!
はっきりと言い切るさおりさんがとても素敵✨
前職では10年間働いていたんですよ!
それでいつの間にか私が最年長になってしまって、余計まわりの人も私に何も言わなくなってしまって。なんだかマニュアルにある通りのことをこなして、ふわふわっとしたまま私このままでいいのかなっていつも思っていました。
そのもやもやが消えなくて、このままじゃダメになってしまうと思って、勇気を出して挑戦してみました。若いころはやりたいことがあればすぐに行動に移せたのですが、歳を重ねると年々新しく始める事、変わる事に勇気がいるようになりましたね。
ーースターバックスに来てよかったですか?
さおりさん:ん~それって、なんというか。比べようがないですよね。
辞めずに続けた私は存在しなかった未来なので、その先でどう思ったのかは知ることができないというか。
でも、辞めようか、続けようか悩んでいた時、10年後の自分を想像してみたんです。辞めずに続け他方の未来は「あの時スターバックスに挑戦しておけばよかったなあ」って後悔している自分がいたんですね,,,
それでもう、やるしかない!って思ってスターバックスに飛び込みました。
あの時勇気を出さずに続けていたらモヤモヤしたまま働いていたのは確実なので、その点では挑戦してよかったです。
あの時成長したいという気持ちをとらずにいたら後悔していたのは間違いないので。
ーー本当に素敵ですね。。(しみじみ)
★上司・チームとのコミュニケーションについて
ーーもう一点、チームのコミュニケーションについてお聞きしたいです。
店長の江口さんが店内でパートナーの方々と面談をされている様子をよくお見掛けしますが、実際どんなことを面談でお話されているんですか?
さおりさん:いや~結構、凹むようなこと言われます。
ーーそうなんですね!
さおりさん:江口さんは本当にきっちりきっちりしているので、細かいところまで指導をされるんです。
なので厳しく指摘される点は多いですね。
ーーその厳しさはどうやって乗り越えていますか?
さおりさん:成長したい一心で、ですかね。
素敵すぎる、、!
ーーそのあとにフォローの言葉だったりもありますか?
さおりさん:あります!厳しい指摘を受けた後にしっかりとサポートの言葉があるので、それは本当に大きいです。先輩たちも本当にしっかりとフォローしてくださるので、その言葉にすごく救われて、また頑張ろう!と思えます。
ーー素晴らしいですね。働きやすさという点において、私の目から見て本当にチームワークがいいなと感じているのですが、スターバックスのパートナー同士のコミュニケーションで大切にしていることはありますか?
さおりさん:あ。これはスターバックス独自のテンプレートとしてあるんだと思うんですが、「褒めるカード」 みたいなのがあるんです。このお名刺くらいのサイズなんですけど。「グリーンエプロンカード」っていって。
パートナー同士の良かったこととか、フォローの言葉とかを伝えあおうというプロジェクトなのかな?
で、失敗して落ち込んだときとかにスッと先輩がぽっけに入れておいてくださったりして、あとで気づいてあ~ってなって泣きそうになったりして。
ーーえ!なにそれ!すごい素敵な取り組み!!
さおりさん:ですよね~!!なんかこう、言いづらいことだったり、日本人ってやっぱり、良いことであってもオープンに褒めあったりとか伝え合うのが苦手だったりしますよね。
その恥ずかしさをちょっとでも減らして、積極的に褒めあえる仕組みがあるのって本当にいいですよね。
さらに最近は店舗全体でその取り組みをより活発にしていこうよ!という風潮がでてきて、みんな黒板に貼ったりして、よりパートナー同士のコミュニケーションが積極的になっていると感じています。
ーー凄いですね!
本当に居留地店の皆さんは仲がいいですよね。
なんかそれが伝わってきて私もみんなの一員として受け入れられているような気持になれるからここが好きなのかな、ってふと思いました。
さおりさん:それはすごいうれしいです、、!
ーーそういう素敵な居留地店の雰囲気も、やはり江口さんがいらっしゃるからこそ作られているというのもありますか?
さおりさん:その通りだと思います!江口さんがいらっしゃらなかったら、今の居留地店のような雰囲気にはなっていないと思います。
江口さんありきの、旧居留地店ですね。
ーーありがとうございます。お時間も迫っていますので、今日はこのあたりで、もっと沢山お話したくてたまらないですが、またもしよかったらお時間いただければうれしいです!
さおりさん:こちらこそありがとうございます!私ももっといろいろとお話ししたいのですが、子どもが帰ってくるので、いろいろとやらなきゃいけないことがあって。
私、シングルマザーなんです;)その辺のお話もまた次回に☺
是非お聞きしたいです!お願いします:)
お子さまへの想い
インタビューを終え、
後日、こんな風に語ってくださいました。
「いつも子どもたちには、胸を張って「仕事って楽しいよ!」と言える大人でありたいと思っていて。
家に帰ってから会社の愚痴をいったり、職場の人を悪く言うような大人にはなりたくないと思っていたんです。でも前職を続けていると徐々になりたくなかった大人になっていっているような気がして。。
昔見ていた、親が仕事の愚痴を言って、自分の人生が楽しくないことを人のせいにしている姿と同じ姿に自分がなっていってて。それはあかん、ここで断ち切らな!と思って、子どもに対してポジティブな姿を私が見せていかないと!と思ったこともきっかけでしたね。
スターバックスに入ってからは「仕事が本当に楽しい!」と実際に子どもたちの前でもよく口にするようになったので、そういう意味でも挑戦してよかったなと心から思います。」
そう言って、つい先日ブラックエプロンテストに合格されたお話を伺いました。
ブラックエプロンとは、年に一度の社内試験に合格した人だけが付けることのできる、コーヒーマスターとしての証のことを言います。
「「かあちゃんもテストあんねんで!」といって子どもの前でノート引っ張り出してきて、呪文のようになになになにとか言いながら。(笑)
それがなんか一番、子どももまさか受かると思ってなかったので、え?!
そっから「ブラックエプロンとはな?あんま居てないねんで?」とか言って、いかにお母さんが頑張ったかとかを自慢して。
そこはなんか応援してくれたり、凄いって言ってもらえたり。
それはすごいお子様にとってなんか理想像になるというか、子どもにとって目標になるというか。
そう。「かあちゃんも頑張るで!」みたいな(笑)
久々になんか子どもたちと一緒に頑張って、良い時間が取れたかな~と思ってます。
テストが終わってからもコーヒーの勉強続けようと思ってたんですけど、いざ結果が出ると、母ちゃんだけはテレビ見て子どもたちに「はよ勉強し~や~」て言うてあれ?みたいなことになってるんやけど(笑)」
この日は一点だけ、「スターバックスが私生活に与えた影響」についてさおりさんに質問したかったのですが、
まさにこの、子どもたちに見せている姿そのものが
さおりさんご自身だけでなく、お子様にも影響を与えていらっしゃるということに、スターバックスという組織が生み出す教育の素晴らしさを感じました。
背中で生き方を魅せ続けていく、かっこいい母親としての姿
その生き方、しびれます。
新しいエプロンは7月頃に届くそうで、さおりさんのブラックエプロンデビュー姿を見られることがとっても楽しみです!!
※実際にブラックエプロンを着用されたさおりさんにお会いすることができました:)旧居留地店で出逢えます💖
インタビューのトップバッターを飾ってくれたさおりさん
すべての物事を肯定的に捉えていて、インタビュー中も、私が知りたいポイントを掴んで質問にお答えいただいて、30分という短い時間でしたが、とっても実りあるインタビューをさせていただきました。
本当にありがとうございます。
スターバックスのチームコミュニケーションに初めて深く切り込むことができて、これからみんなのインタビューをしていけることが、もっともっと楽しみです。
旧居留地の皆さんどの方とお話ししても楽しくて素敵な気持ちになれて、インタビューも快く受け入れてくださる方しかいなくて。
本当に素敵な方ばかりが集まっているなと痛感しています。
さおりさんの母親としての在り方からも、「負の連鎖はここで断ち切ろう。私からはポジティブな影響を子どもたちに残していきたい」という素敵なお心が伝わってきて。
ご自身が経験して嫌だったことを、なんだかなと思うことを、誰のせいにもせず、自分から変えていこう!自分が変わればそれが相手にも伝わっていく!というポジティブな気持ちで動いていらっしゃるんだって知ることができて、本当に嬉しかったです。
大人になっても歳いっても、ピュアな気持ちを忘れずにいたいですよね。
そんなさおりさんだからこそ、キラキラと、いつまでも若々しく輝いていられるのだと感じました。
本インタビューの目的にはもうひとつ。
私との時間を通して、皆さんが少しでも、「やっぱ居留地店いいな」と、「私たち、凄くいい仕事してるよね」と、皆さんの心にもっと、愛が芽生えることを、ギフトとしてお返しできたらというささやかな想いも込めています。
お読みいただいた皆様にも何か伝わるものがあれば。
この上ない幸せです。
いつもありがとうございます!
これからもよろしくお願いします:)
陽
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