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テレビ東京とnoteクリエイターでつくる連続ドラマ『知らない人んち(仮)』第1話「#テレ東シナリオコンテスト」に応募します。


映画「唾と蜜」の脚本&監督をしております、牧と申します。
第0話の続きからストーリーを考えました。
それでは、早速よろしくおねがいいたします!


■和室
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トン、トン、トン。
ノックされた後、ふすまが開く。
そこに立っていたのは、ジェミ。

ジェミ「ねぇ、お茶でもどう?あ、その絵。。。」
きいろ「あぁっっっ!!!ごめんなさい!!なんか、リビングに落ちてて。あ!なんか!可愛いな〜っと思ってつい!!」
ジェミ「親戚の子。アクの親戚の子が、描いてくれたのよ」

絵をさらりと、きいろから奪い取るジェミ。

ジェミ「真ん中がその男の子で、左のピンクの服がキャンちゃん。右がご両親。後ろの黒い服がアク。」
きいろ「へぇ〜!上手!!ジェミさんは?」
ジェミ「いるわけないじゃない。だって、あの日は。。。」

急に無表情になるジェミ。

「お茶、冷めるわよ」と立ち去るジェミ。
唾を静かに飲み込み、カメラを片手にジェミについて行くきいろ。
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■リビングルーム。
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キャン「ねぇ、きいろちゃん、ここのケーキ、美味しいんだよぉ〜!」
きいろ「わぁ!美味しそう!!」
カメラを回すきいろ。
「見てください〜!これ、いまから頂いちゃいますよ〜」

ジェミはほほえみながら、ケーキの上に乗っている沢山のイチゴをお皿に移し替えて、
ひとつずつ黙々と潰し始める。
つぶれるイチゴのアップ。

ジェミ「ぶちゅ、ぶちゅ、ぶちゅ・・・」

唖然とするきいろ.
何もなかったかのように話しかけるキャン。

キャン「ご飯はねぇ〜、いっつもアクが作ってくれるんだよ!」
きいろ「そうなんですねー!楽しみ〜、あんまりケーキ食べ過ぎちゃうとダメですね!!」
ジェミ「ぶちゅ、ぶちゅ・・・」

ジェミから目線を逸らすように。

きいろ「あ、あのぉこのカレンダー。去年の12月のまんまですよ!」
カメラをまわしながら、キャンにはなしかけるきいろ。
キャン「あ、あー!それね。」

カレンダーの中の書き込みを、カメラ越しにみつめるきいろ。

きいろ「終業式???誰の??」
キャン「あ、わたし!今年の春、専門学校卒業したばっかりだから。」
きいろ「へぇ〜〜〜。へぇ〜〜、キャンちゃんのね」

何かを探ろうとするきいろ。すると、突然、叫び声をあげるジェミ。

ジェミ「あーーーーーっ!!!!!もっと!!もっと!!」

きいろやキャンのケーキのイチゴまでつぶす、ジェミ。

キャン「ちょっと、ジェミちゃん!」

目配せする、キャンとジェミ。

ジェミ「ごめんなさい。わたし、ちょっとご飯まで部屋で休むね」

部屋にもどるジェミ。

キャン「もう、ジェミちゃん、いっつもこうなんだから!私のいちごあげるね!!」
きいろ「あ、ありがとう」

二人でトークするテーブルの遠景。
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■玄関
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4:00PM

ガチャ。「ただいま。」アクが戻る。念入りに三つの鍵を閉める。

きいろ「わー、すごい量!わたし、手伝いますよ。」
アク「いえ、良いんです。僕、こだわっちゃう方でして。ちょっと下ごしらえなど時間がかかりそうなので、
ちょっと早いですが、先にお風呂入ってください。」
きいろ「いえ、そんな!」
アク「キャンちゃん!キャンちゃん!」」

リビングから返事するキャン。「なに?」

アク「お風呂、沸かしてあげてくれる?」

リビングから返事するキャン。「はーい」
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■階段/女子部屋/和室
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階段を駆け上がるキャン。
女子部屋のベッド下に仕込んでいたカメラを慌てて取り出す隠すジェミ。
女子部屋を通りすぎて、お風呂場へ行くキャン。

和室に戻り、リュックの中から着替えを探すきいろ。
カメラに向かって、小声ではなしかけるきいろ。
きいろ「やっぱりこの家、おかしい。私、こうなったら絶対正体あばきますからね!」

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■キッチン
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まばたきもせず、黙々と何かを包丁で切っているアク。

時折、口の端が歪む。

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■和室
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部屋の外からキャンの声が聞こえる。
キャン「おふろ、準備できたよ〜!」
きいろ「あ、は〜いっ!!」

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■風呂
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5:00PM

着替えているきいろの首元から上のカット。
急にドアを開けて、着替えを覗くキャン。
キャン「きいろちゃんって、大きいよねぇ〜」
きいろ「えっ!?」
あわててバスタオルで隠すきいろ。
キャン「おいしそ。」
物欲しそうな顔できいろをみつめるキャン。
きいろ「や、やだ!」
キャン「あはは、ごゆっくり〜」
脱衣所を出て行く。
困惑するきいろ。

浴槽。
ひとりごとをつぶやきながら湯船につかるきいろ。
きいろ「子どもの絵、ペットのゲージ、杖・・・おかしいところありすぎ。どこから、探ろう。。。」


「キャーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
ドアの外からキャンかジェミどちらかわからないが、女性の叫び声が聞こえる。
ビクッと体を硬直させるきいろ。
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■キッチン
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包丁をにぎりしめる、アクのカット。

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■風呂
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おびえた顔のきいろのカット。

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#テレ東シナリオコンテスト
#映画監督です
#ぜひ演出 &監督もご協力させてくださいませ
#何卒
#よろしくお願いいたします


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