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【劇場公開映画の作り方】HIPHOP映画「唾と蜜」ウラ話<その7:Sh0h君のオーラ>

🔥🔥🔥映画「唾と蜜」制作秘話🔥🔥🔥
⚡️⚡️⚡️EPISODE 7(Sh0h君のオーラ)⚡️⚡️⚡️
❤️ひとまわり以上年下だが、ひとまわり以上年上に感じる♥️


当時の手帳を見ると、7月14日に東京とある。
M君から参加ができない旨のLINEが来たのが7月1日。そこから、すぐに僕はSh0h君とコンタクトを取る方法を探した。公式ブログ、FB、twitterなどから連絡先を見つけ、企画書と脚本を送り返事を待った。おそらく2〜3日後だったと思うが、「興味があります」との連絡がメールで来た。まだ、ぬか喜びはできない。「一度電話で話しましょう」とのこと。僕はコンビニのイートインスペースで手帳を広げて、教えてもらった連絡先に電話。映画の内容、想い、出演してほしい情熱をいっきにまくし立てた。Sh0h君はそのひとつひとつを吟味するかのように丁寧に聞いてくれ、さらに色々な質問を投げかけてくれた。かれこれ30〜40分は話したかと記憶している。
僕はこれまた都合良く翌週の14日に、仕事で東京出張が入っていた(東京出張など年に1度あるかないかなのですが、この時は本当にタイミング良く)。この映画制作を通じて、こういうことは不思議とよく起きた。なぜか行くべきタイミングで、出張がポンと入る。


Sh0h君とは夜に中野で会うことに。夜の中野はけっこうな土砂降りだった。早めに着いた僕は、駅前の歩道橋の下で雨宿りをしていた。連絡手段はたしかFBのメッセンジャーだった気がする。着信を見逃さないようにスマホ片手に、駅前の行き交う人々を眺める。
スッとモデルのような長身の男性が目に入った。髪型、服装、佇まい、どれもが他とは違った。Sh0h君だ。「はじめまして。」僕の突然の言葉に、Sh0h君は驚いた表情で振り向いた。僕はSh0h君の顔を知っているが、彼は僕を知らない。土砂降りだったため、どこでも良いから食事をしながら話しましょうということになりSh0h君のいきつけの牛タン屋へ。
牛タン屋???と聞いて、なんてオシャレな大人のセレクト。でもまぁ、お高いんじゃないんですか。。。と不安だらけの僕でしたが、入ってみると割かしオープンな庶民的スタイル。メニュー表を見てひと安心。もはやSh0h君のオーラーに飲まれつつある自分に気づく。


そこでは小一時間ほど話して、映画については興味はあるが「僕が何者であるか?」をまだ探りあぐねている様子だった。話は一段落して、食事も終わってしまった。「じゃあ、前向きに検討します」とのことで話が終わりそうになったが、「まだ、時間大丈夫ですか???もう少し飲みませんか??」との誘いに、「良いですよ、あまりお酒は飲みませんが」とのこと。このまま帰ってたまるか!もうこの人を口説かないと、始まらないんだ!!


店を変えるつもりだったが、Sh0h君のお父様の事務所が近くにあり、そこでよく仕事の打ち合わせもしているとのことで、お邪魔することに。僕はシャイボーイ、いやシャイオッサーンなので、コンビニで酒とつまみを買い込むことにした。すごくくつろげる事務所に入り、映画の話はさておき、プライベートな話を延々とした。もう、ここでは書き尽くせないぐらい語り合った。ノンストップで5、6時間。トイレに行く時間も惜しかった。初対面である。出会ってから7時間強、ずっと喋りっぱなし。お互いの共通点(主に精神的な符号)が次々と出てくる。なんだこれは。Sh0h君は言う、これはもう偶然とかじゃないですね。僕も思った。興奮していた。


Sh0h君は時間を無駄に使わない。それは最短距離で「世界一有名なアジア人」になるため。そんな彼がここまで長時間、初対面の人とプライベートな話をすることは本当に珍しいとのこと。彼の行動力とストイックさは、本当に僕が人生で出会った人の中でトップクラス。同じようなオーラを感じたのは、系統は全く違うが、元大阪府知事の橋下徹さんだ。橋下さんには、府のTVCM制作時にお世話になった。TVでは感じ取れない、ものすごい熱量を感じた。
Sh0h君はたしか当時22歳。マイケルジャクソンの振り付け師、トラヴィス・ペイン来日時に単身で乗り込み、自分自身をプレゼンし、トラヴィスさんの事務所との契約にまでこぎつけた男である。今は、トラヴィスさんもSh0h君の可能性を信じる一人である。


プライベートな話はつきないが深夜3時。お互い明日も色々と用事がある。もうすっかり意気投合して、「よっしゃ撮影するぞ」と僕は勝手に思っていたがSh0h君は冷静だった。牧さんの人柄も、映画に対する情熱も十分感じられた。けど、肝心の映画のクオリティに関してはまだ確認できていませんとのこと。ドキッとした。そこで、Sh0h君が過去に参加した映像作品(未公開作品)の物を見せてもらった。トップクリエイターが一流の撮影機材を用いて作った、アートムービーだった。正直ものすごくレベルが高かった。このレベルのクオリティを求めたいというのが、Sh0h君の本音。そりゃそうだ、それが自分の出演作となる以上はプロとしてクオリティを求めるのは当然である。前作のjapingはすでに観てもらっていたが、今回は全く違う手法で撮っている。そして、このアートムービーは本当に素晴らしいが僕の撮りたいテイストとは方向性が違う。いままでの撮影で撮った素材の抜粋を送る。という3点を伝えて、この日は締めた。


その後、深夜の路上にてSh0h君のスマホで2人記念撮影をした。その写真はいまもLINEに残っているが、僕はやっぱりまだ不安そうな顔をしている。対してSh0h君はすがすがしい笑顔だ。とても良い出逢いとなったが、正式オファーはまだ先である。
その翌々日に、今までの撮影データを送った。「見ました!前回とは全く違う撮影手法で、ますます楽しみになりました!!」との返事。飛び上がりそうなほど嬉しかった。ようやく止まっていた時計の針が、ふたたび動き始めた。


⚡️⚡️⚡️EPISODE 8(誰か僕を止めてください)⚡️⚡️⚡️


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