Netflix アニメーション 『家をめぐる3つの物語』 がとてもよかった
Netflixの「家をめぐる3つの物語」よかった〜。原題「The House」のままでいいんじゃないかとは思ったが。ストップモーションアニメの3作家によるオムニバス作品なのだけど、どのを作品もかわいいビジュアルに反して毒味が強めで私はめっちゃ好みだった。
●『内側で聞こえて紡がれるウソ』(監督 Emma de Swae f& Marc James Roels)
(image by netflix)
1本めの『内側で聞こえて紡がれるウソ』(監督 Emma de Swae f& Marc James Roels)は、まず一度見たら忘れられられない人形の顔がいい。全てのパーツが中心に寄ってて余白多めのつるんとした顔で、表情が出しにくそうに思えるんだけどものすごく豊か。マッド建築家の建てた豪邸に住みはじめてから人生狂い出すんだけど、家具化された両親のビジュアルが、もう最高。
『This Magnificent Cake!』
https://www.youtube.com/watch?v=mEN_uwQG-Wk
●『敗北の真理にたどり着けない』(監督 Niki Lindroth von Bahr)
(image by netflix)
2本めの『敗北の真理にたどり着けない』(監督 Niki Lindroth von Bahr) は、ネズミ嫌い、虫嫌いの方は止めておいた方がいい作品。私は大笑いした。家のリフォームをして販売する主人公のネズミが、家に棲みつく虫たちにどんどん狂わされてく話。虫の群舞レビューシーンはいろんな意味で鳥肌モノ。
監督はスウェーデンの方で以下で他の作品も見られる。(自分用メモ)
The Barden(短編)
ショッピングセンターでネズミや猿?たちが踊り出す
https://nexusstudios.com/work/the-burden/
Bathhouse(短編)
うさぎたちがプールでわちゃわちゃする。水の表現がすごい。
https://nexusstudios.com/work/bath-house/
●『もう一度 耳を傾けて 太陽を目指して』(監督 Paloma Baeza)
(image by netflix)
3本目の『もう一度 耳を傾けて 太陽を目指して』は、監督はPaloma Baeza。ちょっと人形たちの ビジュアルがウェス・アンダーソンぽい、つまりセンスが抜群。大洪水でいずれ浸水するであろう家を守ろうとする猫と脱出しようとする猫たちの話。自由とか風まかせとか空を掴むような話しかせず、ディジリドゥを吹くヒッピー猫の台詞がなんともムカつく感じでよかった。
彼女のVimeoページがあった。いまはSNSで作品見られるから便利だなあ。実写ムービーとかもディレクションしているし女優もやってるんだね、マルチタレントだ。
https://vimeo.com/palomabaeza
CG全盛のこの時代によくもまあこんなに手の込んだミニチュアを作って、さらに動かして、面白おかしいストーリーを作ってくれたもんだ。ありがとうございました。
Netflixのサイトはこちら
https://www.netflix.com/title/81178338