【大学生の日常】【#1】窓を拭いた。
家に籠もらなければならない時間、いわゆる"おうち時間"が増えた。
忙しいとき程頭の中のやりたいことリストって増えていくのに、暇になるとそれらはすっかり忘れ去られてしまう。
本当にやりたいことがあったのだろうか、という疑惑さえ浮上する。
しかし、疑惑の解消が試みられることはなく、当然、その疑惑が拭われることはない。
何にもしない時間を過ごし、僕の"おうち時間"は終わりを告げる。
特段、ストレスや疲労が溜まることはないので、心身共に健康であるが、何故だろうか、生きてる感がない。
そんな無意味な日々の中で、意味が生まれた日があった。
つい先日の、窓拭きだ。
「ちょっとカーテン洗うから、窓掃除しといてもらえる?」
親に頼まれ渋々窓を拭き始めた。
ガラスの窓は、透明故に一見きれいに見える。
何で汚れが目立ってるわけでもないのに、窓拭きなんて…
白い濡れ雑巾がいつのまにか真っ黒になっていた。
真っ黒に、だ。
そういえば、お手伝いをやってた幼い頃は、頻繁に窓を拭いてたな。
濃い黒は年月の長さを感じさせる。
拭いているうちに気付いたことがある。
・汚れは真っ正面からではなく横から見ないと分からないこと。(光の反射によって汚れが浮き出るから)
・最初は、一方向に拭くのではなく、汚れが酷そうなところだけ集中的に擦るべきであること。(汚れを気にせず一方向で拭くと汚れが拡散してしまい、余計に汚くなってしまうから)
・雑巾の水分量は少なめが良いこと。(水分が多いと乾いた時に水の粒の跡が残るから)
・一つの窓につき最低でも三周は拭かなければなかないこと。(1・2周目で汚れを擦り、3周目以降で一方向に拭き、拭きむらをなくす)
気付けば雑巾の水分と白い部分がなくなっていた。
と同時に、腕には心地の良い痛みがあった。
窓拭きは僕に生きてる感をもたらしてくれた。
窓拭きは自分の頭の中のやりたいことリストにはなかったはずだ。
しかし、終わってみて、自分がやりたいことだったのかもしれない、という気持ちに落ち着いている。
心理学者のDaigoによると、休日は1日1つ新しいことにチャレンジすることで、脳が刺激し、満足できる、ということだった。
まさに、この新しいことというのが、僕にとっての数年来の窓拭きなのだろう。
やりたいことリストを思い出すよりも、なんでもいいから何か動いてみる。
これが、"おうち時間"を豊かにする秘訣だと思う。
たかが窓拭き、されど窓拭き
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