不妊治療~検査から治療~

私は前回も書いたが23才で結婚をした。
結婚して半年で妊娠をし流産をした。
そして1日も早く我が子がいる暮らしをしたかったので結婚2年目にして不妊外来で検査をしてみることにした。

卵管造影検査などを行い、幸いにも特には見つからなかった。
卵管造影検査の後はゴールデン期間と言われ妊娠率が上がると言う記事を見て少し心踊ったり、「妊娠率が上がる」と言う言葉に完全に魅了されていた。
葉酸を意識してとり、大好きなコーヒーもタンポポコーヒーに変えた。体を温めるために根菜を取り、毛糸のパンツをはいた。
子宝の湯と聞けば入りに行き、子宝に恵まれると言う神社の石をお借りしに行ったりもした。
気がつけば結婚も3年目になり、私は26才になっていた。周りの人は次々と子供を産み忙しくも楽しそうに生きている様に見えた。

気づけば「子どもは❔」と聞かれる事も無くなり
私も不妊治療をしていると伝える事が増えた。
不妊治療をしている事を伝えることは良かったと思っている。
相手が「気まづい」と思えば二度とその話をしてこないし、興味あれば「聞いてもいい？」と一歩踏み込んでくれる。なので、私の知っている知識や経験を話し、アドバイスができたり悩みを聞いたり聞いてもらったりして仲を深める事ができ友人も増えた。

原因不明の不妊症

タイミング、人工受精、妊娠反応は出るが胎嚢が見える事がなく反応が消え流産を2回…
なかなか難しく夫婦共に心が壊れそうになってきた。そのうち治療内容や反応が出たことを夫に隠すようになった。夫の精子の運動率、奇形率は少し高いが妊娠に至らないのが不思議だと先生にも言われた。義母には
「何でできないの？可愛そうに。我が子も抱けないんだね。ウチの子は…」

やめよ。。。

これで楽になる。
子供のいない結婚生活を考えた時寂しさもある
今後義親戚から何を言われるか分からないがそれも人生だと思い蓋をした。

夫とふたりで楽しく暮らそうと
大好きな海に行き、友達夫婦と旅行に行き
義姉の子達をおいしいトコ取りで可愛がったり
楽しくスッキリした日々を送った。
仕事も思いっきりした。

治療をしていると、出口の見えないトンネルの中にいる感覚だったり、心がジェットコースターの様に上がったり下がったりして本当に辛かった。

しかし、友人の妊娠を羨ましがり素直に喜ぶことができなかった自分が
喜び、心から応援できる様になった事は心の成長をさせてくれたと思えたので
不妊治療は私には必要な試練だったのだと思っていた。