PVSF2022Sで出した映像の解説+裏話
けーです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この記事では PVSF2022S というイベントにて公開したこちらの映像↓について語っていきます。
※この記事では昨年9月に公開された方を「short版」と表記します。
※曲名が出てきた際、それはその曲自体を指しているのではなくその曲で自分が二次創作した映像を指しています。
制作経緯
PVSFというイベントを知って1年、今回ようやく参加できたはいいものの何を作ろうか決めれずにいました。
この時のおれの思考を、以下に掲載します
以上の思考flowの元、『命ばっかり(full)』の制作が決定致しました
映像解説
ここからは色んなところの解説をしていきます。
00:00:01.00~00:00:16.00
「情報量を増やす」ことを意識したシーンになります。
いろんなオブジェクトを配置して、いろんな動きをさせました。
皿とか椅子とかの3Dモデルも全部AviUtlで作っています。
やはりAviUtlは偉大
ここら辺はshort版の使いまわし……なのですが、いくつか変更した点もあります。
↓こことか
00:00:16.03~00:00:23.53
この時計の3Dモデルはshort版からの流用です。
立体化(R)をかけた円5つ+普通の円で作られています。
short版でもそうでしたが、このシーン、よく見るとポスタリゼーションが掛かっているのが分かると思います。
影が綺麗だとなんか雰囲気に合わないなーって思ったので掛けました。
ほら、なんか合わなくない?
00:00:23.56~00:00:31.03
机が出てきました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
四角形5つと立体化(R)で制作されています。
(ちなみに、皿の方はマスクをかけた円と普通の円の2つで制作)
「おかしくなってしまった」のモーションですが、これはDelayMoveと表示速度の組み合わせで出来ています。
これが、非常に楽! 一文字ずつ分けて動きを付けなくてもよくなるため……
これはパーツ分割と座標ランダム移動で出来ています。
パーツ分割も、非常に楽! いちいちマスク掛けてパーツごとに分けなくてもよくなるため……
これも座標ランダム移動ですね
一定フレームごとにseed値を変えているおかげで、他ではあんまり見ないような動きになっています
はい、ここ非常~~~に好きポイント
文字の動きが滑らかでカッコいいところもさることながら、後ろの椅子が倒れていく表現、これもね、非常に良い
00:00:31.06~00:00:45.90
↓のPF画像を見てもらうと分かる通り、この青い線たちは全て手で置いています。
ランダム配置だと、線の端が見えたりして不格好になってしまうので……
この記事が公開される頃にはもう出ているであろうOS-2合作『夏空とコントレイル』内のおれのパートでもこれに近いものが出てきます
話を戻します。
こういうフレームバッファを使った演出も結構好きだったりします。
コマ落ちあり/なしで分かれているのがこだわりポイント。
フレームバッファ+二値化+クリッピングです。よく出てきます。
よく見ると青い線が綺麗に消えているんですねこれ。良い。
00:00:45.93~00:00:59.76
ここらへんはshort版からの流用。
ちなみにこの水の表現は後で出てくる「水圧で動けなくなっていく」のシーンでも使われています。
ここ動きが自然で好き
そういえば、ここでもフレームバッファ+二値化+クリッピングが使われている
00:00:59.80~00:01:07.30
椅子と扉が回るだけです。特徴がないシーン。
これでも一応ラスサビへの伏線みたいな役割は持ってます。
↑みたいな文字の出し方については表示速度を15.0とか30.0にしたテキストオブジェクト2つを置いて表現しています。
そんなにコストかからないので楽。
『ありのまま殺めてよ』でも同じような事をやっています。
00:01:07.33~00:01:14.83
揺れる文字は震えるとパーツ分割で、水面は縦ラスターで制作されています。
揺れる文字の方は個人的に制作したある作品(非公開)から着想を得ています。
出た! フレームバッファ+二値化+クリッピング!
00:01:14.86~00:01:22.33
好きなシーンです。文字の動きとかが良い。
「好」と「×」についてですが、これはクリッピングと座標移動でうまい事やっています。
ズレるかな~と不安でしたが、いざやってみるとめっちゃ自然で思わずガッツポーズが出ました。
00:01:22.36~00:01:26.56
ここも好きなシーンですね~
前のシーンからの移り変わりが自然で良いです。
メジャー的なやつは太い四角と細い四角にそれぞれ画像ループ2をかけて作ってます。
同じようなのが『ロータスイーター』でも出てきてたような。
「正しい」が0なのも皮肉が利いてて良いと思います。
00:01:26.60~00:01:31.03
このシーンは若干『いみごのたまご』からのリファレンスが入ってます。
前作った映像からのリファレンスが入るのってなんかアツくないですか
ラスター使いがち。ここから「interlude」への繋ぎが綺麗です
00:01:31.06~00:01:46.10
「食材」が「贖罪」になるのいいよね n番煎じ? そうですか……
さてこのシーンですが、最初の方のシーンと似ているものの細かい変更が山ほど加わっています。
ここら辺が分かりやすいでしょうか。
そこ以外にもバカ細けぇ変更が多数加わっているので、超が付くほど暇なときにでも探してみてください
00:01:46.13~00:01:53.73
それなりに気に入ってるところです。
やってる事自体はそんなに難しくない(時計のモデル流用してそれぞれのパーツにモザイクかけてるだけ)んですけど、見栄えがいいので……
ここでモザイクかかるのいいね
今気づいたんですけどこのカレンダー、2021年から始まってるんですね
どうせ2022年に出すなら2022年からスタートに変えときゃよかった……
「暗転」が「■転」に変わったりもしてます
こういうところは非常にこだわっている
00:01:53.76~00:01:57.26
ここから2分31秒まではほぼshort版のまんまです。
文字がグルグル動きます。正直自分でもどうやって作ったかよく覚えてないです。
確か先にカメラの動き決めてから文字配置したんじゃなかったっけ
00:01:57.30~00:02:01.03
扉が閉まるとこ。
扉とノブの位置調整が結構面倒くさかったんですけど、思ったより綺麗にできて満足。
好きなシーンです。
00:02:01.06~00:02:16.03
「どこまでも純情だ」の部分、short版だと「こ」の位置がズレるミスがあったんですよね
いい機会なので、直しておきました
4文すべてが違う登場の仕方をしています。こだわりポイント。
この映像、ラスター使われてるとこ多くね
たくさんあるごちゃごちゃした線については、Handwritingフォントを引き伸ばして無理やりそれっぽくしています。
夜になっていきます。
四つのオブジェクトに分けてランダム配置しています。
こうすることによって、左から右へ向かって埋め尽くされていくような表現ができています。
00:02:16.06~00:02:23.50
short版でちょっと不自然だった部分をひっそりと修正しています。めちゃくちゃ分かりづらい修正。
00:02:23.53~00:02:31.00
作った3Dモデルがうまいこと歌詞にハマったので、そのまま使いまわしています。
00:02:31.03~00:02:46.03
1番の使いまわしですね。色を反転させただけ。
(色を除けば)唯一の変更ポイント。1番とは違い砕け散っています。
こういうのが好きなので……
00:02:46.06~00:03:01.00
short版を見てもらうと分かると思うんですが、最後にタイトル出すときのモーションがそのままここに引き継がれているんです。
こういうの、"良い"ですよね――
00:03:01.03~00:03:07.83
この「椅子が回る→扉が回る」という構成は1番サビと全く同じなんですね~~~~
「1番サビでやった構成をラスサビで引っ張ってくる」的なのはすごく好みなので、この後もそういうのが出てきます
構成考えるの面倒だから他のところから引っ張ってきてちょっと変えて使いまわせばいいやろ! みたいな邪な考えは一切無いので……多分
00:03:07.86~00:03:15.80
ここ、半端なく好き
一回カメラ引いて「扉閉まるか……?」と思わせといてからのもう一回カメラ引いてバタン!が最高すぎる
扉が倒れるのも好き
00:03:15.83~00:03:22.33
動きと画面構成は1番サビのこの部分↓をイメージしています。
使いまわしじゃないですからね
00:03:22.36~00:03:26.53
鏡の表現として非常に良いと思っています。
ちなみにこの鏡に映る文字、元の文字を複製したものにぼかしを掛けて出来ているんですが、複製するときにエラーが出てものすごく焦りました。
無視しても特に何も起きなかったので、まあいいですが……
ラスターです 本当よく出てきますね
余談ですが、このシーンはディズニーのホテルで作りました
00:03:26.56~00:03:34.80
紙が出てきます
四角形を奥行きずらして置くだけで紙が重なってるっぽい感じが出せるので、楽で良い
紙が一枚落ちるシーンです。
紙本体とそれに書かれた色々をグループ制御でまとめて動かしています。
00:03:34.83~00:03:49.76
SUPER・使いまわしゾーンです。
今まで出てきた3Dモデルを並べてそこに紙散らばしてるだけ。
あと地味にポスタリゼーションもかかっています
椅子はパーツを複製してグループ制御で位置をずらしてます。
こんな感じ。
00:03:49.80~00:03:57.26
見た目が良いな~~と思うシーンです。
それにしてもこの画面構成どっかで見た事ある気がする……どこだろう。
本家MVからの引用。背景の色合いも本家に合わせてます。
00:03:57.30~00:04:04.76
このシーン、コマ落ちがかかっています
そのままの速度だと「なんか違うな~~~」ってなるシーンにはコマ落ちをかけていたりします
00:04.04.80~00:04:08.46
PVSFロゴが出て、完!
制作の際一番最後にとっておいたシーンなので、これを作った時の達成感は凄かったです。
後書き
制作期間は24日間(制作開始6月13日~完成7月5日)でした。
動画時間は4分15秒00で、自分が制作した二次創作映像の中では最長となります。
使いまわしこそ多いものの、自分が今作れる最高の映像が作れたんじゃないのかなと思います。
実はshort版と同じく20時30分に公開されているんですね。
たくさんの方が自分の映像を褒めてくれたため、モチベーションと自己肯定感が爆上がりしました。
こういうところがPVSFみたいな映像投稿企画の良い所ですよね
次のPVSFにも余裕があったら出る予定です。次は何を作ろうかな~。
プロジェクトファイル配布について
share.aupというサイトにて、本作品のプロジェクトファイルが配布されています。
share.aupがなんかアクセスできなくなってるので、この話はナシで……