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山に行って弁当を食べて帰る

山に行ってきた。なんだかいろいろと疲れまくっているので、1時間くらい歩いて、いい景色を見て弁当食って帰るぞ、という緩い計画にした。場所は白谷丸。牛奥ノ雁ヶ腹摺山へと続く稜線の手前にある小さい山である。牛奥ノ雁ヶ腹摺山にもいつか行ってみたい。

中央道で大月ICへ向かう。車の窓から外を見ると、新緑がギンギンと輝いている。大月で降りて、登山口の湯ノ沢峠へ。ウネウネとした林道を進む。山桜かツツジかよくわからないが、新緑の合間にピンクの花が見える。さらに行くと、ミミズがのたうち回ったようなひどいカーブだらけの林道になる。

湯ノ沢峠には、すでに車が10台ほど停まっていた。もう数台で満車になりそうだ。なるべく詰めて車を停める。

登山口には牛奥ノ雁ヶ腹摺山だとか行き先が書かれた手動のカウンターが設置されていた。いつどう活用されるのかは謎だが、ポチポチとカウントしておく。さて、登山開始だ。

このあたりは標高1600mくらいだが、新緑の波もここまでは追いついていないようで、まだまだ冬枯れの山歩きだ。

同行のY氏と、あれこれ話しながら歩くが、お互い仕事で忙しく元気がないので、すでに疲れている。

しばらく歩くと、開けた場所に出て、振り返ると富士山がどんと見えた。あのマヌケな鳥っぽい雪形が農鳥というらしい、と最近身につけた知識を披露する。

そんな話でやや足を休めるが、まだまだ登る。つらい。登り続け、樹林に入ったかと思うと、抜けた先には笹原の開けた景色がある。登山道の先に見える山が白谷丸だ。白谷丸へ続く尾根を少し外れると白谷小丸という展望のよい場所に出る。そこが今回の目的地だ。白砂の上に岩が点在する日本庭園のような場所で、富士山の展望もよい。

ひとしきり展望を眺めたあと、Y氏が椅子やら小さいテーブルやらを取り出し、弁当タイムに。疲れた体と大展望でコンビニ弁当もおいしく感じる……なんてことはなかった。この米は硬くておいしくない、とY氏は海苔弁をつつきながら終始ボヤいていた。私のおにぎり弁当はそこまで悪くはなかった。


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