「第7回 夏のホラー秘宝まつり2020」のイラストができるまで:その3(完)
「夏のホラー秘宝まつり」とは…
毎年恒例、東京・大阪・名古屋で開催されるホラー映画祭です。
東京:キネカ大森、名古屋:シネマスコーレ、大阪:シアターセブンで、8/21より開催
詳細は公式サイト http://horror-hiho.com/
その2で、完成した線画に色を塗ります。
今まで、あまり使った事ないのですが、今回は「グリザイユ画法」という塗り方をしてみます。たぶんその方が作業速度が有利と判断しました。
まずは、色をベタ塗り。レイヤーの描画モードを「オーバーレイ」にします。実際には、肌・髪・服1・服2・小物のように複数のレイヤーに分けているので、それをグループにした「レイヤーフォルダ」の描画モードをオーバーレイにしています。ベタ塗りしただけだと、なんとものっぺりしています。
色を塗ったレイヤーの下に、新規レイヤーを作り、黒・グレー・白で、陰影を塗ります。
グリザイユの塗り方をWebで調べると、陰影を先に塗って、あとからカラーを乗せる書いてありますが、今回気がついたのは、色をオーバーレイで乗せるのに、ちょうどういい塩梅を考えながら、グレーに塗るのは、むずかしい。
ここでは、色と陰影のレイヤーを別々に表示していますが、作業するときには、色のレイヤーを表示したまま、下地のグレーを塗ります。その場で色の濃淡が変わるのを見ながら調整できるので、いい感じです。
2つのレイヤーを重ねると、こうなります。
グリザイユ画法ではない部分もあります。
バックの暗い空は、描画モード「通常」で塗っています。これは一番下のレイヤーで上に他の色が乗るので、はみ出しても大丈夫。
他のものは、グリザイユの色の上に載せています。
人物の目と、血は通常モード。血はオーバーレイに入れてもよかったかも。
ライト・霧・刃物など光り物は、描画モード「スクリーン」です。このモードは、下にある色より明るくなります。
頬の赤みは、乗算モード。このモードは、下にある色と混ざって暗くなります。
これらのレイヤーも重ねて、色が暗いと感じたので、上が青で、下が黄色のグラーデーションを軽く乗せたりして色調整して、完成です。
〈おわり〉