4AD presents 『DEERHUNTER / GANG GANG DANCE / Ex:Re』
本来10月だった4ADのイベントが延期され、ちょうど仕事にも余裕がある時だったし、ギャンダンとディアハンはたまたま縁があるバンドだったのでフラッと行ってみたよ
前日にぴあでチケ買ったら整理番号149番で??!??!???となったけどE.L.L.に入ってみたら人はビッシリで一安心。
いきなり余談だけど、この300人入るか入らないかの箱で三浦大知が演ってた10年前ってすごいね、、今や国歌とか歌う存在なんでしょ、、
■Ex:Re
バンド一組目はDaughterのボーカル、エレナのソロ活動名義であるEx:Re
とりあえず、エレナのその容姿、歌い方、愛らしすぎる「Thank You」の響き…すべてが可愛らしくてなんと魅力的なことかよ。
Daughterは確かちゃんと聴いたことなかったと思うんだけど、ちょっと興味湧いてきたな〜
と言うのも当然、可愛いだけで終わるライブではなかったからなんだよね。
特に最後の「Romance」のガーリーテクノポップぶり、めちゃくちゃ自由でそれでいて超いい曲だなーと。すげえ雑にカテゴライズするならハイパーバラッドの系譜に位置するアンセム!
知らないだけでツボな曲って、世界中に散らばってるんだよなー
■Gang Gang Dance
Gang Gang Danceを観たのは8年前のニュートラルネーション(懐かしい響き!)、これが邦楽勢だけでもバッファロードーターにデデマウスにクラムボンにtoeと正に神イベント。
そのトリを務めていたのがGGDで、当時は洋楽もまだ聴き始めでロクに曲も分からなかったんだけどすげえ宇宙で踊れるバンドという印象が強く。
「曲知らないのに音だけで踊れる」を自ら意識しだしたのは彼女らが最初だったのかも。
それから8年余り、、バンドが活動してなかった理由も知らないし、過去の曲は覚えてないし、去年のアルバムも聴いていないという結局何も知らない状態からスタート。
でもやっぱりとんでもなく踊れちゃったんだな、これが!
音源だけだと、彼らの音楽は割と凡庸なインディ・ロックに聴こえるかもしれない。
しかし生身の音楽の躍動感をいざ味わってしまうと、どうだ。
それはエクスペリメンタルで、トライバルで、そのくせテクノの要素を取り入れ、時折宇宙の片隅が観えてくるかのようなスペーシーな音の広がり…
ジャンルという狭い枠には収まりきらないその音楽性の多様さは、正に唯一無二だ。
そう思えるのも、一重に彼女らがこうしてちょくちょく来日してくれるからなんだよな。
サブスク全盛期の今、音楽は聴き放題となり選択肢があり過ぎることで逆に選択の余地を狭めてしまうような時代、ライブを体感できるってのはそれだけで大きな出会い。
いざ今日という日を迎えてみて、GGDがここまで自分にとって意外と大きな存在だったことを思いビックリしてるんだけどね。
それが予期されるものであってもなくても、人生なにが心に刻まれるかは分からんねー
ところでこういうトライバルな女性ボーカルバンド、国内で産まれてもいいものだけどなあ、と思って数年前までそれ系のライブによく行っていたのだった
小林うてな、ヤンカノイ、レミ街…
どれもよかったんだけど、継続は難しいんだなあ。。
■Deerhunter
Deerhunterも8年ぐらい前にクアトロ来てたのを観た気がする。ハルジオンの直後ぐらいだった?
しかし正直、GGD以上になにも覚えていないけど大丈夫か?
と思ってたら新譜からの曲がサイコーだった!
そもそもこのイベントの延期理由が「出演バンドのレコーディングのため」だったので、Deerhunterが新譜の曲を初披露してくれるためのイベントに他ならなかったわけで、、!
そこまでして力を入れた渾身の彼らの新譜、ほれも納得の出来と言わざるをえない
音数は極めて少なめでシンプル、なのに妙に頭にこびりついて離れないギターリフとシンセのフレーズ、そして何よりポップで優しいそのメロディーよ
え、ディアハンってこんなバンドだったっけ、、?
自分の中ではジェイムス・ブレイクと並んで2010年前後の陰キャラ御用達インディミュージックの括りだったのに、同日新譜リリースのジェイムスと同じくいきなりリア充的なポップスに生まれ変わりやがって。
仲良しかよ、最高かよ。
新譜発表から一週間足らずでライブを体感できるというこの喜び、日本ならでは。
改めて、洋楽ライブにとにかく人が入らない名古屋なのにこの最高の時間を届けてくてありがとう。
いい思い出になりました。
最後の思い出は、アンコール後にDeerhunterのボーカルがいきなりヅラを外したこと
ええええええええええお前?!イケ…メ……ン…ハ……ゲ……?
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