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となりの億万長者

別に金持ちにましてや億万長者になりたい訳じゃないのでインチキなハウツー本には興味がないが、これはどうやったら億万長者になれるかではなく、億万長者の暮らしぶりにフォーカスを当てた本。

この本では所謂成金のような人間は単に「所得が高い人」として金持ちとは区別する。
ではどんな人間が金持ちになれるかと言うと、億万長者はお金を使わないから億万長者になれるのである。
つまり億万長者とは
究極のケチ
要はこれをずーっと繰り返している本だ。

真の金持ちとは素朴で目立たない生活をしている---これは日本でも正しいと思う。
ただこの本の研究対象や生活モデルはあくまでアメリカのため、参考になる話とただアメリカイズムを聞かされて終わるようなエピソードが半々。

それでも質素な生活をしている億万長者達へのインタビューは面白い。金はあっても日々の倹約の勤しんだり、将来のための投資に時間を割いたり、アメリカにもこんな堅実で現実的なケチがいるんだなあと思った。そりゃあれだけ人口いりゃいろんな人がいるんだろうが。

何にリスクと時間とお金を割くかを選択するかで、人生は変わるし、そもそも何をもって「成功」とするか、長期的な目線で人生を捉えると色々変わってくるよというお話。
特に子どもへの接し方10条が面白かったのでメモっておく↓

1.子供に両親が金持ちだと絶対に教えない
2.どんなに金があろうと、子供には倹約とけじめを教えること
3.子供が大人になり、自己管理ができるようになり、きちんとした職業について安定した生活を送るようになるまで、親が金持ちだと気づかせてはいけない
4.子供や孫に、何を遺産に与えるつもりか、なるべく話さないこと
5.現金や高価なものを駆け引きに使うな
6.巣立った子供の家庭のことには立ち入るな
7.子供と競おうと思うな
8.子供はそれぞれ違う、独立した人間であることを忘れるな
9.成功をもので計るのではなく、何を達成したかで計るように教育しよう
10.子供にお金よりも大切なものがあることを教えよう

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