218 金利 商品 為替 株 チョットした動き
5月19日、パウエル議長は「これまで想定していたほどに政策金利を引き上げる必要はないかもしれない」と述べた。地方銀行の破綻が相次いだ後、金融機関の与信がより厳しくなった。こうした環境変化が経済成長や雇用、インフレの重荷になっていることを考慮に入れたという。(日経記事より)
これを以て、6月の利上げはないと感じた。
私自身はこれは間違っていると思うが、パウエル議長が再び間違いを犯す背景は、次の記事で分かる。
パウエル米FRB議長が正念場、インフレや銀行危機で集中砲火 | ロイター
6月に利上げをしないとすれば、それは議会を意識したからだと思う。
但し、24日、ウォラーFRB理事は、インフレ抑制で進展がないことを懸念しており、「6月は利上げを見送っても利上げ局面を終了させる公算は小さい。7月利上げに傾く。」と述べた。
結局、現時点では、「6月利上げは見送り、7月に0.25%の利上げ、8月以降は、それから考える。」ということだろう。市場は利上げ局面は終了したと考えているが、Fedは利上げ局面は終了していないと考えているということだ。
ここまでFRBにはっきり言われては、市場も多少反応して金利はやや上向いた。
そして、ドルはやや強含んだ。
もう一つ気になることがある。商品価格の下落だ。ベースメタルはグローバル経済を反映するので、同じく経済動向を反映する株価と同調しがちだ。また、資源通貨とも連動しがちだ。
以下では、ドル円と米日金利差、ユーロドルと独米金利差、豪ドルと銅価格、米株と銅価格のグラフを提示する。
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