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252 米6月雇用統計 インフレ沈静化にはまだまだ感
労働省が発表した6月の非農業部門民間雇用者数増減(黒太線)は、昨日発表された民間給与サービス会社(ADP社)のデータ(赤線)と反対方向に大きく乖離した。時々あることで、深く詮索はしないが、雇用の実態は堅調だと思う。
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6月の非農業部門雇用者前月比増加数(20.9万人)は依然高水準。やはり、過去の平均的な水準の15万人程度までは低下してこないと、賃上げ圧力は低下しないだろう。
しかし、金融相場は雇用堅調⇒金利高・ドル高という反応ではなく、昨日発表のADPデータ(上図参照)での市場の反応の反動が出ている。要は、雇用は堅調を示唆した(今月の利上げは確実)が、予想より低い伸びであったので、金利低下、ドル安となったということだ。
金利低下、ドル安、金価格上昇。今日の相場は昨日を含む最近の動きの反動。必ずしもトレンドを示すものではないだろう。但し、株価は今回のデータに素直に反応しているようだ。
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米国の経済実態は強そうだ。なので株価は堅調。間違いなく人手不足も起きている。なので賃金は上昇し、金利も上昇している。にもかかわらず、企業の景況感は低迷している。どういうことなのか?現代の七不思議。たぶん、業種などによって爬行色(ハコウショク;強いところ(サービス業など)もあれば、低迷しいるところ(商業不動産など)もある、ちぐはぐな状況)があるのだろう。このまま金融引き締めを続ければ、亀裂が起きるかもしれない。
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賃金上昇率は減速してきてはいるが、まだまだ賃金上昇率は高すぎて、金融引き締めは続くだろう。
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とりあえずは、賃金上昇率が過去の平均水準まで低下することがインフレ沈静化には必要だろう。
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金利、為替、株式相場の今後については、別途。
上記雇用統計は、今の状況の把握のため。
雇用統計が発表になった。依然雇用は強く、賃金上昇率も高く、インフレ沈静化にはまだまだ感。
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