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415 日本株の購入者・保有者 推移

米国経済動向の把握に行き詰まっている。果たして減速していっているのか、再拡大しつつあるのか? インフレは鎮静化しつつあるのか、再燃しようとしているのか? 今週は、月末発表のPCE価格指数の発表がメインイベントとなる。

最近は、専ら日本株ばかり気になる。データの整備ができていないので、手間取っている。今回は、誰が日本株を買っているのか? 誰が日本株を保有しているのか? それらの推移を見てみる。データは資金循環統計より。データは2023年度上期(9月末)まで発表になっている。

最近(21年度以降)の状況は、
23年度 4-6月期は青の海外投資家が大幅な買い越しである。植田総裁が金融緩和維持を表明したことが背景である。海外投資家は金融緩和が好きである。 
7-9月期は海外投資家は売り越しているように見えるが、「その他」には証券会社が含まれ、証券会社は海外投資家の日本株先物買いに対応する(裁定取引)ため現物買いをしていることで膨らんでいる。海外のヘッジファンドが買ってきているように思う。
4-6月期は海外の長期投資家が、7-9月期は投機筋が買ってきているということだろう。東証のデータを見ると、10月以降も海外投資家は積極的に買っている。日本企業の業績がいいこと、金融緩和の維持が予想されること、中国株から日本株へのシフトが理由だろう。

一方で、公的年金(GPIFなど)は大幅売り越しである。資産配分のリバランスによるものだろう。

念のため、買いの合計は売りの合計と一致する。
当たり前だが、買った人がいれば、必ずそれを売った人がいる。

さて、以下、99年度以降の買い手推移、その特徴、保有者の推移などを見ていく。

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