348 円ドル 投機筋のポジションと日米金利差の関係
投資手法として、主に3つのやり方がる。
(1)分析型、(2)情報型、(3)テクニカル、(4)その他
多くの機関投資家は分析型である。データを分析して意思決定する。ノウハウの蓄積ができること、再現性があること、説明できることなどが理由である。
ヘッジファンドは情報型である。深く情報を収集して意思決定する。
個人はテクニカルが多いだろう。
実際は、それらを混合して意思決定するが、概ねは上記のとおりである。
ヘッジファンドは情報型である。新聞やニュースベンダーの情報以上の情報を収集している。その情報の収集の仕方は省略するが、我々にはチョットまねができない。
投機筋のポジションを参考にするのは、彼らが情報でどう動いているか探るためでもある。しかし、かつてFRBの副議長(金融政策のインサイダーそのもの)に聞いたことがあるが、長期金利は全く当たらない。もう、長期金利の予想はしないと。究極の情報をもっているインサイダーでも相場の予想は当たらない。
次の前置きは、先物のポジションについてである。CFTC(全米先物取引委員会)が集計している。以前は、投資主体をcommercial(実需筋)、 non-commercial(投機筋)などで分類していた。今もそれは続いているが、新しい分類もなされている。Dealer/Intermediary(銀行/証券会社・スワップ・デリバティブディーラー) 、Asset Manager/Institutional(年金基金/保険会社/ポートフォリオマネージャー) 、Leveraged Funds(CTA、CPOなど) などの分類である。
Bloombergでは「ヘッジファンド(Leveraged Funds)は・・・」とか、ロイターでは「Asset Managerが・・・」とかの記事をよく見かける。新分類を見ているようである。しかし、外為ブローカーは今でも伝統的な分類を使っている。実際は、投機筋≒ヘッジファンド(Leveraged Funds)なので大差はない。投機筋を見るなら、どちらもほぼ同じ。
やっと、本題。
その投機筋の円ドル(先物ではドル円ではなく、円ドルである。つまり、1ドルいくらではなく、100円につき何セントである。)のポジションが2017年11月14日以来のショートポジションになっている。つまり、大きく円を売り越しているということだ。
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